ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

夫婦間カンショウ論

2010年07月16日 | 家族とわたし
カンチョウ(浣腸)ではありません、カンショウ(干渉)です、あしからず……

今も『ダーリンは……』を、いつになく熱心に読んでいる旦那。
先日、少し青ざめた顔で、一巻のページを開いて聞いてきました。
「こ、これ、なんて読むの?」

そこには『相手に干渉しすぎない』というでっかい文字が載っていて、旦那の震える指は(←大げさ)『干渉』の文字を指していたのでした。

「かんしょうやん」
「かんしょう?」
「え?まさか……知らんかったん?」
「聞いたことない……」(やや落ち込む)
「そっかなあ~、そんな干渉せんといて!って言われたことない?」(わたしからいっぱい言われてそうなのに)
「言われたこと無い」
「ふ~ん」
「で、どういう意味?」
「ええとええと~……人のことに行き過ぎた口出ししたり、かまったりする……みたいな……」
「英語で言うたら?」
「ええとええとええと~……干渉の単語は知らんけど、干渉せんといてっていうのは Leave me alone ちゃうかな?……」(自信少なし……)

で、旦那の好奇心はプクプクとふくらみ、この本を勧めてくれた超バイリンガル夫婦のSちゃん&C夫妻と、メールで干渉論議が始まりました。

でもね、でもね、わたしだってね、漫画の中のふたりのように、向かえ合わせにさんまの塩焼きなんかを食べててね、大根おろしだけ一方的にパクパク→完食、それから魚の身だけをパクパク、なんてふうに目の前で食べられちゃ~、黙っていられませんよ!実際、黙っていませんでしたけどね。

「あのさ~、その大根おろしはさ~、魚の身に乗っけて一緒に口の中に入れてくれませんかねえ~。そのためにガシガシすったんやからさ~」
(すでに、わたしが余計なお世話っぽいことを言い出したと感知し、思いっきり無視する旦那)
(それを見て見ぬふりして、もういっぺんまったくおんなじ言葉をくり返すわたし)

いきなり思いっきりの緊張感が漂う食卓……

「ちょっと、聞こえてる?」
「別にどういうふうに食べてもいいやん……」
「けど、そんな大根おろしだけ食べるんやったら、それって大根おろしっちゅうおかずになってまうやん」
「???……」
「その大根おろしは、焼き魚のための大根おろしなんやから、焼き魚と一緒に食べてよ!」
「食べてるやん!」
「別々やん!」
「お腹の中では一緒やん!」
「美味しないやん!」
「ボクには美味しい!」
きぃ~~!!


まあ、いろんなこだわりがそれぞれにあり、それにそぐわない事をしたり言ったりされた時、カッとしちゃいますよね。
でも、カッとするのはやっぱり身体にも心にも良くないし、周りの空気も汚すし、血だって濁っちゃいます。
なので、うちも、トニー&さおり家のように、『相手に干渉しすぎない』を肝に銘じて、日々をできるだけ楽しく過ごせるように努力しております。

ただ……これからしばらく流行るだろうなぁ~、『干渉』って言葉……。

コメント (8)
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