ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

わたしと海

2010年07月19日 | ひとりごと
ちょっと心配はしてたけど、最近のお日様の光線は半端じゃなく、とてもじゃないけれど並のモノでは歯がたたんじゃろと思ったので、新しい、しかもUVの数字がとても高いクリームを買った。
顔用と身体用をそれぞれ一本。とりあえず名の通った会社の製品を選んだ。

昨日の道中から、それをせっせせっせと塗り、汗で流れたからとまた上から塗り、海に着いてからもまた重ねて塗り、とりあえず日が落ちるまで塗っていた。

寝る前にシャワーに入り、鏡を見ると、頬骨と鼻の頭、それから眉間の部分がかなり赤くなっていた。
旦那みたいな骨格ならともかく、別に特に高いっていう部分でも無いのに……と首を傾げながら眺めていた。
よくよく見ると、その赤くなった部分に、いきなり深い線(これをヒトはシワと言ふ)がランダムに刻み込まれていた。
なんでじゃ?

そういえば、浜辺で昼寝をしていた、まだ仕置き人に仕置きをされていなかった時の旦那が、ひょいと起き上がったわたしの顔を見て、ギャハハ!と爆発的に笑うので、「なによ!」とムッとすると、「まうみの顔、ほれ、えっと、『マルサの女』とか『お葬式』とかの映画作った人、ええとええと」「伊丹十三?」「そうそう、彼の顔にそっくり!ギャハハ!」とおぬかしになった。
きっとその時からもう、伊丹十三風の深いシワが、炎症を起こして赤くなっていた所にいっぱいついていたに違いない。
けど、それにしても伊丹十三って……。

気をとり直し、とりあえず水分をたっぷり補給しようと、いつもよりたくさんローションを叩きつけてから寝た。

今朝起きてみると、シワの深みは少しマシになっていたけれど、皮膚は悲惨なことになっていた。
昨日より更に赤く腫れあがり、まるで軽度のやけどを負った皮膚のように、毛穴が各自、プハーッと熱を吐き出しているではないか!
どっひぇ~!!
とりあえずお水でピタピタと冷やし、タオルを軽く押さえるようにして水気を取り、そこに馬油をそぉ~っとまんべんに擦り込んだ。
今日はしばらく馬油とお水でいっとこう。


海がなによりも好きで、泳ぐのが好きで、電話機が黒一色だった頃なんかは「おい、そこの電話!」とか呼ばれてて、「おまえは目をつぶったらどっちが前か後ろかわからんな~」などと真顔で言われてて、それはそれで嬉しかったりして、潮干狩りから始まってクラゲにチクチク刺されるまで、海に通い続けてた子供時代。
小娘になってもやっぱり海が好きで、内緒で婚前旅行!なんてエッチなことを企んで行ったのに、行った先の海で、日焼け止めと日焼けクリームを間違えて塗ったままボートに寝っころがって半日過ごしたら、その晩から二日間、40度近い高熱が出てウンウン唸り続け、旅行最後の朝に、やっと熱が下がってフラフラと洗面所に行ったら、顔一面が見事な水ぶくれになってて、それを恐る恐る額の方からめくっていくと、あらあら不思議、パックした時みたいにぺろりと一皮剥けた……なんてこともあった。

それからずっと時が経ち、実際に半世紀以上も生きてきて、それなりに大人になっているはずなのに、いやあ、浅はかだったことったら!
UVの数字さえ高けりゃいいのではなく、それが自分の肌に合うのかどうか、そういうことを考えるべきだった。
反省っ!!


もうあんな無茶なんかできない。当たり前だけど、それがとっても哀しい。
これからの半生、海に行ってもできるだけ日陰で、いつも使い慣れているクリームをいつもより多めに塗って、あんまり長く時間を過ごさないようにしよう。
海だってきっと、「無茶すんなよ」って言ってくれるに違いない。ずっとずっと仲良しだもんね。
コメント (6)
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暑い日のできごと

2010年07月19日 | ひとりごと
朝起きたら、インターネットがまるっきり使えなくなっていた……。

旦那はそうなると仕事が上がったり。
わたしはいきなり、普段していないようなことをコチョコチョとし出す。
息子はすることが丸っきり無いからと、ひたすら寝る……。
家猫は……まるでいつもと変わらない。

夏の間は旦那が稼ぎ頭なので、上がったりのままでいるわけにはいかない。
早速、ケーブル会社への問い合わせ電話をかける。これはいつも我慢大会のごとく、とにかく人と話せるまで向こうのコンピューターからの指示に従う。
うちはテレビとインターネットをこの会社(Comcast)と契約している。携帯電話はat&t、普通の家の電話はverizon。なので相倒れになることはない。
けれども、今旦那の携帯は仮の携帯で、患者さんの番号はすべてコンピューターの中に入っているので、インターネットはどうしても必要なのだ。

さて、話は少しそれるけれど、
半年ほど前、うちは本当にテレビを観ない家族だということに気がついて(どんだけ時間かかってるねん!)、チャンネル数をもっと減らそうと決めた。
それで、月々の支払いが約30ドルほど減ったのはよかったが、なぜかいきなり、いろんな、観られるはずのチャンネルまで映らなくなってしまった。
たまに不便なことになったが、それでもやっぱり、まあ別にそれはそれで諦められたりする範囲のものだったので、だらだらと今まで過ごしていた。
とにかく、ここアメリカでは、技術屋さんに来てもらうということは一大事なのだ。
まず、お願いの電話にとてつもなく手間がかかる。
やっと来てくれる日が決まっても、朝の8時から夕方の5時までに行きます、などと言われるので、その日一日、下手をすると、8時間以上、今か今かと待たなくてはならない。
ほんでもって、散々待ってやっと来てくれた人が、結構いい加減な人だったりする。
だから結局、また誰かに来てもらうことになることが少なく無い。
ね、一大事でしょ?
なので、ずっと放っといたのだけど、同じ会社なんだから、今日はチャンスだ!ということで、テレビとネットの両方をいっぺんに直してもらうことにした。
時間は3時から8時までの間。5時間か……まあ仕方がない。旦那が5時から仕事なので、できたら旦那の居る間に来て欲しいけど、贅沢は言わない。
ところがなんと、お昼前に、ケーブル会社の方から電話がかかってきて、インターネットが使えないのは不便だろうからと、11時から1時までの間に変更してくれた?!奇跡だ!!
そうしてきてくれた若い兄ちゃん。う~ん……見た感じではどっち(ちゃんとやってくれる?いい加減?)だか判断が難しい。様子を見ようではないか。

まずはテレビ。
なんと、居間に移したおっきな方のテレビにつながっていたコードは、チャンネル数に限りがあった。なんで?
そして、台所のチビテレビは、ただ一旦電源を切って、モデムをリセットしたらいいだけ、なのであった……。
技術もなぁ~んもいらん、とっても単純な理由で、わたし達は半年以上もの間、まあしゃあないか……と思い続けてきたようだ。
兄ちゃんはなかなか真面目で、きちんとすることをしてくれる。家の中を這い回っているコードを、地下の天井に移してくれたりもした。
もうその時点で旦那の目はヤギのように優しくなり、わたしも口数が多くなった。
さて、インターネットの方はどうかな~と、二階に上がっていく兄ちゃんに、旦那はわざわざ手作りのアイスコーヒーを作ってあげた。彼のはとても美味しいので、兄ちゃんもきっと喜ぶだろう。なかなかにいい感じである。
インターネットの方はモデムがかなりイカレていて、これには本格的な修理が必要だった。

今日のお兄ちゃんは大当たり!なにもかも、丁寧に、時間をちゃんとかけてやってくれた。そしてすべてがきちんと直った。

今日も暑かった。いや、今もまだ暑い。昼間はまた100℉を越えた。摂氏で39℃。世界のあちこちで茹だっている。
そんな中、生徒の発表会のための曲をコピーしに行ったり、Tから頼まれた小包をUPSまで送りに行ったり、カーネギーのチケット予約代金の小切手を送ったり、期間限定で安くなったペリエの箱詰を買いに行ったり、いろいろとやっておきたかったことを済ませた。暑くて疲れたけど、気分はスッとした。

カーネギーのコンサートに来てくださるわたしの友達、親戚、そして生徒や生徒の家族の皆さんが、なんと総勢50名になった。本当にありがたいし嬉しい。
皆さんの期待に背かないよう一所懸命に練習して、舞台に居る自分も一緒に心から楽しめるよう頑張ります!ほんとにありがとう!







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