ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

ライバルはタコ

2010年07月11日 | 世界とわたし
W杯、終わりましたね。
オランダもスペインも、さすが、決勝までに勝ち進んできたチームですね、素晴らしいプレーを魅せてくれました。
まあ、優勝という大きなタイトルがかかっていただけに、かなりアグレッシブなプレーもたくさん見られましたけど……。

今日は旦那は保険会社が主催するセミナーに参加。朝の8時から夕方の5時まで、彼の一番苦手な箱詰め状態。
昨夜は食べ過ぎ、飲み過ぎ、カフェインのとり過ぎのトリプルパンチで、明け方までちゃんと眠れないままだったので、最後までもつかどうか、本人も心配だったでしょうけれど、わたしもかなり案じておりました。
Kは友達の女の子の誕生日祝いパーティに出かけ、Tは会社の仕事の続きをしなければならないので家に居残り。

なので、今日の決勝戦は、前半がわたしひとり、後半からTとふたりで、テレビの前でドキドキしながら観戦しました。

スペインが勝って、「これでパウロ君は百発百中やったね」とわたしが言うと、「ボクだって百発百中やった」とT。
「ほんまかいな」
「ほんまや!」
「終わってからやったらなんとでも言える」
「ほんまやっちゅうのに!」
「誰かと賭けてたん?」
「賭けてへん。賭けても大した儲けにはならんかったと思うで」
「けど、やっぱりあのタコはすごい!」
「あんなん偶然やし」
「偶然が8回も続くか?」
「偶然は続く時は何回でも続く」
「そういう時、人はそれを偶然とは言わんのとちゃうん?」
「とにかく、ボクも全部当てた」
「さすがタコ!」

Tは小学生の頃、『タコ』というあだ名で呼ばれていました。主にKに。名前の音からか、それともタコにどこかしら似ていたり共通することがあったのか……、
いずれにしても、Tは『タコ』と呼ばれることを非常に嫌がっていました。
口にしてしまってから、あ、やべっ!と思いましたが、さすが、大人になりました。あっさりスルー。

パウロ君、ドイツ国民の怒りや謝罪や感謝を一身に受けることになってしまって、本当に大変でしたね。
君は2才。人間の年に換算するともう82才。立派なおじいさんです。
寿命が3年だと聞きました。次回のブラジル大会には、君はもうこの世に居ないのかな?
違う角度からも、今回の大会を楽しませてくれた君に感謝!ありがとう!しっかり休んでね。





コメント (4)
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米国これぞまことのグリーン・カード事情

2010年07月11日 | 米国○○事情


気持ち良さげに水浴びをする鳥を見つけ、窓の網戸越しに慌てて撮りました。
そのすぐ横に、うちの周辺では珍しい茶色のシッポリスくんが居たので、これまた網戸越しに。なんだかモザイクがかかった怪しい写真になりましたが……。



平和な夏のある朝の風景です。

昨日、更新したグリーン・カードがようやく届きました。
初代グリーン・カードは、東京は赤坂のアメリカ大使館でいただきました。いや、いただいたというより、しつこく食い下がった末にもぎ取ったという感じ。
あの時、『クルクルパー女』『往生際の悪い前代未聞のしつこい女』というあだ名をわたしにつけてくれた、大使館と、そこに隣接する税務署に務める皆さん、ごきげんよう、わたしは無事に、ここアメリカで暮らしていて、ちゃんと更新もできましたよ~だ。
でもね、初代カードを手にしたわたしが最初に思ったこと。あれ?全然グリーンちゃうやん……。
グリーン・カードというからには、そのカードになにがしかの緑色の印刷が為されていると思っていたのです。
けれどもそのカードには、明るいクリーム色を背景に、緊張した面持ちのわたしがちょいと右側を向いたカラー写真と親指の指紋が載っているだけ。
どこがグリーンやねん……


そして十年が経ち、チビだったTもKも大人になり、わたしも更に大人になり(かな?)、やってきたグリーン・カードはなんと、グリーンなのでした

十年の月日が過ぎ去っていく間に、百分の一ミリずつ、目には見えない、耳にも聞こえない密やかさでもってわたしにへばりついてくるモノが、その新しいカードの左下に掲載された白黒写真にしっかりと姿を現しています。
はっきり言って、え?あんた、どこのおばちゃん?と、思いっきり思いましたです。
この手のことを直視するのはなかなかキツいことではあるけれど、これが現実の姿なのだと自分に言い聞かせながら、少しずつ慣れていくしかないのでしょう。
わたしのすぐ横には、緑の自由の女神の顔が大きく載っていて、その彼女の左肩に、わたしの親指の指紋がドスンと乗っかっています。
「大丈夫、あんたが悪い行いをしない限り、わたしが守ったげるさ!」
女神さんがそう言ってくれているような気がします。

それにしても……こんな大事なブツを普通郵便で送ってくるアメリカのアバウトさ(車のナンバープレートだって郵送ですけれど)、そして更に、このカードはめっちゃ大事やから、ここに入れて保管しなはれと、カードと一緒に同封されてきたこの紙製のケース……、
 


こんなこと言うのは申し訳ないのだけど、すでにもうヨレヨレで、おまけにこんなのに入れると、今度はカード入れに入らなくなるし、かといって単独であちこちに持ち歩いて失いたくないし(まあ、滅多に持ち歩かないけれど)、これって……余計に混乱するような気がしないでもありません。
でも、わざわざ内側に銀紙を貼ってくれていて、アメリカにしちゃ~気合い入ってるもんなあ。使おっかなあ。
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