最近、文字起こしをするエネルギーがなくて、kiikoさんのブログから拝借させてもらうことが多くなりました。
すみませ~ん!
みんな楽しくHappy♡がいい♪のブログに、小出先生が淡々と、とても恐ろしいことをおっしゃっている記事が載っていました。
それは……。
たねまきジャーナル「1号機の水位について」小出裕章氏(内容書き出し・参考あり) 5/23
1号機「水位40センチ」 格納容器下部に穴 漏水か
東京新聞 2012年5月22日 07時02分
『東京電力福島第一原発1号機には、毎時6トン前後の冷却水が注入されているのに、
格納容器内の水位は、わずか40センチほどしかない可能性が、原子力安全基盤機構(JNES)の解析で分かった。
2号機の水位は、約60センチしかないことが、実測で判明しており、格納容器損傷の深刻さを、あらためてうかがわせた。
解析は、注水量や、格納容器への窒素の注入量と、格納容器内の圧力変化の関係を調べ、
どこにどれくらいの損傷があれば、変化をうまく説明できるか、探る手法を使った。
その結果、格納容器本体と、下部の圧力抑制室をつなぐ配管周辺に、直径数センチの穴が開いている
▽穴の場所は、格納容器のコンクリート床面から約40センチの高さで、穴から大量に水が漏れ、水はそれより上にはない-との結論になった。
漏れた水は、原子炉建屋地下に流れた後、配管やケーブルなどを通す穴を通じ、隣接するタービン建屋地下に流れ込んでいるとみられている。
東電は、1号機の格納容器の水位は、約1.8メートルあると推定しているが、それより大幅に低い。
格納容器の厚みは、3センチほどあるが、穴があるとみられる配管(直径1.75メートル)の厚みは7.5ミリと、4分の1程度しかない。
専門家からは、配管は構造的に弱い、との指摘が出ていた。
溶け落ちた核燃料が、完全に水に漬かっていないことも懸念されるが、
JNESの担当者は、「格納容器内の温度は、30度程度と高くはない。水に漬かって冷やされているとみられる」と指摘する。
廃炉を実現するためには、格納容器の損傷部を補修し、圧力容器ごと水没させる、水棺にすることが必要。
担当者は、「解析結果は、損傷部の特定に役立つ。今後は、カメラによる実測も、検討しなければならない」と話した』
水野:今日はまず、福島第一原発の1号機について、教えていただきたいと思います。
格納容器の中に、どれだけの水があるのか、という事についてうかがいたいんですね。
といいますのは、格納容器の水の高さ、水位が、非常に問題だというのは小出先生、
言うたら、核燃料が、水に全部浸かっているのが、本来の姿ですよね。
小出:浸かっていないと困るのですね。
水野:浸かっていないと、エライ事になるんですよね。
それは結局、放射性物質が放出されることに、つながるっていうことですよね。
小出:そうです、はい。
水野:で、その大切な水位について、ちょっと久しぶりの情報だと思うんですが、非常に気になるものが出てまいりました。
この水位は、1号機は、東電が今まで、「およそ1.8mある」と言っていたんです。
推定ですけれどもね、1.8mと言っていたんですが、
今回、原子力安全基盤機構というところが、解析をしました。
そうしたところ、「40cmしかない、という可能性がある」という、情報が出てまいりました。
小出さん、これはどういう意味なのか、教えていただけますか?
小出:一番問題なことは……「分からない」という事なんですね。
水野:これ、東電も分からないし、原子力安全基盤機構にしたって、本当のところは分からないという事ですか、
小出:そうです。
今度の基盤機構にしても、単に計算してみて、なるべく測定値にあうようにしてみたらば、40cmなんだろうと、そういう事なのです。
水野:実際に、誰かが測りに行ったわけでもなく、カメラを入れて調べたわけでもないんですよね。
小出:そうです。
2号機の場合に、以前、東京電力が、多分「水がかなり入っているだろ」として、カメラを入れてみたら、全然水面が見えなかった、という事がありました。
そして、もう一度、もっと低い位置でカメラを入れてみたら、
東京電力の予想とは全然違って、「実は、60cmしか水がなかった」という事が、2号機で前に分かりました。
水野:はい、そうでした。愕然としたのを覚えております。
小出:今回も、東京電力は、1.何mあるというふうに、希望しているのでしょうけれども、
水野:希望でしょうね
小出:はい、もちろん、そんな希望をしたところで、そうなっているかどうかなんてわからない訳ですし、
基盤機構の40cmというものが、合っているのかもしれません。
でも、本当にどうなのか?という事は、やはりカメラを入れてみなければわからない、と思います。
水野:ただこれ、毎時間6トンほど、冷却するための水を入れているんですよ。
小出:はい。
水野:毎時、毎時6トン入れているのに、40cmしかない可能性がある、という計算結果な訳です。
小出:要するに、何トン入れようと、穴が空いていれば、そこから出てしまう訳ですから、
基盤機構の推定によれば、40cmしか水がたまらない高さのどこかに、破損がある、という推定になっているのですね。
そしてそれが、いわゆる、サプレッションチェンバーと呼ばれている、ドーナツ状のリングがあるんですが、
水野:下のところですよね、
小出:そうです。
そこと繋いでいるパイプがあるのですが、ちょうどその、パイプの位置にあたっているし、
そこが破れているというのが、基盤機構の推定なのだと思います。
水野:この推定に関して、確率として、「そうだろうな」と、小出さんはお思いになるんですか?
小出:そう思います。
水野:あ、そうですか
小出:この部分は、昔から、GEがこのタイプの格納容器を造った時から、「この部分が弱点だ」と言われていた部分でして、
この部分が破壊される可能性は、高いと思います。
水野:えぇ~……最初から弱点ってわかっていたのに、
小出:そうです。
水野:使ってたんですか、ずっと。
小出:まあ、あの、GEが設計して、これでいいと思って設計したわけですね、初めは。
それで、米国内にも、この対応の原子炉を造ったわけですし、日本に売り込む時には、これしかなかった。
当時、GEは、これしかもっていなかったものですから、それを、ま、売ったと。
しかし、GEの内部でも、「やはりこれは問題だ」という事で、別の形の格納容器が、造られるようになってきました。
水野:こうした水位が、40cmしかない可能性がある、ということを、
じゃあどう見るか、という事につきまして、原子力安全基盤機構は、こう見ているんです。
「格納容器の中の温度は30度程度なので、核燃料は今も、水に浸かって冷やされているとみられる」
こういうふうに言っています。
この見方について、小出さんいかがでしょうか?
小出:それは不適当だと思います。
たとえば、核燃料が、すでに格納容器の底を抜いてしまって、さらに下に沈んでいるとすれば、
格納容器の中には、核燃料はないわけですから、格納容器の中の温度が上がらないのは、むしろ当たり前で、
水野:そうですよね、もうそこにないんですから。
小出:そうです
水野:温度が上がる訳がないんですね。
なのに、その温度をもって「いや、水に浸かって冷やされているから大丈夫」というこの見方をする原子力安全基盤機構というのは、どういう組織なんですか?
小出:ま……安全保安院の下請け機関ですし、もともと原子炉メーカーとか、さまざまな原子力を進めてきた人たちの中から、かなり精鋭部隊が集まっている組織ですけれども、
基本的には、原子力を進めようとしてきた人たちです。
水野:近藤さ~ん、じゃ、今まで調べていた側の人達が、今度は調べられる側になったという事ですやんね。
近藤:ん……先生、あの、今話が出ているのは1号機でしょ、2号機3号機は、どうなっているんですか?
小出:わかりませんね。
2号機も、東京電力が期待した通りには、水が無かったと言っている訳で、かなり格納容器の下の方で、穴が開いてしまっている。
冷却のために、いくら水を入れても、全部漏れてしまう、という状態なのです。
結局、本当に、炉心がどこにあるのかという事を突きとめるためには、何年、ひょっとすると、何十年かかるかもしれません。
水野:あのみなさん、ここのところ、こうした情報が少なくなっていたので、なんか改善されたのではないかという、幻想の中にいたかもしれませんが、なーんにも状況は変わってない訳ですね。
小出:はい。
要するに、手を付けることができない相手が、見ることのできない場所にいるのですね。
それがどうなっているのかすらが、今はまだ、分からないという状態です。
水野:原子力安全基盤機構が、こうした状況でも、「燃料が水に浸かって冷やされている」という推測をする訳って何ですか?
小出:なるべく、国民に安心感を植え付けたい、という事ではないか、と私は思いますが。
水野:ただ、小出さんが見られているように、もう穴を通って下に出てしまっているんだと。
核燃料は、そこにないんだということになると、もう工程表が、全く意味をなさなくなる、という事はないんですか?
小出:はい。
ただ、東京電力にしても、私が恐れているような事態の可能性を、ゼロだとは思っていないのですね。
ですから、東京電力自身も、地下にバリアを、ようするに、遮水壁というものを張るという事は、彼らの工程表には入っている訳です。
ですから、いろいろな可能性を考えながら、対処しなければならない訳ですが、
私自身は、とにかく環境の汚染を少しでも減らしたいので、「遮水壁の工事は早急にやるべきだ」と、去年の5月から言っているのですけれど、
水野:ずーっとおっしゃっていますが
小出:はい、残念ながら、そうはなっていないのです。
水野:ならないままですね
近藤:これで、じゃあ本当に、どういう状態になっているのかという事の、知る術っていうのは、これはもうずっとないんですか?
小出:えー……、今壊れているのが、火力発電所であれば簡単なんですよね。
見に行けばいいんです。
でも、原子力発電所の場合には、相手が放射能であるが為に、近寄る事が出来ない。
人間が近寄れない、目で見られないことには、何がしかの測定器で、それを推察するしかないのですが、
こんな事故が起きるなんていう事は、全く考えていなかったので、測定器すら、全く配置もされていなかったのです。
水野:あ~っ……。
小出:ですから、まがりなりに、ところどころあった測定器の値を見ながら、計算をしてみたり、推測をしてみたりしているのですけれども、
それが本当に、正しいかどうかという事は、やはりわからない、という事になってしまっている訳です。
水野:火力発電所だったら、事故はどこかで収束しますけれど、
小出:必ずそうです。
水野:原発は、今も事故はある意味続いている。
近寄ることもできないという、そこですね、大きな違いは。
はい、わからないという事が最大の恐ろしい事なんだという事を今日も知らせていただきました。
どうもありがとうございました。
今だに、だ~れもわかってへん。
どんねん偉い人でも、どんねん経験のある人でも、どんねん勇気のある人でも、
東京電力福島第一原子力発電所の事故の内情を、詳しく実証できる人はおらへん。
近寄れへんから。
目で見られへんから。
せやのに、希望的観測丸出しの数字を言うてみたり、あるかどうかもわからんもんが、まるであるみたいに言うてみたり、
それをまた、発表されるたんびに、そのまんま伝えるだけの、伝言板化したマスコミ。
最近、原発の事故の収集作業のニュース、まるで報道されへんね。
スカイツリーやの、どこぞの阿呆がまた、オリンピックやらパラリンピックやら言い出してるし、
瓦礫は本末転倒の、意味不明な輩のために、あちこちの土地に運ばれては、放射能をまき散らせてる。
新聞ってなんやの?
テレビってなんやの?
電力会社ってなんやの?
政治家ってなんやの?
すみませ~ん!
みんな楽しくHappy♡がいい♪のブログに、小出先生が淡々と、とても恐ろしいことをおっしゃっている記事が載っていました。
それは……。
たねまきジャーナル「1号機の水位について」小出裕章氏(内容書き出し・参考あり) 5/23
1号機「水位40センチ」 格納容器下部に穴 漏水か
東京新聞 2012年5月22日 07時02分
『東京電力福島第一原発1号機には、毎時6トン前後の冷却水が注入されているのに、
格納容器内の水位は、わずか40センチほどしかない可能性が、原子力安全基盤機構(JNES)の解析で分かった。
2号機の水位は、約60センチしかないことが、実測で判明しており、格納容器損傷の深刻さを、あらためてうかがわせた。
解析は、注水量や、格納容器への窒素の注入量と、格納容器内の圧力変化の関係を調べ、
どこにどれくらいの損傷があれば、変化をうまく説明できるか、探る手法を使った。
その結果、格納容器本体と、下部の圧力抑制室をつなぐ配管周辺に、直径数センチの穴が開いている
▽穴の場所は、格納容器のコンクリート床面から約40センチの高さで、穴から大量に水が漏れ、水はそれより上にはない-との結論になった。
漏れた水は、原子炉建屋地下に流れた後、配管やケーブルなどを通す穴を通じ、隣接するタービン建屋地下に流れ込んでいるとみられている。
東電は、1号機の格納容器の水位は、約1.8メートルあると推定しているが、それより大幅に低い。
格納容器の厚みは、3センチほどあるが、穴があるとみられる配管(直径1.75メートル)の厚みは7.5ミリと、4分の1程度しかない。
専門家からは、配管は構造的に弱い、との指摘が出ていた。
溶け落ちた核燃料が、完全に水に漬かっていないことも懸念されるが、
JNESの担当者は、「格納容器内の温度は、30度程度と高くはない。水に漬かって冷やされているとみられる」と指摘する。
廃炉を実現するためには、格納容器の損傷部を補修し、圧力容器ごと水没させる、水棺にすることが必要。
担当者は、「解析結果は、損傷部の特定に役立つ。今後は、カメラによる実測も、検討しなければならない」と話した』
水野:今日はまず、福島第一原発の1号機について、教えていただきたいと思います。
格納容器の中に、どれだけの水があるのか、という事についてうかがいたいんですね。
といいますのは、格納容器の水の高さ、水位が、非常に問題だというのは小出先生、
言うたら、核燃料が、水に全部浸かっているのが、本来の姿ですよね。
小出:浸かっていないと困るのですね。
水野:浸かっていないと、エライ事になるんですよね。
それは結局、放射性物質が放出されることに、つながるっていうことですよね。
小出:そうです、はい。
水野:で、その大切な水位について、ちょっと久しぶりの情報だと思うんですが、非常に気になるものが出てまいりました。
この水位は、1号機は、東電が今まで、「およそ1.8mある」と言っていたんです。
推定ですけれどもね、1.8mと言っていたんですが、
今回、原子力安全基盤機構というところが、解析をしました。
そうしたところ、「40cmしかない、という可能性がある」という、情報が出てまいりました。
小出さん、これはどういう意味なのか、教えていただけますか?
小出:一番問題なことは……「分からない」という事なんですね。
水野:これ、東電も分からないし、原子力安全基盤機構にしたって、本当のところは分からないという事ですか、
小出:そうです。
今度の基盤機構にしても、単に計算してみて、なるべく測定値にあうようにしてみたらば、40cmなんだろうと、そういう事なのです。
水野:実際に、誰かが測りに行ったわけでもなく、カメラを入れて調べたわけでもないんですよね。
小出:そうです。
2号機の場合に、以前、東京電力が、多分「水がかなり入っているだろ」として、カメラを入れてみたら、全然水面が見えなかった、という事がありました。
そして、もう一度、もっと低い位置でカメラを入れてみたら、
東京電力の予想とは全然違って、「実は、60cmしか水がなかった」という事が、2号機で前に分かりました。
水野:はい、そうでした。愕然としたのを覚えております。
小出:今回も、東京電力は、1.何mあるというふうに、希望しているのでしょうけれども、
水野:希望でしょうね
小出:はい、もちろん、そんな希望をしたところで、そうなっているかどうかなんてわからない訳ですし、
基盤機構の40cmというものが、合っているのかもしれません。
でも、本当にどうなのか?という事は、やはりカメラを入れてみなければわからない、と思います。
水野:ただこれ、毎時間6トンほど、冷却するための水を入れているんですよ。
小出:はい。
水野:毎時、毎時6トン入れているのに、40cmしかない可能性がある、という計算結果な訳です。
小出:要するに、何トン入れようと、穴が空いていれば、そこから出てしまう訳ですから、
基盤機構の推定によれば、40cmしか水がたまらない高さのどこかに、破損がある、という推定になっているのですね。
そしてそれが、いわゆる、サプレッションチェンバーと呼ばれている、ドーナツ状のリングがあるんですが、
水野:下のところですよね、
小出:そうです。
そこと繋いでいるパイプがあるのですが、ちょうどその、パイプの位置にあたっているし、
そこが破れているというのが、基盤機構の推定なのだと思います。
水野:この推定に関して、確率として、「そうだろうな」と、小出さんはお思いになるんですか?
小出:そう思います。
水野:あ、そうですか
小出:この部分は、昔から、GEがこのタイプの格納容器を造った時から、「この部分が弱点だ」と言われていた部分でして、
この部分が破壊される可能性は、高いと思います。
水野:えぇ~……最初から弱点ってわかっていたのに、
小出:そうです。
水野:使ってたんですか、ずっと。
小出:まあ、あの、GEが設計して、これでいいと思って設計したわけですね、初めは。
それで、米国内にも、この対応の原子炉を造ったわけですし、日本に売り込む時には、これしかなかった。
当時、GEは、これしかもっていなかったものですから、それを、ま、売ったと。
しかし、GEの内部でも、「やはりこれは問題だ」という事で、別の形の格納容器が、造られるようになってきました。
水野:こうした水位が、40cmしかない可能性がある、ということを、
じゃあどう見るか、という事につきまして、原子力安全基盤機構は、こう見ているんです。
「格納容器の中の温度は30度程度なので、核燃料は今も、水に浸かって冷やされているとみられる」
こういうふうに言っています。
この見方について、小出さんいかがでしょうか?
小出:それは不適当だと思います。
たとえば、核燃料が、すでに格納容器の底を抜いてしまって、さらに下に沈んでいるとすれば、
格納容器の中には、核燃料はないわけですから、格納容器の中の温度が上がらないのは、むしろ当たり前で、
水野:そうですよね、もうそこにないんですから。
小出:そうです
水野:温度が上がる訳がないんですね。
なのに、その温度をもって「いや、水に浸かって冷やされているから大丈夫」というこの見方をする原子力安全基盤機構というのは、どういう組織なんですか?
小出:ま……安全保安院の下請け機関ですし、もともと原子炉メーカーとか、さまざまな原子力を進めてきた人たちの中から、かなり精鋭部隊が集まっている組織ですけれども、
基本的には、原子力を進めようとしてきた人たちです。
水野:近藤さ~ん、じゃ、今まで調べていた側の人達が、今度は調べられる側になったという事ですやんね。
近藤:ん……先生、あの、今話が出ているのは1号機でしょ、2号機3号機は、どうなっているんですか?
小出:わかりませんね。
2号機も、東京電力が期待した通りには、水が無かったと言っている訳で、かなり格納容器の下の方で、穴が開いてしまっている。
冷却のために、いくら水を入れても、全部漏れてしまう、という状態なのです。
結局、本当に、炉心がどこにあるのかという事を突きとめるためには、何年、ひょっとすると、何十年かかるかもしれません。
水野:あのみなさん、ここのところ、こうした情報が少なくなっていたので、なんか改善されたのではないかという、幻想の中にいたかもしれませんが、なーんにも状況は変わってない訳ですね。
小出:はい。
要するに、手を付けることができない相手が、見ることのできない場所にいるのですね。
それがどうなっているのかすらが、今はまだ、分からないという状態です。
水野:原子力安全基盤機構が、こうした状況でも、「燃料が水に浸かって冷やされている」という推測をする訳って何ですか?
小出:なるべく、国民に安心感を植え付けたい、という事ではないか、と私は思いますが。
水野:ただ、小出さんが見られているように、もう穴を通って下に出てしまっているんだと。
核燃料は、そこにないんだということになると、もう工程表が、全く意味をなさなくなる、という事はないんですか?
小出:はい。
ただ、東京電力にしても、私が恐れているような事態の可能性を、ゼロだとは思っていないのですね。
ですから、東京電力自身も、地下にバリアを、ようするに、遮水壁というものを張るという事は、彼らの工程表には入っている訳です。
ですから、いろいろな可能性を考えながら、対処しなければならない訳ですが、
私自身は、とにかく環境の汚染を少しでも減らしたいので、「遮水壁の工事は早急にやるべきだ」と、去年の5月から言っているのですけれど、
水野:ずーっとおっしゃっていますが
小出:はい、残念ながら、そうはなっていないのです。
水野:ならないままですね
近藤:これで、じゃあ本当に、どういう状態になっているのかという事の、知る術っていうのは、これはもうずっとないんですか?
小出:えー……、今壊れているのが、火力発電所であれば簡単なんですよね。
見に行けばいいんです。
でも、原子力発電所の場合には、相手が放射能であるが為に、近寄る事が出来ない。
人間が近寄れない、目で見られないことには、何がしかの測定器で、それを推察するしかないのですが、
こんな事故が起きるなんていう事は、全く考えていなかったので、測定器すら、全く配置もされていなかったのです。
水野:あ~っ……。
小出:ですから、まがりなりに、ところどころあった測定器の値を見ながら、計算をしてみたり、推測をしてみたりしているのですけれども、
それが本当に、正しいかどうかという事は、やはりわからない、という事になってしまっている訳です。
水野:火力発電所だったら、事故はどこかで収束しますけれど、
小出:必ずそうです。
水野:原発は、今も事故はある意味続いている。
近寄ることもできないという、そこですね、大きな違いは。
はい、わからないという事が最大の恐ろしい事なんだという事を今日も知らせていただきました。
どうもありがとうございました。
今だに、だ~れもわかってへん。
どんねん偉い人でも、どんねん経験のある人でも、どんねん勇気のある人でも、
東京電力福島第一原子力発電所の事故の内情を、詳しく実証できる人はおらへん。
近寄れへんから。
目で見られへんから。
せやのに、希望的観測丸出しの数字を言うてみたり、あるかどうかもわからんもんが、まるであるみたいに言うてみたり、
それをまた、発表されるたんびに、そのまんま伝えるだけの、伝言板化したマスコミ。
最近、原発の事故の収集作業のニュース、まるで報道されへんね。
スカイツリーやの、どこぞの阿呆がまた、オリンピックやらパラリンピックやら言い出してるし、
瓦礫は本末転倒の、意味不明な輩のために、あちこちの土地に運ばれては、放射能をまき散らせてる。
新聞ってなんやの?
テレビってなんやの?
電力会社ってなんやの?
政治家ってなんやの?