『星の金貨プロジェクト』ブログに掲載された記事を紹介します。
このブログでは、kobajunさんが、海外で報じられたニュースを、丁寧に和訳して、紹介してくださっています。
【米国最大の原子力発電会社元会長兼CEO『もうこれ以上、原子力発電を続けても良いことは無い』】
投稿日: 2012年5月1日 作成者: admin
「今後ますますその経済性は悪化する」フォーブズ 3月29日
〈写真 : バーモント・ヤンキー原発の稼働反対デモ〉
『アメリカ最大の原子力発電会社エクセロンを、このほど引退した最高経営責任者(CEO)は、
「アメリカ合衆国において、原子力発電は、新たに開発すべきエネルギー源として、経済的には見合わなくなった」と、木曜日、シカゴで発言しました。
彼によれば、遠くない将来、原子力発電は、経済的に見合わない事業になります。
22か所の原子力発電所を運営する、エクセロン・コーポレーションの会長兼CEOを、3月12日に退職したジョン・ロウ氏が、
さらに、その他の原子力発電所についても言及し、このように述べました。
「始めに、はっきり申し上げますが、これまで私が愛着を抱いていない原子力発電所は、一か所もありません」
「そう申し上げた上で、このこともはっきり申し上げなければなりませんが、
本日ただいまこの瞬間から、新たな原子力発電所を建設することには、全く意味がありません」
シカゴ大学のハリス・スクールで、公共政策の授業を受けている、50名ほどの人々に向かい、スライド映写を織り交ぜ、
共和党が好む『やはり王道は化石燃料』のシナリオ、
民主党が好む『再生可能エネルギーへの移行』シナリオ、
様々なエネルギー源から、条件ごとに、効率の良い選択を行う『ケース・バイ・ケース』シナリオなどを比較しながら、講演しました。
水圧破砕による、シェールガス・ブームが発生した結果、アメリカ市場には天然ガスが、安い価格で豊富に供給されるようになり、
その結果として、すべての分野で、新たな局面を迎えることになりました。
天然ガス先物取引価格は、豊富な供給に裏打ちされ、今日1千立方フィートあたり2.15ドルと、
ここ10年で、最低の価格になったことを、AP通信が報じました。
「私は、原子力発電に、一生を捧げてきた人間です。しかし、これ以上原子力発電を続けても、もう良いことはありません。
現在すでに、経済的に見合わなくなっているだけではなく、今後ますます、その経済性は悪化していくでしょう」
原子力発電については特に、新しい小さな一体型原子炉のものが現れ、オバマ政権が、一貫して支持しています。
しかし、原子力発電に関するロウ氏の悲観論は、日本で発生した福島第一原発事故以来、他の原子力専門家の発言によって、一層悲観的なものになりました。
一方で、ロウ氏は、福島の事故発生以来、原子力発電の、政治的な弱点については、触れようとしませんでした。
彼の議論は、経済的側面に限られており、彼の見解について、エクセロンという企業そのものは、関わりが無い、と付け加えました。
ロウ氏が語ったところでは、その選択が、環境保護の上で、最良の方法であること考えていたComEd(イリノイ州の電力会社、現在はエクセロンの子会社)の最高経営責任者であったトム・エアーズが、エクセロンの一連の原子炉建設を行いました。
しかしエアーズは、原子炉建設が、軒並みその当初予算を上回るようになった頃には、アルツハイマー病に苦しむようになっていました。
そして、2007年に、この世を去ったのです。
「原子力発電については、安全対策等に、これまでとは比較にならない費用が、必要とされるようになりました。
核廃棄物の処理費用や、環境への負荷など、その影響も複雑すぎて、すぐには理解することが不可能です。
かつてと異なり、原発発電事業の将来性は、楽観は許されないのです」』
かつて、2003年に、エクセロンの最高経営責任者(CEO)と会長職に就任したロウ氏が、こう語りました。
↓もひとつおまけ。
プルトニウム再利用せず地下処分 米専門家が英誌に意見記事
【ワシントン共同】
原発の、使用済み燃料などに含まれるプルトニウムを、燃料に再利用するのは、コストがかかり過ぎ、取り出さずに、地下に埋設処分するべきだ、との意見記事を、
米プリンストン大などの4人の専門家が、10日付の英科学誌ネイチャーに発表した。
記事は、使用済み燃料からプルトニウムを取り出して、プルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料として再利用しているフランスで、
電力業界から、コストを理由に、反対の動きも出ていると紹介。
2000年の試算では、再利用の方が、年間7億5千万ドル(約600億円)、割高になるという。
原発繁栄期、終了なり! ち~ん♪
このブログでは、kobajunさんが、海外で報じられたニュースを、丁寧に和訳して、紹介してくださっています。
【米国最大の原子力発電会社元会長兼CEO『もうこれ以上、原子力発電を続けても良いことは無い』】
投稿日: 2012年5月1日 作成者: admin
「今後ますますその経済性は悪化する」フォーブズ 3月29日
〈写真 : バーモント・ヤンキー原発の稼働反対デモ〉
『アメリカ最大の原子力発電会社エクセロンを、このほど引退した最高経営責任者(CEO)は、
「アメリカ合衆国において、原子力発電は、新たに開発すべきエネルギー源として、経済的には見合わなくなった」と、木曜日、シカゴで発言しました。
彼によれば、遠くない将来、原子力発電は、経済的に見合わない事業になります。
22か所の原子力発電所を運営する、エクセロン・コーポレーションの会長兼CEOを、3月12日に退職したジョン・ロウ氏が、
さらに、その他の原子力発電所についても言及し、このように述べました。
「始めに、はっきり申し上げますが、これまで私が愛着を抱いていない原子力発電所は、一か所もありません」
「そう申し上げた上で、このこともはっきり申し上げなければなりませんが、
本日ただいまこの瞬間から、新たな原子力発電所を建設することには、全く意味がありません」
シカゴ大学のハリス・スクールで、公共政策の授業を受けている、50名ほどの人々に向かい、スライド映写を織り交ぜ、
共和党が好む『やはり王道は化石燃料』のシナリオ、
民主党が好む『再生可能エネルギーへの移行』シナリオ、
様々なエネルギー源から、条件ごとに、効率の良い選択を行う『ケース・バイ・ケース』シナリオなどを比較しながら、講演しました。
水圧破砕による、シェールガス・ブームが発生した結果、アメリカ市場には天然ガスが、安い価格で豊富に供給されるようになり、
その結果として、すべての分野で、新たな局面を迎えることになりました。
天然ガス先物取引価格は、豊富な供給に裏打ちされ、今日1千立方フィートあたり2.15ドルと、
ここ10年で、最低の価格になったことを、AP通信が報じました。
「私は、原子力発電に、一生を捧げてきた人間です。しかし、これ以上原子力発電を続けても、もう良いことはありません。
現在すでに、経済的に見合わなくなっているだけではなく、今後ますます、その経済性は悪化していくでしょう」
原子力発電については特に、新しい小さな一体型原子炉のものが現れ、オバマ政権が、一貫して支持しています。
しかし、原子力発電に関するロウ氏の悲観論は、日本で発生した福島第一原発事故以来、他の原子力専門家の発言によって、一層悲観的なものになりました。
一方で、ロウ氏は、福島の事故発生以来、原子力発電の、政治的な弱点については、触れようとしませんでした。
彼の議論は、経済的側面に限られており、彼の見解について、エクセロンという企業そのものは、関わりが無い、と付け加えました。
ロウ氏が語ったところでは、その選択が、環境保護の上で、最良の方法であること考えていたComEd(イリノイ州の電力会社、現在はエクセロンの子会社)の最高経営責任者であったトム・エアーズが、エクセロンの一連の原子炉建設を行いました。
しかしエアーズは、原子炉建設が、軒並みその当初予算を上回るようになった頃には、アルツハイマー病に苦しむようになっていました。
そして、2007年に、この世を去ったのです。
「原子力発電については、安全対策等に、これまでとは比較にならない費用が、必要とされるようになりました。
核廃棄物の処理費用や、環境への負荷など、その影響も複雑すぎて、すぐには理解することが不可能です。
かつてと異なり、原発発電事業の将来性は、楽観は許されないのです」』
かつて、2003年に、エクセロンの最高経営責任者(CEO)と会長職に就任したロウ氏が、こう語りました。
↓もひとつおまけ。
プルトニウム再利用せず地下処分 米専門家が英誌に意見記事
【ワシントン共同】
原発の、使用済み燃料などに含まれるプルトニウムを、燃料に再利用するのは、コストがかかり過ぎ、取り出さずに、地下に埋設処分するべきだ、との意見記事を、
米プリンストン大などの4人の専門家が、10日付の英科学誌ネイチャーに発表した。
記事は、使用済み燃料からプルトニウムを取り出して、プルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料として再利用しているフランスで、
電力業界から、コストを理由に、反対の動きも出ていると紹介。
2000年の試算では、再利用の方が、年間7億5千万ドル(約600億円)、割高になるという。
原発繁栄期、終了なり! ち~ん♪