ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

武器を持たず、叫ばず、先走らず、攻撃せず。そこに真の勝利有り!

2012年05月18日 | 日本とわたし
今朝は気功瞑想と道教の勉強に行った。

必要だからと寝不足を続け、健康度が落ちてきて、気分も同じように落ち、二回もサボってしまったクラスだった。
滅多に二回も続けて欠席しないので、皆が心配してくれていた。
わたしが、日本のことをずっと気にかけていることを知っているので、またなにか大変なことが起こったのかと、危惧してくれてた人もいた。

瞑想が始まり、久しぶりに呼吸に集中しようと思うのに、どうしても『きらわれものキャンペーン』のことが頭の中にチラチラ思い浮かんできて、どうにも集中できない。
どうしたものかと思ったけれど、いろんな考えが浮かんでくる場合は、無理してそれを排除しようとしないこと。
考えながらでもいいから、とにかく体だけでも、全体をリラックスさせること。
ミリアムがいつもそう言っているのを思い出し、考えが浮かんでくるままに放っといた。

瞑想の間中、わたし達を導いてくれる男性の話も、ほとんど聞けなかった。
あまりにもひどいので、自分でもいったい何をしに来たのかと、何回か吹き出しそうになった。

瞑想が終わり、道教の本を開いて、今日学ぶページをミリアムが選んだ。
69ページ。タイトルは『IN WAR THE DEFENDER WILL BE VICTORIOUS』

戦では、防御者が勝利者となる。
ふーん。

一通り、いろんな訳を読み比べ、いつものように討論した。
話は戦のことを書いてあるように見えて、実は、すべての人達の、すべてのことにつながっている。
これが道教のおもしろいところ。

ダイアンは、最近、もめにもめた旦那さんの親族の集まりの話をした。
スーザンは、息子さんが暮らしているボストンの片田舎に、いきなり持ちかけられたリゾート施設(体裁はそうだが、実はカジノだった)の設置を巡り、
大企業や政治家やらからの、住民に対するゴリ押しと根回しとの闘いが始まり、裁判に明け暮れた結果、
絶対に勝てないと誰もが思てた裁判に住民側が勝ち、それまでの、自然豊かなのんびりとした暮らしが保たれたのだそうな。
そしてミリアムは、イスラエルに生まれ育った者としての運命の話。そして、アウシュビッツから親族でたったひとり生還した伯父さんのこと。

そんな話を聞きながらも、わたしはずっと、お願いやから答をください!わたしがいったいどうしたらいいかを教えてくださいと、心の中で祈ってた。

「まうみの話を聞かせて」

そこでわたしは、唐突に、あのドイツの小さな町の『きらわれものキャンペーン』の話をした。
武器を持たず、叫ばず、先走らず、相手を攻撃せずに、ユーモアでもって仲間を集め、自分達の暮らしを守ろうとした女性の話を。

皆は、目をキラキラさせて聞いてくれた。
「それ、ここでもやりたいね!」
「まうみ、やりなさい!日本でまずやってみなさい!」

ついさっき電力小売りを全面自由化で、というニュースがあったと、ツィート仲間のたかっちゃんが教えてくれた。
どんな会社も電力を小売りできる。
ふんふん……聞こえはめちゃくちゃええ感じやけど、さて、その小売りするとこに売るのは誰?
送電線ごと、その会社が持てるのか?
送電線を今の電力会社が所有してるんやったら、な~んの意味の無いぞ?

そろそろ、ぼちぼち、送電線のことをきちっと調べて、

日本版『きらわれものキャンペーン』のアナウンスをする。決めた。腹括った。
もうちょっとしたらわたし、この指とぉ~まれ!って小指立てるので、
みなさん、ぜひぜひ、とまりに来てくださ~い!
コメント (2)
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米国ガーデンツアー事情

2012年05月18日 | 米国○○事情
去年から偶然に、そしていきなり、3人もの庭師さんを、患者さんとして受け持っている旦那。
その中のひとり、こだわり庭師チャックさんが手がけた庭が、今年の町の『ガーデンツアー』にノミネートされた。
ってんで、旦那と一緒に、そのお庭とやらを見学に行ってきた。

贅沢したいなどと思わない。
けれども、あともう少し、時間と、細々した苗や種を買えるお金があったなら、
多分わたしも、一日中外に出て、あ~でもないこ~でもないと、埋めては掘り返し、植えては引っこ抜きしながら、作業するタイプやと思う。
まあ、ひと言で言えば、ガーデニング好き。

それを重々知っている旦那は、自分から誘ておきながら、わたしがその家に到着するや否や、
「まうみには見せん方がよかった……」と、何度もくり返すので、余計に見る気満々!

おぉ~、前庭にわたしのだぁ~い好きなネギ坊主!


その横に、さらにおもろそうなんが!


この顔を見よ。見せとうないなぁ~光線発令中。


チャックさんはハワイにもよう滞在していて、そこの日系の庭師さん達のこだわりとセンスをすご~く気に入っているそうな。
これはその中のひとりからもらったアイディア。
角材を15センチの長さに切ったものを、パッチワークみたいに、好きな模様に差し込み固定する。
こんな階段を何段も降りていくのであった……楽し過ぎっ!


降りた所の右側は、バラの棚。


ぶひさんに聞こっかな~♪これはなんちゅう名前?


ここは以前(4年前)までは、沼のような池のような、足も踏み入れられんとこやったそうな……。


で、竹やぶのそばに行ってみると……旦那、何思て歩く?


どんだけ立派な鯉やねんっ!


デッキの上から。


チャックさんに案内してもらいながら、わたしの好きな日陰もの達コーナーをパチリ。


「みんな、うちは陽がよく当たらないからと、すぐにあきらめるけど、いっぱいできることがあるのに」とチャックさん。


ネギ坊主再び。


色違いちゃんも。


前庭もついでに。こちらはヴィクトリアン調だそうで、まあ、とにかく植えまくった、みたいな感じ。


ネギ坊主がおらんかったらちょっと退屈かも……なんちて……もちろんチャックさんには内緒。


皆さんとさよならをして、最後に全景を。


家に戻ったら、隅っこで咲いてくれてたカトレア。
はぁ~……でもまあ、やっぱ、身分相応っちゅうか、やっぱ我々にはうちが似合ってる。


なんて考えた時、旦那と息子達と4人で暮らし始めた、昔置き屋やった五軒長屋の、たたみ一畳分ぐらいの空き地を思い出しました。
日差しも入らん薄暗いその空間は、家の裏のサッシのドアを開けた所にあったんですが、
田舎の広々とした一軒家から、無理矢理狭い長屋に連れてきてしもた、という負い目もあって、
とにかく遊び場を作ってやりたいと思い、ホームセンターに行って、砂を何袋も買うてきて、えっさほいさと家の中を通って運び、
何往復したかわからんぐらいの砂を、幼児がふたりしゃがみ込んだらそれでもうギュウギュウなちっちゃい場所に、ぶっちゃけました。
結局は、あんまり遊んでくれんかったけど、それが我々家族の、一番最初の庭やったのでした。
大家さんと揉めに揉めて、結局2年ちょっとで出ることになり、元通りにして下さい、と言われて、泣きたかったんを覚えてます。

次の借家は、さらにボロボロの一軒家で、やっぱり庭はゼロ。
そしてこちらに引っ越して、借りてた家の二階に住んでいた大家さんが、後ろの庭の一角を貸してくれて、とうとう庭持ち?に。

なので、この、今の家の庭は、今までの我々の歴史の中では、奇跡のようなものなんです。
ありがたいったらありません。
ジャングルでも、でこぼこでも、掘り返したまんまでも、野生動物の王国でも、ありがたいのです!


おまけ。
最近ハマってるお皿。お茶碗洗いが楽々!
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