ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

この質問書を、災害廃棄物の処理を受け入れようとしてる首長全員に突きつけよう!

2012年05月28日 | 日本とわたし
がれきの広域処理の問題点が全て見えてくる!
「新潟県知事が環境大臣に宛てた”がれき広域処理”に関する再質問全文」


kiikoさんのブログ『みんな楽しくHappy♡がいい♪』に、素晴らしい記事が載せられていました。
この、新潟県知事・泉田 裕彦氏が、環境大臣・細野豪志氏に宛てた“がれき広域処理”に関する再質問書の内容は、
何度も読み直してもすばらしい。
わたし達市民が学ぶべきこと、知るべきことがすべて書かれてあります。
不勉強なままいい加減な言動を続ける首長に、今一度きちんと学び、考えを改めるか、
さもなければ、そんな無責任な首長は、その座から引きずり降ろすよう、我々が行動することを、教えてくれているように思えます。


環境大臣に対し、東日本大震災により生じた災害廃棄物の、放射能対策、及び広域処理の、必要性に関する再質問を行います。

2012年05月21日

先日、環境大臣から、本県が4月6日に提出した、
「災害廃棄物の広域処理の必要性及び放射能対策に関する質問」に対する文書回答(別紙)があったところですが、
従来の説明の域を超えない内容であり、県としては、依然として、受入れを決められる状況に至っていないことから、
災害廃棄物の放射能対策及び広域処理の必要性に関して、別紙のとおり再質問します。

放対第13号廃第377号   
平成24年5月21日

環境大臣 細野 豪志 様    

新潟県知事 泉田 裕彦

東日本大震災により生じた災害廃棄物の放射能対策及び広域処理の必要性に関する再質問について

平成24年4月6日付け、廃第73号により、提出した質問に対して、
平成24年5月10日付け、環廃対発第120510001号で、回答をいただいたところです。
しかしながら、従来の説明の域を超えない内容であり、
県としては、依然として、受入れを決められる状況に至っていないことから、
災害廃棄物の放射能対策、及び、広域処理の必要性に関して、別紙のとおり再質問します。

(担 当)
防災局 放射能対策課
TEL:025-282-1693
県民生活・環境部 廃棄物対策課 
TEL:025-280-5159

1 放射性物質に関する国の認識について

原子力発電所等の施設から排出される、低レベル放射性廃棄物は、ドラム缶等に封じ込め、
放射性廃棄物を処分するために整備した、我が国唯一の最終処分場において処分する、という厳格な対応をとっている。
また、環境中への放射性物質を、やむなく放出する場合においても、厳格な基準を遵守し、
その基準を満たすことを確認するための、排ガス等の、常時監視などの措置をとることとされている。

放射性廃棄物を処分するために整備された、青森県六カ所低レベル放射性廃棄物埋設センターにあっては、
埋設を行う放射性物質を、セメント、アスファルト等で固化することなどを規定し、埋立総量も上限を定め、
更に、その周辺の放射線モニタリングを徹底し行うことで、国から事業許可を受け、事業を行っている。

(1)
震災後制定された法令により、放射性廃棄物の処分を想定していない、市町村の廃棄物処理施設で、
放射性廃棄物の焼却や、埋設等の処分を可能とし、排ガス、排出水中の放射性物質濃度を、常時監視しないなど、
震災以前の規制を緩めたことは、環境への放射性廃棄物の漏洩・拡散のリスクを高めることを、許容したということでよいか。
その場合、その考え方は何か。
また、決定に至る議事録等を示されたい。

(2)
ICRPの1990年勧告では、低線量・低線量率の発がん確率について、
「線量反応関係には、真のしきい値を想定しうる十分な証拠はない」とされているが、
国の放射性廃棄物に関する、規制値の設定の考えは、このICRPの考えを維持しているのか。
また、そうであれば、担保している根拠を示されたい。
一方、維持していないのであれば、その理由を明らかにされたい。

(3)
放射性物質を扱う専門組織、及び、専門職員が存在しない市町村に、放射性物質の管理をさせることの妥当性を、どう考えているのか。

環境省は、市町村が行う、放射性物質の管理に係る予算措置や、職員の教育訓練を実施しないのか。
また、管理の実効性を確保するために、どのようなことを行うつもりか。

(4)
震災後制定された法令では、
放射性廃棄物を含む焼却灰等を、市町村最終処分場で埋立可能とする濃度8,000Bq/kg以下とし、濃度規制だけをもって、規制しているところであるが、
放射性物質の貯蔵については、その量を、国に許可・届出することが義務づけられていることに対し、
当該処分場に埋立できる放射性物質の総量を、規制しない理由を示されたい。

(5)
福島県内の、災害廃棄物の処分の方針を決定するために、重要な安全評価を行う「災害廃棄物安全評価検討会」を、非公開とすることについて、
環境大臣が、「不安をあおらないやり方」と発言した旨公表されているが、どのような部分が、不安をあおると考えたのか。


2 放射能対策についての技術的問題について

(1)
最終処分場の排出水から、放射性物質が出ることを前提として、ゼオライトで対応することを指示することは、
国が示した処理基準では、完全に放射性物質を封じ込めることができないことを示唆しているのか。

(2)
ゼオライトの設置が、事故の発生を想定したものであれば、法令や基準に、その設置や措置方法を、規定しない理由を示されたい。

(3)
ベントナイトによる、雨水の浸透の防止能力の、科学的検証を示されたい。

(4)
土壌層による、放射性セシウムの吸着能力(量・期間)の、科学的検証を示されたい。

(5)
大雨により、処分場が冠水した場合の、安全性の検証について示されたい。

(6)
浸出水が漏洩した場合、周辺環境への影響の把握など、恒久的な対応方法をどうすべきか、国の考え方を示されたい。

(7)
環境省の資料では、
「排ガスは冷やされて、気体状、あるいは液状のセシウムは、主に塩化セシウムとして固体状になり、
ばいじんに凝集したり吸着する」とあり、
全てのセシウムが、塩化物となることを想定していると考えられる。

市町村の廃棄物処理施設で焼却した場合、
セシウムは、何%が塩化セシウムになるのか、また、ガス化するセシウムはないのか、科学的検証を示されたい。

(8)
震災がれきを焼却している施設では、
国の指導に従って、通常の測定方法(JISZ8808「排ガス中のダスト濃度の測定方法」)により、
検体を採取、測定し、排ガス中の放射性セシウム濃度としているが、
ガス化している放射性セシウムがある場合は、正確な測定でない可能性があるが、
これに対する科学的検証を示されたい。

(9)
静岡県島田市の、災害がれきの試験焼却の結果において、公表されているデータによれば、
焼却から発生する排ガス、ばいじん等の、一連の行程での放射性セシウムの物質収支量を見ると、
4割の放射性セシウムが、所在不明となっているが、その原因と理由を示されたい。


3 放射能対策についての管理面の問題について

(1)
震災以前は、厳格に、国が規制していた放射性廃棄物の処分について、
これまで、放射性廃棄物の処分の経験がなく、また、放射能に関する専門職員、及び組織を持たない市町村に委ねることは、
放射性物質の漏洩によるリスクを高め、本来国が負うべき責任を、市町村に転嫁しているように見えるが、
トラブルが生じた場合、国は、どのような、具体的な責任をとるのか。
(現に、国の基準を満たした焼却灰を埋め立てたにも拘わらず、その排水から、放射性セシウムが、基準を超えた事例が見られている)

(2)
放射性廃棄物の処分のために設置されている、青森県六ヶ所低レベル放射性廃棄物埋設センターでは、
管理期間を、概ね300年、と見込んでいる。

放射性セシウムの半減期は、30年であるが、
市町村の一般廃棄物最終処分場で封じ込む期間や、封じ込めのレベルを、どの程度と見込んでいるのか。

また、市町村最終処分場の埋立期間は、概ね15年とされているが、
その期間を超えた後、どのようにして管理するつもりか
(「廃棄物最終処分場の性能に関する指針(平成12年12月28日付け)(環境省)」
第四1(1)性能に関する事項に、「埋立処分を行う期間内(15年間程度を目安とし……とされている)

(3)
群馬県伊勢崎市の最終処分場や、千葉県市原市の廃棄物処理会社の排水から、
国が示した、排水基準の目安を超える、放射性セシウムが検出されるなど、
実際に、放射能の漏洩等、現に、管理できていない事例が見られる。

放射性物質の取り扱いの経験のない、多数の事業主体が、なぜ厳格に管理できると考えているのか、
本来、国で、一元的に管理すべきではないか、根拠を示されたい。


4 「がれき処理の全体計画の明示」について

(1)
5月10日付けの回答では、
「岩手、宮城両県の、災害廃棄物の発生量、処理量等について、見直しを行っているところであり、
広域処理の必要量についても、改めて精査が行われる予定」とのことであるが、
これらが未確定な中では、広域処理の必要性について、明確にならないと考えられるので、
これらを明らかにした上で、改めて、4月6日提出の、質問に回答いただきたい。
また、その際、岩手県、及び宮城県における、可燃物の発生量についても示されたい。

(2)
今回回答いただいた参考資料、及び環境省ホームページ等を基に、推計(別表参照)すると、
平成26年3月末における、地元未焼却量の推計は、98.4万トンとなり、
これは、広域処理を行わなくとも、
平成26年3月末から、岩手県では2か月弱、宮城県では7か月弱で、焼却処理が終わる量である。

一方、4月17日付け環境省資料によれば、既に、162万トンの広域処理が、現実的なものとなりつつあるとのことなので、
これ以上の広域処理は、不要ではないか。

(3)
仮設焼却炉を、岩手県で2基、宮城県で29基、合計31基が稼働中、又は設置予定であるとのことだが、
これらによって、全ての災害廃棄物を、本当に域内処理できないのか、改めて明確な根拠を示されたい。

(4)
今回回答いただいた参考資料では、
宮城県で、災害廃棄物を処理する焼却炉に、既存の焼却炉がないが、なぜ既存の焼却炉も活用しないのか。
地元で、埋立の反対運動があったことが原因なのか。

(5)
仙台市では、地域内の処理が進み、他地域の災害廃棄物についても、10万トンの処理を引き受ける一方、
来年12月までには、焼却処理を終了するとのことである。

国は、被災地の災害廃棄物処理を、全体的に見通しつつ、
被災地域間の災害廃棄物処理の進捗の違いを調整して、できるだけ、域内処理できるよう調整すべきと考えるが、
現在、どのような調整を行っているか。
また、そうした調整を行っていない場合は、その理由を示されたい。

(6)
阪神淡路大震災においては、
仮設焼却炉は、発災後約3か月後には設置され始めていたが、
今回、仮設焼却炉の大半の設置が、約1年後以降と、著しく遅れているのはなぜか。

(7)
阪神淡路大震災では、
兵庫県内において、可燃物の23%程度が、埋立処理がされたが、
なぜ、放射性物質の濃縮の危険がある、東日本大震災の可燃物の、埋立処理を行わないのか。

(8)
このように、広域処理の必要性が明確でない中では、
むしろ、広域処理により生じる多額の国家予算を、被災地支援に有効利用すべきではないか。

(例)岩手県のホームページによれば
宮古地区広域行政組合の処理単価が、1トン当たり16,300円なのに対し、
財団法人東京都環境整備公社の広域処理単価(運搬費含む)は、1トン当たり59,000円となっている。
広域処理引受量162万トンで差額を算出すると、約700億円となる。


(9)
なお、環境省は、5月21日に、
岩手県、宮城県の、広域処理必要量の見直し結果を発表しているが、
従来の必要量は、どのように見積もったのか、
また、今回見直しの理由と内容について、改めて明確に回答願いたい。



以上が質問書の内容です。
この質問書をプリントアウトして、瓦礫を受け入れようとしている自治体の議会で、この件についてじっくりと討議して欲しいものです。



おまけ

がれき受け入れ、新潟県の質問が国の矛盾を突く
ゆかしメディア 2012年05月26日10時30分

新潟県はこのたび、東日本大震災で生じたがれき(災害廃棄物)受け入れについて、
環境省の細野豪志大臣あてに再質問を行った。
これは、4月に行った質問に対する回答が、納得いくものではなかったために、再質問。
全体計画、意思決定までの議事公開、放射能対策など多岐にわたり、鋭い指摘とも受け取ることができる。

再質問は合計26個にも渡り、すべて理由はもちろん、
科学的根拠やデータ、さらには、意思決定に至るまでの、議事録を示すことを要求するものまである。

例えば、放射性廃棄物の処分を想定していない、市町村での処分を可能とし、
排ガス、排出水中の、放射性物質濃度を常時監視しないなど、震災以前の規制を緩めたことについて、
その考え方や、決定までの、議事録公開を求めるものがある。

また、先にがれき焼却試験を行った、静岡県島田市に触れ、
4割の放射性セシウムが所在不明となっているが、その原因と理由の公開を求めている。
事後処理において、トラブル発生時に、国がどのように責任を取るのか、具体的に示すよう求めるものまである。

さらには、平成26年3月末の、地元未焼却量の推計は、98.4万トンというデータを示しつつ、
「広域処理を行わなくとも、平成26年3月末から、岩手県では2か月弱、宮城県では7か月弱で、焼却処理が終わる量である。
これ以上の広域処理は、不要ではないか」と、がれきの広域受け入れ処理が、不要ではないか、との疑問を投げかけている。
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Let's Go! Memorial Day Parade!

2012年05月28日 | 友達とわたし
と、近所の友人ベンと、彼の娘エマちゃんが、旦那とわたしを誘いに来てくれました。
歩いて数分の公園が、パレードの終着点だというので、観に行くことにしたのです。

レッツゴー♪


エマちゃん、星条旗持参で、気合い入っております。


あらら?このスッカラカンさはなに?


思いっきり片付けモードやし……。


でもでも、なんだか人だかりが。舞台の上にはこのお方が。


やけに盛り上がっていて、なぜか舞台の上の人が観客の方に向かってカメラを構えてる?


わかりました!
今年我が町は創立200年を迎え、30年前に埋め込んだタイムカプセルを開けて、中からモノを取り出しているのでした。


パレードで活躍したであろう消防車。そしてトラック。


芝生の上では、子供用の遊戯施設がデンデンと。


楽しそうやけど、暑ないかなあ……。

終わったんやから仕方がない。帰りましょ。


家に戻り、たい焼きとソーダで一息ついて、庭の水やりをしてたら、旦那が「あれって巣?」と指を指す方をよくよく見ると……、


ぎょえ~!
こんな近うて低いとこに、巣なんか作ってどないすんのん?!
畑のすぐ隣のフェンスの上で、おっきな口を空けて待ってる赤ちゃん達。


あまり近づかないようにして写真を撮ってると、ふと、背中に強烈な視線を感じました。


「ちょっとあんた、せやからあかんて言うたんやないの!あんな危ない生きもんがウロウロしてるとこに。どないすんのよ、責任とりなはれや!」


「そ、そんなこと言うたかて……今さらもう遅いがな。まあ、滅多なことはないんちゃうか?ウロウロしてるけど、別に悪いことしよとか思てへんみたいやし」


かーちゃん、とーちゃん、腹へってんねんけどっ!


よう考えたら、わたしがウロウロしてるからあかんのですよね。
と、気がついて、急いで退散いたしました。

今日はメモリアルデー。
ほんまは仕事を入れてたのやけど、こんなおっきな連休ぐらい、きちっと休む常識を持って欲しいと旦那に嗜められキャンセル。

まあ、おかげで、なんともゆったりとした一日を過ごさせてもらいました。
ポーチでビールの小瓶飲んだり、衣替えしたり洗濯したり、明日からまた働くぞぉ~!
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母のお古をいただきに♪

2012年05月28日 | 家族とわたし
ダコタハウスの隣のアパートメントを、都会ライフ用に購入した旦那の両親。
前のオーナーが使てた台所は、めちゃくちゃアンティークなガスコンロがあって、わたしは一目惚れしたのやけど、
使う当の本人にしてみたら、ひとりっきりしか立てへん幅と、使い勝手の悪いコンロはかなんかったんやろう、思いっきり今風のキッチンに改装しはった。

で、そこにあった電子レンジと食器洗い乾燥機、いらんか?と聞かれ、
食器洗い乾燥機は、ほとんど二人暮らしになった今となっては、無用の長物に近いので断り、電気レンジだけ、うちに引っ越してもらうことにした。

電子レンジは、いつか、使うのを止めようと思いつつ、今だについつい使てしまう。
こちらに引っ越してきた際に、旦那母が買うてくれたシャープのそれは、使い出してから一年も経たんうちに、デジタルの数字の表示がだんだん欠けてきて、
ずいぶんと前から、全く見えんようになったまま、スィッチを押してから、自分で秒数を数えながら使用していた。
母のはパナソニック。
さて、これが、我が家にとっての、最後の電子レンジになるのかどうか……。

昨日の蒸し暑さよりはちょっとマシなマンハッタン。


車が信号で停まるたび、ついつい写真を撮りとうなってしまうビルディングの古めかしさ。


これは、ユダヤ教の教会。


久しぶりに、あさことよく過ごしたアッパーウェストサイドを散策。


あさこぉ~!あの、フレンチカフェがぁ~!


閉店してた……めちゃショック!


第二のお気に入り店でランチ。レモネードミントティーでんがな。


これは、チキンカレーが乗っかっとるっす。


あさこ、懐かしやろ?


あさこのことを思い出してたら、いきなりオペラのアリアが聞こえてきた。うん♪?


素人のど自慢大会?!


出場者は楽譜持参でやってきて、右奥の、電子ピアノを弾いてる男性に渡す。慣れてはるとはいえ、全部初見やんね。


あさこが居たらなあ~……。

お茶屋さん。


どんだけあるん?!


まだまだ続く。


まだまだまだまだ続く。


マンハッタンの高級アパートメントは、中庭がまたまたアンティーク。


早めの夕飯を、旦那両親と我々、ほんでもって、久しぶりに息子Tも呼び出して、5人で一緒に会食!
いつものごとく、旦那父のおごりでいただいた……ええ年して、いつまでもおごってもろてる我ら夫婦……。

けどまあ、いっぱい話せて楽しかった。
父は73才にして、来月とうとうのとうとうリタイアする。
もちろん、予定がいっぱい入ってないとかなん性格の人やから、あっちゃこっちゃの団体や会社のコンサルタントをしたり、新鋭のオーケストラを支援したり、
勉強しに大学行ったり、見聞を広げに旅行したりしはるやろけど、結婚51年目にして、もうちょっとは一緒にいられる時間が増えるやろかと、母は楽しみにしてはるに違いない。

さて、うちのパン焼き器が修理不能になったので、母の、それはそれは古いパン焼き器をいただくことになった。
母は最近、グルテンもイーストも小麦も、一切食べないことに決めたので、パンなんてもんは、もっての他なんである。
なので、どうぞどうぞと言うて持ってきてくれた。
頑丈で、所々欠けてるとこに、陶芸家の母らしく、陶芸用の粘土で補強してある。
それはそれは古いけど、なんか信頼できるなあと思いながら後ろを見ると、なんとMade in Japan?!
日本製や~ん♪
これからもよろしゅうに。
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ある日のだんなランチ

2012年05月28日 | ひとりごと
数日前のランチ。
ここに載っけるの、忘れてた!

ボストンから空輸されてくる納豆に、カラードグリーンとベーコンを炒め煮したのが乗っかったトースト。


旦那は鍼灸師である。

人の健康に関わる仕事をしている。

若い頃からずっと、自分が何になりたいかわからないまま、風来坊をしたり、いきなり子持ち蜘蛛女に捕まったりして、

結局は、アメリカに戻ってから、失業の憂き目に会い、そこで初めて、鍼灸師というアイディアが天から降りてきた。

患者さんにはもちろん、治療中に、いろんな指導をする。

けっこう細やかに、時には心の問題も含めて、親身になって考えたことを伝えてる。

けれども、旦那だって、家に戻りゃ普通のおっさんなのである。

お腹が空いた。昼飯どないしょう?ああ、めんどくさい。ウェンディーズかスタバに行って食うてしもたろ。

なんてことも考える。ダンキンドーナッツだってめちゃハマってる。

なのに、なんかカタコトやってるかと思てたら、

「ちょっと、まうみ、見に来て」と声がかかった。



ドヤ顔で、「これには胡椒と塩とバターが必須である、って忘れんように書いといてや」と言う旦那。

納豆がずっと苦手やったわたしも、ようやく最近になって食べられるようになった。

一家にひとり、変な外国人(ここではわたしが本物の外国人やけど)! 
コメント (10)
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今年の夏は『節電』!『縮電』!by 多摩美大の学生さん&保坂展人区長

2012年05月28日 | 日本とわたし
世田谷の、保坂展人区長のブログ『保坂展人のどこどこ日記』の、24日に書かれていた記事を紹介します。

2012年「全原発停止の夏」に効果的な「節電」「縮電」で臨む

2012年の5月5日から、「全原発停止」となって20日余り、夏がもうそこまでやってきている。
今年は、原発依存度が強かった関西電力で、「原発再稼働がなければ、計画停電だ」という声が強く、
いまだに、「政治判断」という便利な言葉で、「大飯原発再稼働」を狙う政府・与党からの言動も目につく。
ただ、10年後、20年後に、私たちの暮らしが平穏にあるとしたら、
「2012年の夏」は、どういう歴史的位置にあるのかという、やや遠方からの視点も持っていたい。

福島第一原発事故は、エネルギー政策の、大きなターニングポイントであり、
さすがに「3・11以前」の「原発増設」「原子力ルネッサンス」などの、現実を見ない幻想に回帰することはないだろう。
日本が、「福島第一原発事故」を契機に、どのように「脱原発依存」に舵を切っていくか、国民的議論や、賢い政策展開はどうなるのか。
はっきりしていることは、「現在の選択が、将来の現実をつくる」ということである。

この夏の「節電」を、どのように実現するかについて考えてみたい。
誰もが考える通り、「電力需要を抑制する」ことが、一番の早道である。
昨年は、福島第一原発事故以後の、計画停電の実施をへて、「電力使用制限令」なるものを、国が発令したこともあり、
世田谷区は、公共施設の中での、区民利用施設の一部を、午後の「電力需要逼迫時」に閉鎖をした。
自治体に対して、制限令で、罰則をつけたこともあって、やむをえない面があったとしても、「効果的な節電」という意味では、課題が残った。
一方では、世田谷保健所が中心となって、熱中症対策で、
「熱中症対策ひとときお休み処」ののぼりを、公共施設や民間施設にも協力をしてもらって出した。
高齢者を中心に、水分を補給し、ひととき休憩してもらうという趣旨で、多くの区民が利用した。

一方、荒川区は、「荒川まちなか避暑地」を展開した。

「ここでは「国は、計画停電を、特別区では実施しないこととしましたが、電力の供給は、依然として見通しが立たっていません。
また、夏の暑さで、熱中症にかかってしまう危険もあります。
このため、区は、節電を徹底しつつ、特に、多くの区民の方々が、今夏を健康に過ごせるような対策として、「あらかわ街なか避暑地」を実施します。
「あらかわ街なか避暑地」は、ご家庭でのエアコンを止めて、公共施設をご利用いただくことで、
区全体として、節電効果を向上させるとともに、併せて、熱中症対策を図るものです」(荒川区hpより)

ここでは、節電対策と熱中症対策を、あわせて実施するという目標が明記してあり、
地域の電力需要総体を、公共施設を開放することで抑制するという、合理的な節電がうたわれている。
これは、昨年の状況を思い出した時に、冷静で賢いやり方だったと思う。

今年は、東京電力管内は、「電力使用制限令」も予定されておらず、
ひとりひとりの住民が、エアコンを使用するよりは、何人かで集まったり、また、街の喫茶店に出かけたりして、
「まちなか避暑地」的に、電力使用を抑制しながら、過ごすのがいいだろうと思っていたら、
区役所に、多摩美大の堀内正弘先生が訪ねてこられて、「クールシェア」というプレゼンテーションがあった。
5月17日に、東京新聞がまとめている。

[引用開始]

節電 涼しさ分かち合う みんなで集まって クールシェア

自宅のエアコンを止めて外出し、冷房の効いた、公共施設などに集まって過ごす「クールシェア」が、今夏、広がりそうだ。
人々の交流につながり、商業施設がシェアの場となれば、経済の活性化も期待できると、
多摩美術大(東京都世田谷区)の学生たちが提唱したところ、地元商店街や埼玉県熊谷市も呼応、環境省も、節電の有効事例として推奨する方針だ。(山内悠記子)

いかに消費電力を減らすか。
多摩美大デザイン学科の堀内正弘教授(57)のゼミは、昨年5月、東京電力福島第一原発事故と計画停電を受け、15人ほどのゼミ生が、授業で、節電策を練った。
家庭での、猛暑時の消費電力の約5割を、エアコンが占めていることに注目し、楽しい節電術として、クールシェアに行き着いた。

アイデアは、次々と飛び出した。
家庭内なら、一つ部屋に、家族で集まる。
近所の人たちが、一軒に集まるのも良い。
図書館や美術館を開放したり、喫茶店などが、「エアコンを止めて来た」という客には、割引や、店に長居できるサービスを提供する
のも手だ。
公園や、神社の境内など、涼しい場所で集まれば、消費電力ゼロじゃないか-と。

昨夏は、学生らの呼び掛けに、世田谷区内の等々力商店街振興組合と、東急電鉄が、啓発ポスターを掲示。
ショッピングセンターや飲食店など、約20店舗が、割引サービスなどの協力店となった。

認知度は、いまひとつだったが、今年1月に、エコビジネスを育てる「eco japan cup」(環境省など主催)の、エココミュニケーション部門で、グランプリを受賞。
環境省は、クールビズより一歩進んだ事例として、今夏の実践を、呼び掛けることを決めた。

「日本一暑いまち」で、地域おこしを進める熊谷市も、推進を決め、全国の商店街、日本百貨店協会も、参加を予定している。
持続可能な社会づくりに取り組む、米NPO「グリーンマップ」も、多摩美大と連携する予定で、海外で、クールシェアを呼び掛けるという。
ゼミ生たちは6月、参加施設や協力店などを紹介する地図を、インターネット上に公開する。

堀内教授は、
「大量エネルギー消費社会に、問題提起し、地域の絆を深める契機になれば」と期待を込める。
卒業生の田村祥子さん(24)は、
「震災を機に、周囲との関わりの希薄さを実感した。子どもからお年寄りまで、幅広い人たちの出会いの一助になれば」と話す。
問い合わせは、クールシェア事務局=電03(6421)2118=へ。


[引用終了]

多摩美大は、世田谷区、昨年のプロジェクトも、世田谷区内で行われていたことが判った。
今年は、熊谷市をはじめとして、全国いくつかの自治体でも、取り組みが予定されているという。
「地産地消」とは、こうした社会実験や、新提案にもあてはまる。
夏は、もうすぐそこまでやってきているが、今年は、より効果的で合理的な、「節電」「縮電」をやりたい。




いいなこれ!
エアコン止めてきてん言うたら、割引してくれたり、長居させてくれたりするんやて!
家にこもって、引け目感じながらエアコンつけてたり、それがイヤやからって、暑いの我慢して熱中症にかかってしもたりするより、
めっちゃ楽しいし、気分転換になるし、引きこもり症候群からも脱却できるし、ええこといっぱいやん!

昭和のど真ん中で幼少時代を送ったわたしの思い出には、でっかい氷の塊をリアカーで運んでるおっちゃんの、でっかい汗染みができた背中やら、
夕方になったら打ち水する、タオルを首からかけて、上はペラペラの木綿の白い下着着ただけのおばちゃんやら、
湿気と暑さでベトベトなまんま、畳の上にタオルケットだけ敷いてごろ寝してるわたしらの横で、ゆっくりゆっくり団扇で扇いでくれてるお姉ちゃんやら、

クーラーも無い、冷蔵庫の中に製氷機なんかもちろん無い、扇風機と団扇とよしずと打ち水で暑さを凌ぎながら、
縁側に置いた、ブタの蚊取り線香立てを、蚊帳の中からぼんやり眺めてた。

もちろん、気象は年々変わってきてるし、住居の環境も変わった。
おんなじようにはいかんとわたしも思う。

けどあの頃みたいに、ちょっとでも涼しいとこへ人が集まってきて、
「いやあ、暑いでんなあ~」「たまりまへんなあ~」
「脳ミソ溶けてしまいそうでんな~」「いやあんた、もう溶けてしもてるんちゃいます?」「え?やっぱり?わてもそないな気がしてましてん」
などと言いながら、知ってる人も知らん人も、楽しくしゃべったり買い物したり、
そしたら、電気使て冷やしてくれてるお店も繁盛するし、町も活気づいてくる。

いやあ、やっぱり日本人、賢いわ。
もったいない精神が活きてるわ。

それに比べてあいつらときたら……だんだん可哀相になってきたわ。
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