ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

ストレステストの1次評価は、原発の安全性の評価になっていない→再稼働とは全く関係ない!

2012年02月18日 | 日本とわたし
今日の朝一番に、こんな嬉しいニュースを読んだ。
このニュースが、ぬか喜びにならないことを祈りつつ、ざまあみやがれいさんのブログ記事を紹介します。

なんと! 安全委員会・班目が、保安院の「大飯原発3・4号」再稼働判断を却下!

ストレステストは「原発再稼働と関係ない」』ーー後藤政志氏が解説

『大飯原発3,4号機のストレステスト(1次評価)が、保安院によって押し切られる形でOKがでて、原子力安全委員会に、判断が受け渡されていました。

これに対して、ストレステストの委員会に参加している、後藤政志氏と井野氏は、抗議声明を出していました。

その後、原子力安全委員会から、ストレステストは再稼働とは関係がないとの意見が出されています。

それでは、後藤政志さんの、解説を見ていきましょう。

▼後藤政志より原子力安全委員会 班目委員長の東京新聞報道に対して



=====(文字おこし、ここから)

後藤
「はい、後藤です。
今日(2012年2月18日)、2月18日付東京新聞ですね、ここにですね、
あの、河川の放射性物質のこの、え…が、どのように蓄積しているかってことの問題もあったんですが。
その横にですね、えー、原子力安全委員会の委員長班目委員長の1次評価の、え…レベル疑問という形で、原発再稼働と関係ないと。
これは実はストレステストの話なんですね。
これ、非常に注目すべき内容なんで、ちょっとこれをご紹介いたします」

*******       ********       *******

▼東京新聞:班目委員長 1次評価のレベル疑問「原発再稼働と関係ない」:社会(TOKYO Web)

"原子力安全委員会の班目(まだらめ)春樹委員長は17日、定期検査で停止中の原発を、再稼働する条件とされている安全評価(ストレステスト)の一次評価について、
「再稼働とは関係ない。二次評価まで終わらなければ、安全性の判断はできない。
一次評価は、安全委が要求している(安全性の)レベルに達していない」との見解を示した。
 

安全委で、一次評価結果が妥当か否かを審査中の、関西電力大飯原発3,4号機(福井県おおい町)の再稼働問題に、影響を与えそうだ。

民主党の、原発事故収束対策プロジェクトチーム事務局長の、川内博史衆院議員との会談の中で述べた。

経済産業省原子力安全・保安院は13日、関電が提出した、大飯原発3,4号機の一次評価結果を、「妥当」とする審査書を安全委に報告。
安全委も妥当と判断すれば、政府は、福井県など地元自治体の同意を得たうえ、首相と関係閣僚の判断を経て、早期に再稼働したい意向だ。
しかし、班目委員長が、「一次評価は再稼働に関係ない」との認識を示したことで、
安全委に再稼働の可否を判断する権限はないものの、福井県が一段と、再稼働への慎重姿勢を強める可能性がある。


安全評価には、定期検査で停止中の、原発の再稼働の条件となる一次評価と、全原発対象の、二次評価がある。
一次評価は、核燃料の溶融を防ぐ対策のみ、二次評価は、核燃料が溶融する、深刻な事故の対策までを対象とする"

*******       *******       *******

後藤
「えっと…班目春樹委員長がですね、17日にあの、定期検査で停止中の原発を、再稼働する条件とされている、安全評価。
つまりストレステストの1次評価について、ということでですね。
え…カッコにして、言葉として入っているのは、
『再稼働とは関係ない、2次評価まで終わらなければ安全性の判断はできない』
それから、
『1次評価は安全委員が要求している』かっこ、『安全性のレベルに達していない』カッコ閉じ、との見解を示した、ということです。

で、これはですね、えっと非常に重要なお話で。
これ、わたくし、委員も私も、それを主張してるんですが。
1次評価というのは、ここに解説も出てるんですけれども、その……炉心が融けるまでの話なんですね。
で、それまでを、保安院が、指示を各電力会社に出した指示というのが、1次評価をとにかく先に出しなさい。
それで評価をしたあと、2次評価はあとでやると、そういう話だったんですが。

2次評価は切り離す。
それで、1次評価だけで、3号4号については、一応妥当であるという評価をした、ということなんですね。
それで、安全委員にあげたと。

しかしながら、安全委員会の委員長自身が、こういう発言(『再稼働とは関係ない、2次評価まで終わらなければ安全性の判断はできない』『1次評価は安全委員が要求している安全性のレベルに達していない』)をしてる、ということなんですね。
これは、至極まっとうな話なんですね。

実は、ストレステストの委員会の中でも、井野委員や私だけではなくて、
岡本委員、司会役をやってますね、東大の岡本委員も、最初に2次評価の重要性を指摘しているんですね、委員会の中で。
で、ほぼ、考え方としては、委員は大体、2次評価まで要るというような、それに近いニュアンスで、話しをしてきているわけです。

ところが、保安院は、1次評価だけで判断を止めてると、こういう構造なんですね。
これは一体どうしたものか、ということです。

でこれにつきましては、私は、月曜日ですね、明後日の月曜日のストレステストの委員会で、冒頭で申し上げるつもりです。
どういうことかと、いうことをですね。

で、そうしますと、そもそもですね、大飯3・4号があって、次に伊方とか、いろんな話がありますけれども。
そういう話、すっ飛んでしまいますよね。
そういう問題ではない。

つまりストレステストっていうの、一番最初から、ずっと議論しているところの、位置づけ、何を意味してるか、ということですね。
原子力安全委員会の委員長が、このストレステストの1次評価について、再稼働とは全く関係ないと。
安全性の評価になってないんだ、ということを言ってるということの意味ですね。
これはあの、非常に重要な話なんで、ちょっと、今日はお伝えしておきました。
それが1つです。

あと、前にもご紹介してるかもしれませんけれども。
クレヨンハウスというところですね、そちらから出していただいている、私が講演したときにですね、それを本にしたものがあります。
『原発を作ったから言えること』という本で。
あの、定価500円プラス税、という形なんで、比較的お求めやすい価格になってるかと思います。
と同時に、中身も、比較的分かりやすく書いてあると思いますので、もしよろしければご覧頂けるかと思います。
どうもありがとうございました」

=====(文字おこし、ここまで)

▼「原発をつくった」から言えること (わが子からはじまる クレヨンハウス・ブックレット003)



ざっくりと要約すると。

(1) そもそも、ストレステストという、1次評価を先に出してもらって、2次評価はあとで別にやる、という話だった。

(2) だが、保安院は、ストレステストという1次評価だけやって、原子力安全委員会にあげた。(話が違う)

(3) 原子力安全委員会の班目春樹委員長は、
『再稼働とは関係ない、2次評価まで終わらなければ、安全性の判断はできない』
『1次評価は、安全委員が要求している、安全性のレベルに達していない』と発言した。
つまり、1次評価だけでは、再稼働は認めない、と発言した。

(4) 今後の、ストレステストの委員会で、検討していく
よ。

ということですね。

3.11以後の報道において、原発推進側だとされている原子力安全委員会が、ここにきて、再稼働の壁として、機能しようとしているわけです。

4月の原子力規制庁発足で、原子力安全委員会は消滅するわけですが、最後の最後で、原子力委員会は、良心といいますか、最後の意地といいますか、本来の役目を全うしようとしているのでしょうか。

アタリマエのことを当たり前のようにやろうということですね。

大飯原発3,4号機の再稼働を、強引に進めようとする、原子力安全・保安院と、規制庁・原子力安全委員会、の対立構造がみえます。

これまで、保安院設立以降、存在感がほぼゼロだった安全委員会が、3.11以降、国民の厳しい目にさらされたということで、
機能が回復した、ということも言えるのではないか、とも思ったりします。

とにかく、班目春樹氏には、贖罪の意味を込めて、最後の大仕事を全うしてもらいたい。

2月20日(月)の、ストレステストの委員会の動向に、僕の関心が高まっています。

後藤さん、井野さんにも、エールを贈りたいと思います』
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南相馬市のあちこちに出現する『黒い粉』の正体

2012年02月17日 | 日本とわたし
南相馬の市議会議員でいらっしゃる大山こういち氏の、『南相馬市 大山こういちのブログ』の、ここ数日の記事を紹介します。

昨年末から、この件については、ずっと経緯を見守っていました。
そして、ここ数日の間に、ご本人達の根気強い訴えがとうとう実り、とうとう役所なども無視できない状態になったようです。
もしこのことが現実ならば、とてつもなく大変な事態に陥っていることになります。
大山氏は以前から、この件について、どんどん拡散することを希望しておられたのですが、
とりあえず、大山氏ご自身が確信を持ち、公の機関も対応に乗り出すまで、こちらに転載することを控えていました。

昨日あたりから、やっと役所や報道機関も重い腰を上げ、測定などを始めたようです。
とても重大で、恐ろしい事実だと思います。
けれどもこれも多分、以前からの核実験の影響があるたらなんたら、適当な言い訳をしてもみ消そうとするかもしれません。
ただ、今回のものは、目に見える物体なんですけどね。

では、数日分のものを以下に転載させていただきます。

 
みなさんからの問い合わせに対して

国会議員はじめ、皆様からのお問い合わせに、ひとまずここで一定に回答をさせていただき、次に進みます。
 
問) 今回、100万Bq/Kgを検出した土壌試料(南相馬市の商業施設)ですが、どのような場所の土壌を、どのように採取されたのでしょうか。
具体的な地名や、施設名などは結構です。

答) 今回の試料は、昨年12月21日に、市有地において、市民とバックデータを計測、採取し、山内教授に送ったものです。 
市内いたるところに散見する、黒い沈着=しみのように雨で流され、堆積が進めば埃状になる、比重の小さいものです。
市内外いたるところで、かつて11ヶ月前降り注いだものが、集約し、凝集したようです。
採取写真や動画もあります。
順次アップしていきますが、何より国会議員にいち早く、駆けつけてきてもらいたいところです。


問) その場所の、土壌を分析するという判断に至った経緯がありましたら、お教え下さい(高レベルの放射線が測定されていた、など)。

答) 11ヶ月経つうちに、だんだんと目立つようになり、姿を現したものが『黒い物質』です。
当、南相馬においては、線量は命にかかわることですから、皆さん最優先課題で暮らしておりまして、神経を張り詰めて生活しております。

_以上_

個々に、皆さんからのメールにはなかなか対応できませんが、定期的に主要なご質問にはおこたえしてまいりますので、
忌憚なく、メールでご質問ください。
mak55@email.plala.or.jp



濃縮された黒い物質1kg-100万Bqも当たり前でしょ

生コン用で最大12万ベクレル、汚染砕石の核種分析

浪江町の砕石場の、汚染された可能性のある砕石が、県内各地の建物や、工事に使われていた問題で、
県は15日、同町の砕石場で保管されていた、砕石などの核種分析結果を発表した。
採取した砕石など、31点全てで、放射性セシウムが検出され、
屋根のない保管場所では、最大で、
生コン用砕石から、1キロ当たり12万200ベクレル
路盤材用砕石から、21万4200ベクレルを測定した。
県は「相当濃度の高い石が、出荷された可能性がある」としている。
 
調査は、砕石場敷地内の、屋根付き砕石保管場所2カ所、屋根のない保管場所2カ所に、山積みされた砕石の表層にある石を分析。
屋根なし保管場からは、13点を採取し、このうち、生コン用砕石8点の検出値は、1キロ当たり251~12万200ベクレルを測定。
路盤材用砕石5点の検出値は、10万7100~21万4200ベクレルだった。
屋根付き保管場の12点は、いずれも生コン用で、検出値は238~3万3500ベクレル

(2012年2月16日 福島民友ニュース)

*******       *******       *******

二本松市では、この砕石を使って建てたマンションの室内が、0.26マイクロシーベルトだったため、三保市長は、住民を避難させました。

子供たちが、通学路で、100万㏃の土を踏んで歩くことに、南相馬市長(今出張中、帰りは土曜の夜)、留守居役の副市長は、何とも思わないのか?
電話つながんねーし。
 
ネクスコさん、高速道路建設中ですが、表土剥ぎも除染もせず、路盤材敷き詰めて、舗装し始まったようですが、 
そもそも、放射線管理区域において、道路つくりしている段階で、違ってるし……。
基準もかんけーねー、国策で行くのでしょうね。
 


皆さんに感謝! 「山は少しずつ動いている」

皆さん、ありがとうございます。
このブログは、昨年より、たくさんの協力者の方々からの情報とアドバイス、コネクションなど、発信力を高め今日まで来ました。

昨年7月には、対行政交渉にめどが立たず、水溶性のストロンチウムこそ本命と、同位体研究所さんの協力を得て、 
南相馬で検出したことが、横浜や東京での検出に、つながっていきました。 

6月6日の、保安院の、31核種報告書もいち早く取り上げ、セシウム偏向を問いただし、
国側の「空間ガンマ―線量」一辺倒に、当初から疑問を投げかけてきました。

「南相馬からSOS」youtubeでは、ニューヨークタイムス他、世界のメディアに、
阿武隈山地の除染と、土埃による内部被ばくの危険を訴えて、関連動画を入れると、5万アクセスを達成しました。

また、東電、政府以外の、アメリカ政府のデータも、公表してまいりました。

今、野生猿の生態捕獲で、内部被ばく動物調査の連携が、できつつあります。

海外からの協力もあり、戦略的活動が広まっています。


書ききれないほどの、皆様からの支援をいただき、ここまでたどり着きました。
この場を借りて、改めて御礼申しあげます。

「味方千人いれば敵千人」、の言葉通り、最近では、光栄にも、その手の妨害も増え始めています。
いろんなわけのわからない、筋の通らない、金に目がくらんだ勢力、私たちの活動を、よしと思わない輩が、悪さをしてきますが、
そういう方を、いらない老婆心ながら、俯瞰しております。

*******       *******       ******* 

私たちの目的は、チェルノブイリ事故の、ウクライナ政府の対応と比較しても、現旧ソ連地域の、被ばく被害を推し量っても、
この国は、「早期発見、除染計画」を理由に、「命の安全」より、経費節約を優先し、原発の再興を優先しています。

「子供や女性を避難させること」と、「町に残って再生」。
このどちらも、国民としての権利であり、どちらかがどちらかに、強要するものではありません。

しかし、どの程度安全で、どの程度危険なのかも示されず、それに応じた補償や賠償も、示されないまま、 
「安全宣言は出せないが、20ミリまでは何ともない」と「誰かが言ってる」……こんな無責任行政。

一家離散。
人生を切り刻まれた人たちも、そろそろ限界です。
一日も早く、心ある皆さんの力とともに、前進しなければなりません


「目的が不明で、価値観も示せない人は、お金にまかれる人です」

私たちは、藤原直哉先生の教えで、「1に命、2に生活、3に経済」の優先順位を持っています。

命の安全なところで、家族生活ができ、働ける。

少しづつ動き始めました。
次の記事で。



ヤッター(^-^)市役所も動いた 

新聞社さんも手配OK!
 
*******       *******       *******

市担当職員「計りました。湿っていたので、明日もやらせていただきますが、今日の簡易検査で、40万ベクレルありましたことをご報告いたします」

私  「何秒?」
職員 「?」
私  「機種は?」
職員 「?」
私  「それで、教育委員会から学校長通達は?」
職員 「月曜日に……」

これが偽らざる市の内容
です。前進 前進、がぶり寄り。
 
*******       *******       *******

これは、このブログを読んでくださった方々の、有言、無言の圧力です。
電話も相当入っているようです。

「動かざるを得ない」ように、こちらも努力しますが、何より「世論」こそ、政治を動かすのです。

主人の皆さんは、どんどん「モノ申してください!」



藤原先生より

大山先生、おはようございます。
知り合いの、放射線に詳しい人に、黒い粒子のことを伝えましたら、

1. それは、とんでもなく高い線量で、日本政府の保安院はもちろんのこと、IAEAにすぐ報告すべきレベル。
2. やたらに触ると被ばくするから、防護服、ゴーグルで扱う必要がある。
3. おそらく、生体濃縮・凝集が起きて、炭素に放射性物質が吸着したのだろう。


とのことでした。

地元からも、市役所や現地対策本部に、正式にお伝えされた方がいいですね。
そして、山内先生は、本当のご専門ですから、山内先生からも、今後の対応について、アドバイスいただけたらよろしいと思います。

取り急ぎ、ご連絡いたします。

藤原直哉 拝
_______________

藤原先生 いつもありがとうございます。



2月18日(土)[黒い物質試験結果]ほか

朝8時ー環境衛生課 

「黒い物質」の乾燥試験結果を聞きに行く。

課長が休みでいない、とのことで、直接、検査所に行く。
偶然にも、知り合いの職員OBだったので、話が早い。助かった。
___________

乾燥試験体
ゲルマニウム検出器で、600秒→71.8万Bq/Kg 検出誤差±10%


試験体の違いにもよるので、 今回の神戸大、山内教授報告書の内容と同等、と考えられる。
_________________________

南相馬市では、現時点で、NAI検出器・臭化ランタン・ゲルマニュームの、3種類の検出器がある。
________________________

10時ーオプコム・アイソトープ研究所と、市街地の「黒い物質」の分布調査および、試験体の採集。

11時50分ー検査所に持ち込む。
  
検「来週火曜日になるかなー」
私「そんな悠長なこと言わないで、600秒やってくれー」
検「んじゃ、月曜日にできればします」
私「これは、小学生のお父さんが見つけたもので、市内いたるところで見つかってる。 
マスクしない子供たちが増えて、こっちとら子を持つ親は、気が気じゃないんだ。どうだい、そこんとこ汲み取って……」
検「一応、組織なんで」
私「俺には権限ないけど、月曜日には、教育委員会から学校長あてに、通達までこぎつけたいと思ってる。副市長とは連絡とってる。何とかどう?」

________________________
 
明日のデモ行進もはさんで、限られた時間ですが、市内分布状況と採集試験体の受け入れ先を、アピールしたい。

オプコム・アイソトープ研究所と、月曜日(2/20)11時、記者会見します。


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分けてええ痛みと、分けたらあかん痛みがある!

2012年02月16日 | 日本とわたし
震災がれき:受け入れ前向きは10都府県…毎日新聞調査

『東日本大震災で発生した岩手、宮城両県の、震災がれきの一部を、両県外で受け入れるよう環境省が呼びかけている広域処理について、
処理に必要な焼却施設を持つ自治体などに対して、受け入れ要請をしているのは、10都府県にとどまり、
13県は、要請の検討もしていないことが、毎日新聞の全都道府県調査で分かった。
広域処理には、窓口となる都道府県の協力が欠かせないが、受け入れが進まない背景には、
がれき処理後の、焼却灰の放射性物質濃度に関する、国の「二重基準」などを巡る戸惑いがあることも明らかになった。
 

◇13県は検討もせず

調査は、東日本大震災で、甚大な被害を受けた宮城、岩手、福島の3県と、
国からがれき受け入れを求められていない沖縄を除く、43都道府県を対象に、1月下旬~2月上旬にかけ実施した。

自治体や業者に対する、震災がれき受け入れ要請について、「要請している」「検討中」「検討していない」の選択肢のうち、
「している」と回答したのは、10都府県だった。
うち、青森、山形、東京が、実際に受け入れ済み。

また、独自に、放射性物質濃度などの受け入れ基準を定めるなど、具体的な対応をとっていたのは、
秋田、埼玉、神奈川、静岡、大阪の5府県。
「検討中」としたのは、7府県だった。

「国の文書を、自治体に流すなどして協力しているが、それ以上、積極的な要請はしていない」と答えた鹿児島県のように、
選択肢以外の回答をした13道県を、「検討していない」とした13県に加えると、現状では、26道県が、広域処理に消極的だった。

原子炉等規制法では、放射性物質として扱わないごみの基準を、1キロあたり100ベクレル以下と定めているが、
震災後に、国が示した指針では、焼却灰の埋め立て基準は、同8000ベクレル以下

がれきの受け入れ要請に、消極的な県からは、
「国の(放射能の)基準で本当に安全なのか。住民の理解が得られず受け入れの障害となっている」(長野県)、
「放射性物質の取り扱いについて、国に異なる基準が存在する理由を、明確に説明してほしい」(福井県)など、
「8000ベクレル以下」の安全性を、疑問視する意見が目立った

広域処理は、岩手、宮城の、震災がれき約2000万トンを、14年までに処理するため、
うち395万トンを、被災地外で処理してほしい、と環境省が昨年10月に、都道府県によびかけたもの。
今回の調査で、受け入れ中の3都県に加え、具体的計画がある、と回答した神奈川、埼玉を加えた5都県の処理予定量は、
処理済み分を含め、計約71万トンで、国の目標の約18%だった。

    ◇

静岡県では16日、島田市の処理施設で、岩手県山田町のがれきの試験焼却が始まった。【まとめ・平林由梨】

毎日新聞 2012年2月17日 2時30分



ええ加減なまま、ちゃんと事態もわかってへんまま、適当に勝手に釣り上げたとんでもない安全基準の数値を信じて欲しい言われても……、
そら無理やろ、ふつう……。

なんで100が8000になっても別に変わらず安心できるんか、そこんとこをちゃんと、わかりやすう説明してくれな、

ほんで、燃やすにしても、そこの施設に放射能汚染を除去できる設備がほんまに整うてるのか、それは劣化せずに事故も起こさずに稼働するのか、
その状況もちゃんと公表してくれな、

運ばれた災害廃棄物(汚染がれき)を、市内の清掃工場でまず再分別して、汚染度の高い繊維類、わら、細じんを取り除き、燃やさんと埋め立てる。
コンクリートや木材等は、専用の洗浄液を使って洗てから燃やす。
そういう段取りがちゃんと決められてて、確実にきちんとやれるのかどうか確認してくれな、

その町や村や市で生活してる人達や、自然や動物は、たまったもんとちゃうやん。

そんなこと言われても、いちいち細かく説明できません。
そんなこと説明できるぐらいなら、わたしは原子力の専門家になってますよ!

そんなこと言うて怒ってくる職員もいるらしいけど、
原子力の施設から飛び散ってしもた放射性汚染物がくっついたもんを、自分とこに取り寄せよっちゅう市や町の役所に勤めてるんやったら、
原子力の専門家になってるぐらいの知識と良識が必要なんとちゃうん?

こんなええ加減で適当な連中に決められて、どんどん広がってしまう汚染なんか、絶対に受け取ったらあかん。
日本をこれ以上、今以上、汚すことなかれ!
世界中の人間が、なにやってんねん日本!って言うてるで!
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暴言メールの真偽によっては、わたしは謝らなくてはならない

2012年02月16日 | 日本とわたし
このブログを読んでくださっている、めるさんという方から、こんなコメントをいただいた。

探偵ファイルで記事になってましたね。

瓦礫受け入れ問題で静岡の島田市長が暴言メールを送信?


『被災地からの瓦礫受け入れ問題で、静岡県島田市の桜井勝郎市長からメールが届いたという人物が発信した情報が話題になっている。

発端は、以下のツイートだ。
「瓦礫受け入れ反対メールに対して、静岡から信じられない返信が来た……。利己主義?は?テメェのことだろ。どこの部署だったか確認して載せる」

島田市への瓦礫受け入れに抗議するメールを送ったところ、信じがたい内容の返信が届いたというのだ。

「貴女みたいな勘違いしている利己主義者は、静岡に来てもらわなくて結構です、静岡の産物も買わなくて結構です、旅行も来なくて結構、他に行く時も静岡県を通らないで下さいお願いします、こちらから丁重にお断りします」。

差出人を調べたところ、桜井市長だったという。
当該のアドレスは、市長の後援会HPに記載されたものと同一だ。



「たくさん送った瓦礫受け入れ反対メールの送信先を調べてて……あんな品のない文章を送ってきたのが市長だとは思わなかった」
「まるで静岡は自分の所有物みたいな言い草だった」
「静岡のような美しい土地に腐った市長は似合いませんね。札束の代わりに瓦礫に頬ずりしてろや!」
と怒りが収まらない様子。



その後、市長からのメールや、自身が送信したメールのキャプチャー画像を掲載した。
これらの内容は大反響となり、各所に拡散された。
ところが、一連のツイートをした人物は、突如としてアカウントを削除して消息不明に。
そのため、メールの内容の真偽も含めて、様々な憶測が飛び交っている』



こんなメールが来た、といった人は雲隠れしちゃったので、本当にメールのやり取りがあったのかは不明みたいです。
メール送った人も、チェルノブイリ・ハートなどで言われる、85%の子供が奇形などの障害をってのを根拠にしてたりするので、思い込みの激しい人なのかもしれませんね。
※実際は1000人中4.06人(0.406%)から7.45人で83%の増加、という報告があるだけで、850人に障害があるわけではないんですが。



メールの内容の真偽も含めて、はっきりしないことを、わたしは広めてしまったことになる。
もし本当なら、別に悪いとも何とも思わない。
あんな幼稚でひどい文章のメールを、説明を求めている一般市民に対して送りつけるような男に、哀れみすら感じてしまう。

けれども、もしあれが、このえみこと名乗る人物の嘘の創作だったとしたら、わたしは大変な間違いを犯したことになる。
人権蹂躙そのものである。
もしそうならば、わたしは公に、といっても、この場で、なのだけれど、きちんとした確証も無いまま、軽卒なことをしたことを謝らなくてはならない。

汚染がれきを受け入れると頑なに言い張っているからといって、その人間は、何を言われても、嘘を作られてもいいなどとは思わない。
そもそも、どんなに腹を立てていても、ずっと虐げられていても、その当人と話し合いの場に臨む時は、脂汗を流してでも、冷静沈着に言葉を選んで応じなければならないと思っている。
散々な目に遭わされ続け、やっと話し合いに応じるのかと思いきや、別室に閉じ込められ、モニターで見ておけ、などと言われて、怒りが脳天から突き抜けてしまったとしても、
そんな人でなしが相手だということは最初からわかっていることで、
だから公の場で話し合いをしようというなら、やはり穏やかな声で、普通に話せるだけの器量を持った人が、話し合いに臨まないと、
こういう運動をしてる連中は、誰も彼もヒステリーだという印象を与え、それはもう、むこうの思うツボなのだ。

かくいうわたしも、全く偉そうなことは言えない。
ツィッターでは散々言いたい放題なのだから。
けれどももし、公にカメラやテープが回されている場で発言するような機会を得たなら、
四方八方を鏡に囲まれたガマガエルのように、服の下ではタラタラと脂汗を流しながら、
極力普通に、できれば理知的に、相手が聞いてもいいと思えるような声と話法で、思うことを伝えたいと思う。

さて、このメールはうそかほんとか。
もう少し調べてみようと思う。

ただ、ここでもうひとつ。
この、被災がれき受け入れについてやる気満々、他の県にも押しつけ満々の静岡県島田市長、
親族(息子)が産業廃棄物処理業者(現市長は元社長)で、市長自身も、廃プラスチック処理に絡む入札漏洩癒着に絡み、4月に判決確定したばかり。

このことに関しては、でたらめでもなんでもなく、真実なので、やっぱり被災汚染物の受け入れに対するこの男の行動の裏には、いろいろと薄汚れたものがあるとは思っている。
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茨城県内における土壌の放射性ストロンチウム&プルトニウムの核種分析結果について、何で報道無し?

2012年02月16日 | 日本とわたし
平成24年2月16日
茨城県生活環境部原子力安全対策課

茨城県内における土壌の放射性ストロンチウム、プルトニウムの核種分析結果について

1) 採取期間 平成23年8月4日~10月26日

2) 調査地点
16市町村(16地点)
水戸市・日立市・土浦市・笠間市・取手市・牛久市・守谷市・筑西市・坂東市・神栖市・行方市・鉾田市・大洗町・大子町・美浦村・阿見町
※ 調査地点は、県内を5地域に分け、地域バランスや、平成23年9月22日に本県が公表した「茨城県内全域における「土壌の放射能濃度マップ」について」において、
放射性セシウム濃度等が、比較的高い市町村を考慮して、選定した。
なお、3市(常陸太田市・高萩市・北茨城市)は、文部科学省が測定済みのため、本測定から除外した。

3) 分析項目
[1] ストロンチウム89(半減期:50.53日)
ストロンチウム90(半減期:28.8年)
[2] プルトニウム238(半減期:87.7年)
プルトニウム239+240(プルトニウム239の半減期:2.41×104年、プルトニウム240の半減期:6564年)

※ プルトニウム239とプルトニウム240は、それぞれの核種が放出する、アルファ線のエネルギーがほぼ等しいため、
アルファ線核種の通常の分析では区別して定量できない。
このため、両核種の合計量として定量している。

4) 測定試料
測定試料は、『茨城県内全域における「土壌の放射能濃度マップ」について』において、採取した土壌から分取したものである。

※ 日立市、及び大子町については,文部科学省が行った放射性セシウム等の調査地点と同じ地点で、別途土壌採取を行った。

5) 測定方法等
[1] 実施者:県環境放射線監視センター
[2] 採取深さ:0~5cm
[3] 測定・分析

○ストロンチウム89,90
採取した土壌のうち、30gを放射化学分析し、低バックグラウンドベータ線測定装置(ベータ線を測定)を用いて、60分計測した。
○プルトニウム238,239+240
採取した土壌のうち、50gを放射化学分析し、シリコン半導体検出器(アルファ線を測定)を用いて、約20時間(80,000秒)計測した。

※ 供試料量と測定時間は、文部科学省が実施した、放射性ストロンチウム及びプルトニウムの測定方法と同様である。
また、分析は「文部科学省測定法マニュアル」のとおり行い、分析結果は、分析日の値(採取日への半減期補正はしていない)である。

7)評価
[1] 本測定において、検出されたストロンチウム90は、以下の理由により、東京電力(株)福島第一原子力発電所事故に由来するものとは判断できない。

○ ストロンチウム90は、半減期が28.8年であり、過去の核実験等の影響は現在でも観測されており、
本測定結果は、過去の核実験等の影響により、全国で検出されている測定値の範囲内である。

○ ストロンチウム89は、半減期が50.53日と短いことから、過去の核実験等の影響は現在観測されることはないため、
本測定において検出されれば、福島第一原子力発電所事故に伴い、新たに沈着したストロンチウム89と判断できるが、
本測定において、ストロンチウム89は、全地点で、検出下限値以下である。

[2] 本測定において、検出されたプルトニウム239+240は、以下の理由により、東京電力(株)福島第一原子力発電所事故に由来するものとは判断できない。

○ プルトニウム239+240は、半減期が長いため、過去の核実験等の影響は現在でも観測されており、
本測定結果は、過去の核実験等の影響により、全国で検出されている測定値の範囲内である。

○ 文部科学省は、環境放射能水準調査において、観測されているプルトニウム239+240に対するプルトニウム238の沈着量の比率は、全国平均で0.026程度であり、
当該比率が0.026を上回れば、福島第一原子力発電所事故に伴い、新たに沈着したプルトニウム238,239+240と判断できるとしている。
しかしながら、本測定において、プルトニウム238は、全地点で検出下限値以下である。

茨城県内における土壌の放射性ストロンチウムの測定結果
(常陸太田市,高萩市,北茨城市は、国実施済みにより不測定)

大子町 140
日立市 98
大洗町 220
筑西市 110
土浦市 290
阿見町 77
美浦村 70
牛久市 73
取手市 54
守谷市 69

他、25の市町村は検査をしていない。

茨城圏内における土壌の放射性プルトニウムの測定結果

北茨城市 2.4
高萩市 9.2 
日立市 1.5 
水戸市 3.0 
笠間市 1.7 
神栖市 5.1 
阿見町 1.3 
牛久市 1.4 
取手市 1.6 
守谷市 2.3 
坂東市 15 (これは1.5の間違いではないか?)

他、25の市町村は検査をしていない



以上のPDFの内容から、茨城県生活環境部原子力安全対策課が言いたいことは、
どんな汚染が発見されても、それは今回の原発事故が原因ではなく、
昔っからの、過去において行われた核実験の汚染やと思われるってことやんな。
ほんで、その汚染は、全国に渡って今も続いてて、別に茨城だけが特別とちゃうってことやんな。
ってことは、こんな恐ろしい核種の放射性汚染が、日本中にあって、わたしらは毎日毎日、内部も外部も被ばくし続けてるってことやんな。
で、こんなびっくり仰天なニュースを、なんでどこの新聞も報道してへんわけ?
っつぅか、報道してくれって、生活環境部原子力安全対策課は大慌てで頼まんわけ?
答えてくれへんやろか?

なんて訴えても、多分茨城県は答えてくれへんやろから、さっきニューヨーク・タイムズにこのPDFを送った。
どういうふうな返事が来るかはわからんけど、もし着たらまた書きます。
コメント (2)
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えらいことが起こった時、市長や知事が人間の心を失うてるとこの住民は、抵抗せな殺されるで!

2012年02月15日 | 日本とわたし
以前このブログで紹介させていただいたことがある、新井哉の危機管理・国民保護ブログ
汚染がれきのことについて知りたくなると必ず、わたしはここにお邪魔する。

実にあちこちの自治体に、「汚染がれきいりまへんか~」と、官僚の小間使いの行商が密かに日参してて、
知らんうちに、いろんな所の自治体の長が、「汚染がれきを受け入れましょう」と胸を張って言い出した。
市民に公示もせず、問いもせず、そして、自分の所の設備に、どれだけの汚染がきても大丈夫かどうかも知らんくせに、
汚染をどういうふうに受け取って、どういうふうに防御するかの対策も全く立てんまま、根性や思いやりで被ばくが防げるとでも思てるのか、
それとも、がれきについてくる金がそんなに欲しいんか?
その金は、将来、そこに住んでる子供らが、一生苦しまなあかん病気にかかっても、死んでも、それと引き換えにしても欲しいほどの額なんか?
赤ん坊が育たんようになり、子供が死に、そんな町に出かける人間もおらんようになり、結局その金は生かされへん。
いずれそんな町はどっかと合併して無くなるんやろけど、その時にはもうその首長もおらん。
自分がおる時に良かったらええんか?
未来までの責任なんかどんでもええんか?
こんなこと聞いたところでしゃあないことは知ってる。
原発にまとわりついてるハエみたいな人間はみんな、自分のせいとちゃう。自分は知らん。自分は悪ない思てるクズや。
今自分が決めてることかてきっと、自分は決めてへんって言い出すで。後で。
今、汚染がれきをええ加減なことして受け取った奴、受け取ろうとしてる奴の名前、ひとりひとり、どっかの岩に掘って刻まなあかん。
深う深う、千年の雨風にさらされても消えやんぐらいに。

わたしがなんでこんなこと思うのか、それは以下の、新井さんの記事を読んでくれたらわかると思う。
ただ、この記事は1月の3日と、2月の9日に書かれたものやから、それを前提に読んでください。


東京「汚染がれき」処理、「利権」優先か 1/3/2012

宮城県女川町の「汚染がれき」を、東京都内で焼却する問題で、
財団法人東京都環境整備公社が、災害廃棄物処理で、巨額の運転資金を得ることが判明した。
同公社の理事長は森浩志元東京都環境局次長。
この典型的な「天下り団体」に、東京都は、3年間で約280億円を貸し付ける予定で、同公社が、事業者と処理・運搬契約を結ぶ。
石原都知事は、被災地の支援を主張し、都民の反対があるにもかかわらず、人口密度の高い東京都内で、焼却実施を強行しようとしているが、
石原都知事と都庁、リサイクル・産業廃棄物処理業者ら政・官・財の、不透明な「利権の構図」が明らかになったことで、
「汚染がれき」焼却は、見直しを迫られるのは必至
だ。
 
東京都災害廃棄物受入処理の事業スキームでは、東京都環境整備公社が、重要な位置を占める。
東京都から、事務費や、運転資金の貸し付けが受けられることで、平成23年度は、運転資金として約70億円、3年間で約280億円の巨額の資金が、同公社に流れ込む。
さらに同公社は、船舶や鉄道貨物、陸送事業者と運搬契約を結ぶほか、
東京二十三区清掃一部事務組合や、都内市町村・一部事務組合、リサイクル業者、産廃焼却業者、東京都の廃棄物埋立処分場などと処理契約を結ぶ。
「汚染がれき」処理の政策決定過程で、同公社が、巨額の資金と権限を獲得することになった。
 
汚染がれき」の受け入れを、迅速に進めるため、国の補助を待たずに、事業者らに処理費用を迅速に支払う目的で、
わざわざ東京都が、同公社に、3年間で約280億円を貸し付けるという。
「汚染がれき」を受け入れるかどうかについて、都民の合意を得る前に、
税金を投入してまで、「汚染がれき」を処理したいと企図する、政・官・財の思惑を、優先させた格好
だ。
 
東京都は、同公社を中心とする、事業スキームについて、
「被災地から中間処理施設、最終処分場までの全ての工程を、一貫して委託可能」と主張しているが、
本来は、調整などは、東京都の担当部局ができるはずで、
中間搾取の疑念や、「天下り団体」優遇、との批判を受ける可能性のある同公社を、わざわざ仲介させることは、都民の理解を得られないだろう。

 
東京都が受け入れる、宮城県女川町の「汚染がれき」の焼却試験では、スラグから141ベクレル(1kgあたり)検出。
23区内清掃工場は、28~89ベクレル。
女川町のスラグの放射能濃度は、1.6~5倍だ。
女川町に隣接する、石巻市の災害廃棄物(繊維類)は、1140ベクレル(1kgあたり)、
福島県に近い山元町で、最大2500ベクレルを検出。
宮城県内の「汚染がれき」は危険だ。

こうした「汚染がれき」の焼却で、都内の子供たちや都民に、健康被害が出る可能性があるにもかかわらず、
関係者の「利権」を優先させようとすれば、都民の批判を招くことは、避けられないであろう。


汚染された災害廃棄物の適切な処理を 2/9/2012 

東京都は、宮城県女川町の「汚染がれき」(災害廃棄物)を受け入れるに当たって、該当する区での住民説明会を開いているが、
住民の反発は大きく、説明する側にも、感情的な発言が多々見られるなど、科学的根拠に基づいた説明とは言い難い。
また、現地での災害廃棄物の焼却は、被災地の福島や宮城、岩手の住民の被曝にも、直結する課題だ。
特に福島では、大量の放射性物質が含まれた一般廃棄物を、バグフィルターさえ付いていない清掃工場で焼却する事例もあり、周辺住民が被曝し続けている。
 
本当に、「汚染がれき」の焼却は安全なのか。
焼却するにしても、放射性物質を減らす方法はないだろうか。
被災地や、受け入れ先の子供たちや住民の、被曝を最小限に抑えるため、除染技術を参考にした、「汚染がれき」の放射性物質低減などの対処が求められよう

 
まずは、周辺住民の不安を取り除くため、焼却施設の作業員や、周辺住民の被曝対策が急務だ。
作業員の被曝が問題になっているにもかかわらず、東京二十三区清掃一部事務組合は、周辺住民の被曝対策を全く行ってない。
清掃工場の作業員に対してさえ、実質的に、外部被曝の対策だけであり、「マスクをしていれば大丈夫」との観点から、内部被曝の検査を実施していない。

 
作業中に、汚染焼却灰の粉じんが舞い上がり、施設内や周辺の住宅地を、汚染する懸念があるにもかかわらず、
内部被曝対策をしないのは、人命軽視はなはだしい、ずさんな極まりない行為だ。
放射性物質を含む、廃棄物を焼却する際は、清掃工場の敷地内や、周辺の住宅地で、
放射線量や、降下してきた放射性物質を測定する、モニタリングポストの設置が、必須条件
だ。
 
文部科学省でさえ、除染に当たる作業員の、内部被曝を想定している。
同省の放射線審議会では、除染作業者の内部被曝の、実効線量の換算値を検討。
作業者が、1時間当たり、180ミリグラムの粉じんを吸入した場合、
1年間(週40時間、52週)で、0.305~15.257ミリシーベルトの内部被曝の可能性がある、としている。
 
京だけでなく、放射能汚染の著しい、福島や宮城、岩手での、一般廃棄物の焼却時にも、作業員や周辺住民の被曝対策が求められる。
特に、福島の家庭ごみの焼却施設では、昨年、県内22カ所のうち16カ所で、
1キロあたり、8000ベクレルの環境省の基準を超える、放射性セシウムが検出されるなど、焼却施設の汚染状況は、極めて深刻だ。
放射線への感受性が強い、といわれる子供たちの、防護を真剣に検討し、一時的な疎開も視野に入れた対策が必要であろう。
 
一般廃棄物中の、放射性物質を減らす方法として、有効な手段の一つは、樹木や枝葉、下草の分別を燃やさないことだ。
これは、災害廃棄物の処理にも適用できる。
女川町の災害廃棄物からは、
繊維類で440ベクレル、
わら220ベクレル、
細じん139ベクレル、
プラスチック100ベクレル、
紙類77ベクレル、
木質69ベクレル(いずれも1キログラムあたり)のセシウム濃度が確認されている。
これらを混ぜずに、汚染度の高い繊維類、わら、細じんを取り除くだけで、かなりの放射性物質を減量できる
ため、
東京都内に運ばれた災害廃棄物を、都内の清掃工場で再分別をして、汚染度の高い廃棄物は焼却せず、直接埋め立てをすれば、
清掃工場内の汚染や、生活環境中への放射性物質の放出を、減らせるはずだ。
 
コンクリートや木材等は、専用の洗浄液を使って洗うことで、ある程度の放射性物質を落とせるため、
あらかじめ洗浄するのも、放射性物質の低減策として有効であろう。
 
集じん効果の高いとみられる、「バグフィルター」の過信は禁物だ。
環境省は、「バグフィルターを使えば99.9%除去できる」と主張しているが、この数字には、事故や整備不良による故障は、一切考慮されていない。
バグフィルター破損で、かなりのばいじんが、大気中に放出されていたとみられるケースもある。
平成16年4月26日付の、豊田加茂広域市町村事務処理組合(当時)がまとめた「藤岡P3号炉バグフィルタ【ろ布】破損について」によると、
年間運転計画に基づき、3号炉ダスト清掃のため、運転を停止し、バグフィルターを点検したところ、
6室ある集じん室すべてで、ダストの噴出を確認。
ばいじん放出の恐れがあるため、運転開始を延期して、破損状況を調査したという。
 
調査の結果、ばいじんを吸着する「ろ布」576本のうち、211本が、破損していたことが判明。
点検整備会社の株式会社タクマと、運転管理会社の株式会社タクマテクノス西日本支社に、破損原因の調査と、原因の究明を指示したとされる。
ろ布の部分取替えを行ったことや、通気性を回復させるため、ばいじんの払い落とし回数を、標準設定よりも増やしたことが原因、と考察、
点検整備会社のタクマに、全責任があったとして、損益相殺を行った上、約2000万円の取り替え費用の7割を、タクマ側に負担させたとしている。
タクマは、焼却プラントの大手で、建設や整備を多数請け負っており、東京23区内の清掃工場の建設等も手がけている。
 
東京二十三区清掃一部事務組合足立清掃工場でも、昨年6月、
制御・管理システムの故障で、放射性セシウム等の有害物質を捕獲するとされる、「ろ過式集じん器(バグフィルター)」の入口ガス温度が急上昇、
一歩間違えば、集じん器の破損によって、大量の放射性物質が、大気中に放出される危機に直面していた。
 
同組合によると、足立清掃工場2号炉で、昨年6月29日午前11時ごろ、ろ過式集じん器入口ガス温度が、連続測定計器で205℃(1時間平均値)を記録。
現場に設置されている、プラント装置の情報を、中央監視において一括して制御・管理するためのシステム(PLC)の一部に、故障が発生。
減温塔の水噴霧制御が、不具合となり、集じん器入口ガス温度が上昇したという。
PLCシステムの部品を、調達・交換するために、焼却炉を停止する事態に陥った。
電源ユニットとCPUを交換して、運転を再開したところ、維持管理計画値以下の、正常な燃焼状態に回復したとされる。
 
同組合は、集じん器入口で、ガス温度を150~170℃にコントロールしているため、
この温度で、セシウムは全て固体化するため、バグフィルターで捕集できる、と主張していた。
しかし、足立清掃工場で発生していたトラブルでは、ガスを十分に冷却できず、200℃以上となっていた。
高温に弱いバグフィルターが破損した場合、大気中に、ガス化した放射性セシウムが、大量に漏れ出す危険性があった。
 
同組合も、「バグフィルターの構造上、200℃以下の排ガス温度にしないと、バグフィルターが破損・損傷してしまいます」と述べ、
温度管理が十分なされずに、排ガスがバグフィルター内に入った場合は、故障や破損が発生し、放射性物質が大気中に放出される可能性を示唆した。
 
このケースは故障とみられるが、ハッカーなどがサイバー攻撃で、清掃工場の管理システムに侵入するなどした場合、
排ガスの温度を上げて、バグフィルターを故障させ、放射性物質を、大気中に放出させることも可能といえる。たとえ、外部と遮断していても、メモリースティックなどの媒体から、侵入を図るウイルスもあり、
サイバー攻撃や、ウイルス対策も、喫緊の課題といえよう。
 
清掃工場の、事故発生の頻度は高い。
同組合では、ここ数年、1年間に数10件の事故が発生、平成22年度は、65件の故障が起き、このうち休炉になったケースは59件、と深刻だ。
廃棄物の焼却という、危険を伴う作業上、事故をゼロにすることは、事実上は不可能だ。
大量の放射性物質が集中する清掃工場で、大規模な事故や爆発、火災等が発生した場合、
大量の放射性物質が、大気中に撒き散らされ、周辺住民が被曝する危険性が高い。

 
いずれにしても、災害廃棄物の放射性物質低減対策と、処理施設の安全管理の強化なしには、周辺住民や作業員の被曝を、防げないであろう。
放射性物質に汚染された廃棄物の処理には、被災地、もしくは受け入れ先に、最新の技術を導入した処理施設と、
放射性物質の漏出を防ぐ機能を備えた、最終処分場の設置が必要
だ。

【東京二十三区清掃一部事務組合の問い合わせ先】
・ごみ量に関すること
総務部事業調整課
電話 03-6238-0556
・ごみの中身(ごみ性状調査結果)に関すること
施設管理部技術課環境対策係
電話 03-6238-0765
・環境調査に関すること
施設管理部技術課環境対策係
電話 03-6238-0765
・清掃工場等の維持管理状況に関すること
施設管理部技術課技術係
電話 03-6238-0745
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好転反応おそるべし!!

2012年02月15日 | ひとりごと
昨日、ヴァレンタインズ・デーの贈り物にと、旦那が予約してくれてあったマッサージをしてもらいに行った。
マッサージ師の女性は、旦那の治療室の隣の部屋で働いてる人で、
旦那が鍼を、彼女がマッサージを、それぞれ治療の交換をし合ったりしてる間柄。
で、彼女のマッサージなら、きっとまうみも気に入るに違いないと思た旦那が、彼女に予約を入れてくれた。

わたしは、人にマッサージをしてあげるのは好きやし、得意でもあるのやけど、
人からマッサージをしてもらうのが、どうも苦手。
いっぺん、京都で旦那が指圧を習てた先生にお願いしてしてもろた時なんかもう、押さえんといて言うてるのにきいてくれんかって、
終わったら全身へとへと、なんのために行ったんかわからんようになってしもた。
もちろん、その先生こそ、いったいおまえはなんのために来たんや?と言いたかったやろけど……。

しかも、人前に肌をさらすのもかなぁ~り抵抗がある。
旦那は、わたしが今だに、彼の前でパジャマに着替える時、後ろ向いたり隠れたりするわたしに呆れてる。
自分でもアホかと思う。
ちょっとおかしいんちゃうかとも思う。
けど、どうにも抵抗があるねんからしゃあない。
そやから、マッサージとかに行ったら、聞いた話では、ブラジャーはもちろんのこと、人によってはパンティも脱いでスッポンポンになるらしく、
それはもう絶対にかんにんしてもらいたいので、特別に彼女にお願いすることにした。


始まる前はちょっと緊張してたけど、彼女の腕全体と手のひらを使た、緩急の効いた、そりゃもう上手なマッサージに夢心地。
マッサージオイルのハーブの香りも心地良く、あ~極楽極楽と、夢のような一時間を過ごさせてもろた。

家に戻っても、身体はほんわかええ感じ。
でもまあ、現実は甘うない。
生徒が来る前に部屋の掃除もせなあかん。
そんなこんなで現実にちょっとずつ戻りながら、仕事を終え、夕飯を旦那とふたりで作り、ゆったりと食べた。

そして夜中の2時過ぎ。
急に腸全体が痛み出した。
下痢の時ともちゃう、便秘の時ともちゃう、なんかこう、不思議な、けれどもかなりキツい痛み。
半時間ぐらい我慢してたけど、こりゃちょっとヤバいと思い、一階のトイレにこもった。
寒いので、電気ヒーターをトイレの中に入れ、ワンピースの漫画を読みながら様子を見てたら、

吐きそうやし……。

旦那を起こそかどうしょうか迷いながら、けどまあ、旦那も風邪がやっと治ったとこやし、最近不眠症っぽかったから、なんとか自分で頑張ってみた。
普通のう◯ちが出て、けれども吐きそうな感じがなかなかとれず、結局3時半ぐらいまでトイレに居た。

そんな夜を過ごした次の日の今日、
朝から行く予定やったエクササイズのクラスはキャンセルして、とりあえず昼近くまで眠った。
朝と昼の食事は抜いたけど、仕事もしたし、掃除の続きもしたし、夕飯も普通に食べた。
旦那から言われたツボに、マグネットも貼った。
今はどんな感じかというと、ただただ怠い。
これはもう、どっから見ても好転反応。
それだけ彼女のマッサージが素晴らしかったんと、わたしの身体にいろんなもんが溜まってたってこと。
三日目がめっちゃ楽しみ!
そらもう、すかすかぁ~と気分も体調も良うなると思う。

ありがとうレジーナ、ありがとう旦那。
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島田市市長よりじきじきの、瓦礫受け入れ反対者からのメールに対する返信全文

2012年02月15日 | 日本とわたし
「貴女みたいな勘違いしている利己主義者は、静岡に来て貰わなくて結構です、静岡の産物も買わなくて結構です、旅行も来なくて結構、他に行く時も静岡県を通らないで下さいお願いします、こちらから丁重にお断りします」
コメント (14)
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「再稼働は僕のせいじゃない」by 岡本孝司

2012年02月14日 | 日本とわたし
「再稼働は僕のせいじゃない」 岡本孝司追及行動


もうひとつ、先日ご紹介したそふたんさんのブログの中で、わたしの心にピピピッと響いてきた記事をご紹介させていただきます。
それは、

『無責任、厚顔無恥で進められる「大飯原発」再稼働―その非合理を追及した京都大学の学生達』です。

以下は、そふたんさんの記事。

『相変わらず、素晴らしい活動をし続けている、京都大学の学生達を、今回も紹介したいと思います。

京都大学には、今中哲二助教、小出裕章助教が居るため、比較的まともな大学だと勘違いしている人が、未だに多いのでは無いかと思いますが、実態は、とんでもございません。

<毎日新聞>この国と原発:原発推進、11大学に104億円 国と関連企業提供、大半は受託研究費

<引用>

大学別では、京都大33億640万円、東京大25億5895万円、東京工業大16億7481万円の順だった。

2006年~2010年にかけての、原子力関連の受託研究費は、京都大学が約33億円で、東京大学、東京工業大学を押しのけて1番でした。

京都大学の学生達は、このような京都大学における原発マネーによる腐敗を、3.11以後、詳しく分析し、
また、大学側との協議を重ねて、様々なアカデミズムの腐敗を、明らかにしてきておりました。


<参考>
 
京都大学 原子炉実験所の実態 ― 腐敗したアカデミズムと闘う学生達を応援する!
アカデミズムの腐敗を正せ! ― 京都大学は関西電力との癒着を即刻止めよ!

今回紹介する動画は、この京都大学の学生達が、原発再稼働を承認する為の、ストレス・テストの結果を評価する、
「発電用原子炉施設の安全性に関する総合評価(いわゆるストレス・テスト)に関わる意見聴取会」において、
司会を務めた、岡本隆司(東京大学教授)への追及です。


<動画の概要>

・東京大学の岡本隆司教授は、最新の原発「高温ガス炉プラント」の推進者。
・岡本隆司教授が、「定期公演会」で京都大学に訪れていた所を、京都大学の学生達が、1/18の大飯原発のストレス・テストの評価について追及。
・岡本隆司教授の、ストレス・テストに対する発言。
 「ストレス・テストを再稼働に使うなんてのは、私は元々反対してるんです。最初から」
 「(ストレス・テスト)の妥当判断は、僕はしていない」
 「新聞が『妥当だ』と(勝手に)言っているだけですよ」
 「僕は『妥当である』とも『妥当でない』とも言ってない」
 「(IAEAが視察に入ったのは)僕のせいじない」
 「私はあくまで意見を言っているだけであって、やってるのは保安院」


大手メディアは、ストレス・テストが妥当である、という結論を出したことだけを伝えておりましたが、
司会を務めた東大の岡本隆司教授自身が、「マスコミが言ってるだけだ」と、
「ストレス・テストは妥当では無い」、と回答していることの方が、まさに真実なのでしょう。

その後、自らの職務であった「発電用原子炉施設の安全性に関する総合評価(いわゆるストレス・テスト)に関わる意見聴取会」の後にIAEAが視察に入ったことについても、
「僕のせいじゃない」、「やっているのは保安院」と言い放っている、無責任振りにも驚きです。

学者としてはもちろんのこと、「人として恥ずかしく無いのか?」と、誰しもが疑問に思うのではないのでしょうか。

まさに「厚顔無恥」、「無責任」である学者の実態を観て、電力会社や経産省だけでなく、
取り巻きの学者達も、3.11から既に1年が経とうとしているのに、全く変わっていないことが明らかになりました。

この動画の後の、東京大学の岡本隆司教授と、京都大学の学生達とのやりとりは、以下に掲載されておりましたので、紹介しておきたいと思います。

<全学連関闘ブログ>岡本隆司を徹底追及

<引用>

先ほどの動画の後、逃げる様に会場を後にし、学生達に追い回されて結局少しだけ、質疑に応じた後、タクシーで逃げて行ったようです。

「自分の下した判断で、原発が再稼働することに、責任を取れるのか?」という私たちの追求に、
「次は安全な原発を作りさえすればいいんだ!」とまで言い放った岡本孝司は、持論が破綻し追い詰められて、無様に逃げていきました!

みなさん!
これが、原発再稼働を容認する、「科学者」の本性です。
学問や教育への誇りなど、ひとかけらもない、ただただ国家と資本の手先になることしかできない。
こんな連中が、「教授」の肩書きをぶら下げて、大学で偉そうに講義を垂れることに、我慢がならない!
すべての御用学者を、大学から叩き出し、大学を学生の手に取り戻すまで、全学連・奪還実は闘う!!

ここまでの行動を、大手メディアができれば、大人達もできれば、
大飯原発を無理矢理再稼働を進めようとする、経産省、関西電力を、止めることは出来るのでしょう。

最近、良く思うのですが、こういった行動が出来るかどうかは、本人の能力もあろうかと思いますが、
何よりも、「ちょっとした勇気」を持つかどうか、これだけの差ではないかと感じます。

「ちょっとした勇気」が持てるかどうかで、人の行動は変わるのだと思います。


<参考>大人であれば「直ちに」出来る事

「ちょっとした勇気」を持てるかどうかで、放射能から「移住できた人」も居るのでは、とも感じます。
確率的に発生する、晩発性障害を、ゼロにすることは不可能であり、
避難せずに、永住する覚悟を決めた、という人が多いことも知っておりますが、
それは勇気ではなく、無責任、もしくは無謀と感じます。
将来、子供が病気になり、子供から移住しなかった理由を質問された時に、何て答えるのでしょうか。
「ごめん、お金が無くて」、「ごめん、勇気が無くて」、とでも言い訳するのでしょうか。

災害から逃げ切り、自らと自らの家族を真に守るには、「ちょっとしたお金」よりも実は、「ちょっとした勇気」の方が大事なのだと思います。

ストレス・テストに関して、もう一言付け加えておきたいと思います。
学生の追及すら逃げてしまう、御用学者やシロアリ官僚といった人達にも、ストレス・テストが必要なのではないのでしょうか。


大半のメディアにおいては、反原発派が会議を邪魔しただとか、IAEAが安全対策を妥当と評価した事を報じ、
大飯原発の再稼働を、後押しする報道が目に付きます。

<時事通信>IAEAが大飯原発視察=ストレステストで、安全対策確認-福井

一方で昨日、唯一、ストレス・テストが妥当ではないという、識者の意見を伝えたニュースもありました。

<ブルームバーグ>ストレステストに福島第一原発事故の教訓生かされず-意見聴取会委員

この記事は、とても素晴らしい記事で、以下の事を端的に述べております。

・福島第一原発の事故の教訓が、全く生かされていない机上のテストは、無意味である。
・ストレス・テストは、原発メーカの三菱重工が実施し、元三菱重工社員を雇用している、独立行政法人原子力安全基盤機構が審査しているので、利害相反がある。


福島第一原発の事故によって、信頼を失ったのは、原発そのものよりも、原発を取り巻く関係者達であり、
ドイツのように、利害関係者を除いて議論するぐらいの覚悟が無ければ、先に進まないと、
電力会社も御用学者も、シロアリ官僚も、そろそろ認識するべきでしょう。


<参考>原発と倫理―ドイツの『脱原発への道』から学ぶべき『合意プロセス』

福島第一原発の事故前と同じ、強引な手法で押し通そうとすればする程、信頼を更に失って行くことに気付かないのだとしたら、
原発関係者は、「頭が悪過ぎる」というのが、結論になってしまうのかもしれません』
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米国「Will you be my Valentine?」事情

2012年02月14日 | 米国○○事情


気分よく朝寝坊してたら、
「Will you be my Valentine?」と言いながら、旦那がほっぺたらやおでこをペチペチしに来た。

などと言うたら、なんやロマンティックな感じ満々やけど、実は……、
「おらおらぁ~!いつまで寝とんねん!早よ起きんかいっ!わしゃ腹ぺこやねん!家に食うもん何も無いから、外で食べなあかんねん!」
という台詞が隠れてる……。

今日はHappy Valentine's day。
毎年言うてるけど、こっちは男の方から女へ、っちゅうのが定番。
夜ともなると、街中のレストランのテーブルには、キャンドルが灯され、若いのから熟年、超熟年のカップルが、ヴァレンタインズ・デーのお祝いをする。
給仕をする人達から、女性には花一輪。なんともウキウキする日なのである。

が……、
我が家はどうかというと、とりあえず今夜は出かけないことにした。
この日のメニューは、ヴァレンタインズ・デー仕様。
クソ高い上に選べない。
ロマンティックとリアリスティックを天秤にかけりゃ、そりゃリアリスティックでしょ~が!20年も経ちゃ!
ということで、明日、しかも、去年のクリスマスの贈り物でもらったレストランの100ドルクーポン券とワインでもってお祝いすることにした。
おぉ~、なんちゅ~リアリスティック!

あ、でも、旦那からのヴァレンタインズ・デー、スペシャル企画がひとつ。
それはマッサージ!!
彼と治療交換しているマッサージ師さんから、マッサージをしてもらうべく、予約をしてくれてあった。
ワクワクドキドキ!!
シャワーしとこっと。


花屋で朽ちかけていたヴァイオレット(冒頭のんが花の部分)
なぜかわたしは、ヴァイオレットとは相性が良く、いつもタダ同然で持ち帰っては、こうやって元気いっぱいに復活させる。


この子もずいぶん弱ってた。


巨大化したアロエくん。やけどや切り傷を負った時の心強い味方。


おまけに。
笛吹きリス。


もひとつおまけに、
極楽天国のマッサージをしてもろて、家に戻ってきたららら~♪
机の上に、季節外れの紫陽花の鉢植え!


ほんでもって、うん?けったいな膨らみが……、 


ひゃひゃひゃ!My favorite chocolate!!キーボードの下にももひとつ隠れてたっ!!

 
わたしにはなんもあれへんし……。


ここまでしてもろてお返し無しってのはあんまりやと思い、ついさっき、神の手マッサージのお返ししてきた。
お金いっこも使てへんし!っていうツッコミはご遠慮ください。かしこ。
コメント (4)
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