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厭世フレーバー

2006-05-19 16:31:16 | ノンジャンル
 紀伊国屋書店新宿本店の店員さんの推薦で三羽省吾さんの「厭世フレーバー」を読みました。
 父がリストラされた後失踪し、残された5人の家族が一章一人ずつ、現在の生活や思いを語って行きます。
 陸上に燃える14歳の二男ケイ、飲み屋のバイトをしつつクールな女子高生を演じている17歳の長女カナ、家族に内緒で会社を辞め現場のバイトをしているところを急に家長となってしまった27歳の長男リュウ、酒びたりになりながらも夫との出会いを回想する42歳の母薫、ぼけてるふりをしていると本人は思っていながらも本当にぼけていて、今までの人生を振り返る祖父新造。
 それぞれが、それぞれの思いを自分の章の中で語るのですが、これがけっこう読んでてすがすがしい。特に女子高生のカナの乱暴なようで芯がしっかりしているところが気持ちよかったです。
 この本は「Favorite Novels」に載せましたので、詳細を知りたい方はそちらをご覧ください。オススメの本です。