山田詠美さんの「4U」を読みました。「4U」と書いて、「フォー・ユー」と読ませるそうです。
目次を紹介すると、「4U」「眠りの材料」「ファミリー・アフェア」「血止め草式」「男に向かない職業」「天国の左手」「高貴な腐食」「紅差し指」「メサイアのレシピ」以上、9編の短編とご本人によるあとがきからなっています。山田詠美さんの本は大抵ご本人のあとがきが掲載されていますが、あとがきを最初に読むと、どういうコンセプトでこの本を書いたのかが事前に分かるので、読むのに楽かもしれません。
私が個人的に好きなのは、SMクラブで女王様として働く女性と、好奇心でそこへ行った客の間に友情が生まれ、それが恋愛に発展して行く「男に向かない職業」と、幼い頃に交通事故で右手の手首から先の部分を失った女性が主人公の「天国の左手」です。他の短編もそれぞれ全く別の世界が展開していて、読んでて飽きさせません。その中でも特に「男に向かない職業」は、ユーモアがあって、けっこう心にしみ入るいい話で、「天国の左手」は身体の不具につきまとう不気味さがストレートに表現されていて、記憶に残る作品でした。
まだ読んで無い方には、オススメです。
目次を紹介すると、「4U」「眠りの材料」「ファミリー・アフェア」「血止め草式」「男に向かない職業」「天国の左手」「高貴な腐食」「紅差し指」「メサイアのレシピ」以上、9編の短編とご本人によるあとがきからなっています。山田詠美さんの本は大抵ご本人のあとがきが掲載されていますが、あとがきを最初に読むと、どういうコンセプトでこの本を書いたのかが事前に分かるので、読むのに楽かもしれません。
私が個人的に好きなのは、SMクラブで女王様として働く女性と、好奇心でそこへ行った客の間に友情が生まれ、それが恋愛に発展して行く「男に向かない職業」と、幼い頃に交通事故で右手の手首から先の部分を失った女性が主人公の「天国の左手」です。他の短編もそれぞれ全く別の世界が展開していて、読んでて飽きさせません。その中でも特に「男に向かない職業」は、ユーモアがあって、けっこう心にしみ入るいい話で、「天国の左手」は身体の不具につきまとう不気味さがストレートに表現されていて、記憶に残る作品でした。
まだ読んで無い方には、オススメです。