有隣堂ヨドバシAKIBA店の店員さんの推薦する栗田有起さんの「マルコの夢」を読みました。
日本で無職だった主人公は、パリで日本食財の輸入代行の仕事をする姉に、パリに来て手伝ってほしい仕事があると言われ、断りきれずにパリに行きます。頼まれたのは、キノコ料理が売りのレストランのキノコ担当者でした。ある日、レストランのオーナーからマルコという珍しいキノコを見せられ、これの在庫が一ヶ月分しかないので、原産地の日本へ行って一年分買ってきてほしいと言われます。姉からもらった「菌食推進委員会」の電話番号だけを頼りに、マルコを探し続けてますが、なかなか見つかりません。実家に寄ると、母に、別居している父のところに物を届けてくれるよう頼まれます。父の家を尋ねて行くと、何とそこには巨大なキノコが家の中に屋根を貫いて生えているのでした。巨大な幹に湿り気を常に与え、表面を少しずつ剥がして食べるのだそうです。これがマルコの正体でした。そしてマルコの魅力に取り付かれてしまう主人公なのでした。
文体としては読みやすいと思いました。しかし、話となると、かなり難があると思いました。大体、父の家に探してるキノコがあった、というのが安易すぎます。サブストーリーとして、父に離婚届への判を押してもらう、というのがあるのですが、これもメインのストーリーとうまく溶け込んでいないように思いました。ヒビが入った眼鏡をわざとかけるシェフ、強引な性格の母など変わった人物も出てくるのですが、どうもストーリーの中で空回りしているように思いました。
推薦者は「栗田作品の魅力は一度はまったら抜けだせないこと。」とのことですが、私ははまらなかったので、しばらくは栗田さんの作品とはお会いできないと思います。はまるか、はまらないか、皆さん、ご自分で試してみませんか?
日本で無職だった主人公は、パリで日本食財の輸入代行の仕事をする姉に、パリに来て手伝ってほしい仕事があると言われ、断りきれずにパリに行きます。頼まれたのは、キノコ料理が売りのレストランのキノコ担当者でした。ある日、レストランのオーナーからマルコという珍しいキノコを見せられ、これの在庫が一ヶ月分しかないので、原産地の日本へ行って一年分買ってきてほしいと言われます。姉からもらった「菌食推進委員会」の電話番号だけを頼りに、マルコを探し続けてますが、なかなか見つかりません。実家に寄ると、母に、別居している父のところに物を届けてくれるよう頼まれます。父の家を尋ねて行くと、何とそこには巨大なキノコが家の中に屋根を貫いて生えているのでした。巨大な幹に湿り気を常に与え、表面を少しずつ剥がして食べるのだそうです。これがマルコの正体でした。そしてマルコの魅力に取り付かれてしまう主人公なのでした。
文体としては読みやすいと思いました。しかし、話となると、かなり難があると思いました。大体、父の家に探してるキノコがあった、というのが安易すぎます。サブストーリーとして、父に離婚届への判を押してもらう、というのがあるのですが、これもメインのストーリーとうまく溶け込んでいないように思いました。ヒビが入った眼鏡をわざとかけるシェフ、強引な性格の母など変わった人物も出てくるのですが、どうもストーリーの中で空回りしているように思いました。
推薦者は「栗田作品の魅力は一度はまったら抜けだせないこと。」とのことですが、私ははまらなかったので、しばらくは栗田さんの作品とはお会いできないと思います。はまるか、はまらないか、皆さん、ご自分で試してみませんか?