昨日の続きです。
ラスヴェガスも攻撃を受け、『It's not Unusual』を熱唱していたトム・ジョーンズも襲われ、元ボクサーでカジノの案内係をしていたバイロンらとともに逃げ出します。将軍はついに大統領に核使用を許可するサインをさせますが、発射された核は円盤が出した装置に取込まれ、馬鹿にする火星人たちに飲み込まれてしまいます。フランスの首相官邸も、ロンドンのビッグ・ベンも、タージ・マハルも破壊され、ロシュモア山は火星人の顔に刻み直され、モアイ像は巨大なボールでボウリングのピンのようになぎ倒されます。
カンザス州でキャンピングカーのハンバーガー店を営む両親の次男であり、出征したばかりの兄を先日ネバダで火星人らに殺されたばかりのリッキーは、両親の制止を振り切って養護施設にいる祖母(シルヴィア・シドニー)を助けに行きます。今にも殺されそうになっていた祖母が彼に気付いて振り返ると、祖母が聞いていたヘッドホーンがジャックから外れ、スピーカーから音楽が流れ出し、それを聞いた火星人たちの脳は次々と爆発していきます。音楽が火星人の天敵だと知ったリッチーは、祖母を車に乗せて車のスピーカーから大音量で音楽を流し、巨大ロボットで追って来た火星人たちを撃退します。
大統領の戦略指令室まで侵入してきた火星人らは、二丁拳銃で応戦する将軍を小さくしてから足で踏みつぶし、形の違いにこだわらず仲良くしようと力説する大統領と一旦は握手をするも、結局大統領を殺し、勝利の旗を掲げます。
一方、リッチーはラジオ局からも音楽を流して、電波を受信していた火星人たちを撃退し、やがてそのことを知った軍も音楽を流して円盤を撃退していきます。ついに母艦も墜落し、首だけになったケスラーとナタリーは床に転がりながらキスして最期を迎えます。
火星人がいなくなると、隠れていた動物たちが現れ、洞窟から出て来たトム・ジョーンズらに近寄っていきます。大統領の娘(ナタリー・ポートマン)はリッチーと彼の祖母に勲章を与え、生きていたバイロンは家族の家を再建するために家族の元へ戻っていくと、動物に囲まれたトム・ジョーンズは力強く『It's not Unusual』を再び歌い始めるのでした。
冒頭のタイトルロールにシルヴィア・シドニーの名前を発見して驚き、どんなオマージュがこめられているのかと思っていたら、最初の傍役からあれよあれよと言う間に物語の中心に躍り出て、最後には見事に大統領(の代行となった娘)から勲章を与えられてしまうという、まさに彼女のためにこの映画が撮られたのではと思わせる、そんな映画でした。(ウィキペディアによると、この映画が彼女の遺作となったそうです。)フリッツ・ラング監督の『暗黒街の弾痕』での彼女が当然バートン監督の念頭に置かれていると思われて、その他にも『未知との遭遇』『M★A★S★H』『パットン大戦車軍団』『博士の異常な愛情』『宇宙戦争』『ジュラシック・パーク』『白雪姫』などの映画的記憶に満ち溢れた映画であり、CGによるものすごい破壊の画面の迫力もさることながら、トム・ジョーンズの使い方などに見られる、爆笑を誘うギャグのセンスも捨てがたく、蓮實先生がこれまでティム・バートンを評価してきた理由がここに来てやっと理解できたような気がしました。ティム・バートン監督の代表作の一つだと思います。
→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto)
ラスヴェガスも攻撃を受け、『It's not Unusual』を熱唱していたトム・ジョーンズも襲われ、元ボクサーでカジノの案内係をしていたバイロンらとともに逃げ出します。将軍はついに大統領に核使用を許可するサインをさせますが、発射された核は円盤が出した装置に取込まれ、馬鹿にする火星人たちに飲み込まれてしまいます。フランスの首相官邸も、ロンドンのビッグ・ベンも、タージ・マハルも破壊され、ロシュモア山は火星人の顔に刻み直され、モアイ像は巨大なボールでボウリングのピンのようになぎ倒されます。
カンザス州でキャンピングカーのハンバーガー店を営む両親の次男であり、出征したばかりの兄を先日ネバダで火星人らに殺されたばかりのリッキーは、両親の制止を振り切って養護施設にいる祖母(シルヴィア・シドニー)を助けに行きます。今にも殺されそうになっていた祖母が彼に気付いて振り返ると、祖母が聞いていたヘッドホーンがジャックから外れ、スピーカーから音楽が流れ出し、それを聞いた火星人たちの脳は次々と爆発していきます。音楽が火星人の天敵だと知ったリッチーは、祖母を車に乗せて車のスピーカーから大音量で音楽を流し、巨大ロボットで追って来た火星人たちを撃退します。
大統領の戦略指令室まで侵入してきた火星人らは、二丁拳銃で応戦する将軍を小さくしてから足で踏みつぶし、形の違いにこだわらず仲良くしようと力説する大統領と一旦は握手をするも、結局大統領を殺し、勝利の旗を掲げます。
一方、リッチーはラジオ局からも音楽を流して、電波を受信していた火星人たちを撃退し、やがてそのことを知った軍も音楽を流して円盤を撃退していきます。ついに母艦も墜落し、首だけになったケスラーとナタリーは床に転がりながらキスして最期を迎えます。
火星人がいなくなると、隠れていた動物たちが現れ、洞窟から出て来たトム・ジョーンズらに近寄っていきます。大統領の娘(ナタリー・ポートマン)はリッチーと彼の祖母に勲章を与え、生きていたバイロンは家族の家を再建するために家族の元へ戻っていくと、動物に囲まれたトム・ジョーンズは力強く『It's not Unusual』を再び歌い始めるのでした。
冒頭のタイトルロールにシルヴィア・シドニーの名前を発見して驚き、どんなオマージュがこめられているのかと思っていたら、最初の傍役からあれよあれよと言う間に物語の中心に躍り出て、最後には見事に大統領(の代行となった娘)から勲章を与えられてしまうという、まさに彼女のためにこの映画が撮られたのではと思わせる、そんな映画でした。(ウィキペディアによると、この映画が彼女の遺作となったそうです。)フリッツ・ラング監督の『暗黒街の弾痕』での彼女が当然バートン監督の念頭に置かれていると思われて、その他にも『未知との遭遇』『M★A★S★H』『パットン大戦車軍団』『博士の異常な愛情』『宇宙戦争』『ジュラシック・パーク』『白雪姫』などの映画的記憶に満ち溢れた映画であり、CGによるものすごい破壊の画面の迫力もさることながら、トム・ジョーンズの使い方などに見られる、爆笑を誘うギャグのセンスも捨てがたく、蓮實先生がこれまでティム・バートンを評価してきた理由がここに来てやっと理解できたような気がしました。ティム・バートン監督の代表作の一つだと思います。
→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto)