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ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督『灼熱の魂』その7

2018-11-27 03:43:00 | ノンジャンル
 昨日の午後、友人の梅ちゃんと、いま何かと話題になっている映画『ボヘミアン・ラプソディ』を見て来ました。ラストの20分では老若男女みな泣いてしまうというので、それなりに心の準備をしていきましたが、ライヴ・エイドで10万人の人々がフレディ・マーキュリーの歌に合わせて合唱するという場面はさすがに鳥肌なみで、冒頭の『ボヘミアン・ラプソディ』の歌い出しのところで不覚にも涙してしまいました。その日本語訳の歌詞を、サイト「Queen~伝説のロックバンド」から転載させていただくと、
「(前略)ママ たった今、人を殺してきた
あいつの頭に銃口を突きつけて
引き金を引いたらやつは死んだよ
ママ 人生は始まったばかりなのに
僕はもう駄目にしてしまった
ママ ああ ママ
ママを泣かせるつもりじゃなかったんだけど
明日の今頃になって 僕が戻らなくても
今のままで生きていって、まるで何事も無かったかのようにしてほしい

もう遅すぎる 僕の最期が来た
体中を震えが走る
体中が苦痛に責めたてられる
さようなら みなさん 僕はもう行かなくては
あなた方の元を離れ 真実と向かい合う時だ
ママ ああ ママ
僕は死にたくないよ
時々 考えてしまうよ、いっそのこと生まれてこなきゃよかった

1人の男のシルエットが小さく映る
スカラムーシュ 道化の者よ ファンダンゴを踊っておくれ
雷鳴と稲妻はとても恐ろしい
ガリレオ ガリレオ
ガリレオ ガリレオ
ガリレオ フィガロ~貴き人よ

彼は貧しい生まれの哀れな男この怪奇な運命から命を救ってやろう
気ままな人生を送ってきたんだ 僕を逃がして
「神に誓って お前を逃がしはしない」━彼を逃がしてやろう
「神に誓って 逃がしはしない」━彼を逃がしてやれ
「神に誓って 逃がすわけにはいかない」━彼を逃がしてやれ
「いや 逃がさない」━僕を助けて
「いや絶対にダメだ」━助けて
僕を引き留めて、ウーl
ノーノーノーノーノーノー
ママ ママ 愛するママ 僕を助けて
魔の王ビールズバプよ 僕から悪魔を取り除いてくれ
僕の為に、
僕の為に

それじゃ 僕に石をぶつけ顔につばを吐きかけようと思ってるんだな
僕を見殺しにしてそれでも僕を愛していると言うつもりか
ああ 君がそんな仕打ちをするなんて
すぐに逃げ出さなくては、今すぐ ここから逃げ出さなくては

オーイエー、オーイエー
何もたいしたこと無い 
誰もが知ってることさ
たいしたことじゃない本当に僕にはたいしたことじゃないさ

どっちみち 風は吹くのさ」
というものです。
 この曲はクイーンでは私のナンバーワンの曲です。
 ちなみにこの映画の監督はブライアン・シンガーとなっていますが、彼は撮影途中でクビになっています。解雇理由は以前から噂されていた現場でのパワハラ、撮影現場の放棄です。実際の現場は撮影監督ニュートン・トーマス・サイジェルが監督代行を務めていました。ブライアン・シンガー解任後はすぐ『サンシャイン/歌声が響く街』デクスター・フレッチャーが監督に就任。再撮影などを行わず、残りの撮影を16日間で行い当初の予定通りのスケジュールを維持したそうです。

 さて、また昨日の続きです。
 “彼らを通じ、あなたは今も生きている。でもじきにあなたは沈黙する。人は真実を前に沈黙する。 差出人 娼婦72番”。
 「これは息子へ 拷問人宛てではない。何であろうとあなたを愛し続ける。あなたが生まれた時そう誓った。何があろうとあなたを愛し続ける。あなたを捜し続け、ついに見つけた。あなたは私を知らない。私はあなたの右かかとのタトゥであなたに気付いた。あなたは美しかった。愛をこめてあなたを抱きしめる。安心しなさい。共にいることが何よりも大切よ。あなたは愛の結晶。だから妹や弟も愛から生まれたのよ。共にいることが大切。あなたの母、ナワル・マルワン、収容番号72番」。
 “2つの封筒が相手に渡されたら、あなたたちに手紙が届けられる。沈黙が破られ、約束が守られる”“その時、初めて私の墓に墓石が置かれ、名前が刻まれる”“愛する二人。どこから物語を始める? あなたたちの誕生? それは恐ろしい物語。あなたたちの父親の誕生? それはかけがえのない愛の物語。あなたたちの物語は約束から始まった。怒りの連鎖を断つために、あなたたちのおかげで約束は守られ、連鎖は断たれた。やっとあなたたちを腕に抱きしめ、子守歌を歌い、慰めてあげられる。共にいることが何よりも大切。心から愛してる。あなたたちの母、ナワルより”。
 “ナワル・マルワン 1949━2009年”と刻まれた墓標と、それに参るシモン、ジャンヌ、ルベルたちの姿で映画は終わる。

 最初は平凡な映画だと思って見始めたのですが、最終的にストーリーはボルヘスをも想起させる面白さでした。ショットも俯瞰の遠景とか、クロースアップの多用とか、いろんなショットを見ることができたのですが、ただかなりシリアスな映画なので、あらすじを書いていて、辛くなる部分もありました。

 →サイト「Nature Life」(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto

P.S. 今から約30年前、東京都江東区で最寄りの駅が東陽町だった「早友」東陽町教室の教室長、および木場駅が最寄りの駅だった「清新塾」のやはり教室長だった伊藤達夫先生、また、当時かわいかった生徒の皆さん、これを見たら是非下記までお知らせください。黒山先生、福長先生と私が、首を長くして待っています。(また伊藤先生の情報をお持ちの方も是非お知らせください。連絡先は「m-goto@ceres.dti.ne.jp」です。よろしくお願いいたします。