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石井隆監督『フィギュアなあなた』

2022-02-16 07:59:00 | ノンジャンル
 石井隆監督・共同製作・原作・脚本の2013年作品『フィギュアなあなた』をWOWOWシネマで観ました。

 サイト「映画ウォッチ」の「ネタバレあらすじ」に加筆修正させていただくと、
「サラリーマンの内山健太郎(柄本佑)は、部長(竹中直人)に業績の悪さを追及され、その上恫喝までされます。しかし何も言えない健太郎は、上司に逆らい反抗する妄想を見るくらいしかできません。
 デスクに戻った健太郎がパソコンを見ると、「総務部へ異動を命じる」とのメールが来ていました。(中略)
 翌日、健太郎が出社すると自分のデスクを片付ける同僚たちがいました。異動は来週の予定にもかかわらず、みんなで邪魔者扱いすることに腹を立てた健太郎は、うっぷんをはらすために一人で飲みに出かけることにします。そして、泥酔状態の健太郎はガラスバーに入店し、ダンサーに抱き着き店を追い出されてしまいました。
 完全に酔いが回った健太郎は、店を出た後もヤケになり当り散らして、オナベでヤクザのヨっちゃんに絡んで喧嘩になってしまいます。怒ったヨっちゃんが追いかけてきました。ヨっちゃんから逃げるために廃墟ビルに逃げ込んだ健太郎は、放置された大量のマネキンを見つけます。
 その中に人間そっくりなマネキンを見つけた健太郎。マネキンの股間や乳房に触れ、しまいには行為に及びます。その後、追いかけてきたヨっちゃんと彼女の宏美に健太郎は見つかってしまい、ボコボコに殴られ血だらけで倒れ込んでしまいます。
 健太郎を殴った後、ヨっちゃんはビルの一室にいた麻薬密売のヤクザに喧嘩を売って、銃で撃ち殺されてしまいます。怖くなった宏美が、健太郎がいた部屋へと逃げてきました。
 しかし、宏美も銃ですぐに殺されてしまい、隠れていた健太郎もヤクザに見つかってしまいました。健太郎が殺されかけたその瞬間、マネキンが動きだしてヤクザ達を撃退してしまいます。
 ヤクザ達を倒した後、マネキンは元のマネキンのように動かなくなりました。翌朝、目覚めた健太郎は、マネキンを抱えて自分の部屋に戻ることにします。健太郎は、マネキンに『ココネ』という名前を付けて、この日からマネキンとの奇妙な共同生活が始まりました。
 会社を辞めた健太郎は、動かないココネとお風呂に入り、ココネに愚痴を聞いてもらい、楽しい日々が続きました。
 しかし、健太郎にとってココネとの生活は楽しい事ばかりではありませんでした。次第にお金が無くなり、困った健太郎は首をつって死のうとします。するとココネが動き出し、健太郎が首にかけていたネクタイをとってしまいます。
 ココネが人間のように動き出したことで健太郎はうれしくなり、自分が好きなフィギアの格好をさせることになりました。そしてこの日から、ココネと毎晩交わる生活を続ける健太郎。
 金が底をつき、健太郎は麻雀で賭けに出ることにします。ココネと『九蓮宝燈』で上る約束をした健太郎が雀荘に行き、「愛しているよココネ…」とつぶやきながら勝負をしていると、ついに『九蓮宝燈』の手役が回って来ました。
 大金を手にした健太郎が、ココネの待つ部屋に急いで帰ろうと道路を横断していると、目の前にココネそっくりの女性が現れます。彼女を助けようと健太郎は、女性に近づきますが、目の前に車が迫ってきました。
 健太郎が急いで部屋に戻ります。しかし部屋にはココネの姿はありません。落ち込む健太郎の耳に、ココネの歌が聞こえてきます。急いでマンションの屋上に行くと、そこにはバレエダンサーの格好をして、ピアノを弾きながら歌を唄っているココネの姿がありました。
 ホッとする健太郎の前で、ココネはバレエを踊り出します。健太郎は大金を手にしたことをココネに伝え、「運が巡ってきたんだよ!」と嬉しそうに話しました。ココネは「お役に立ててうれしい。」と言い、健太郎と一緒に踊り始めます。
 健太郎は、帰る直前にココネに似た人に出会ったことを話しました。その女性に助けられたと話す健太郎。するとココネが、「女の人と一緒にいたの?」と焼きもちを焼きます。その後も手を取り合い踊る二人の目の前に、突然会社の元同僚やダンサー、オナベのヤクザ、麻薬密売のヤクザたちみんなが現れて、健太郎とココネの結婚を祝福してくれました。
 幸せいっぱいの健太郎でしたが、集合写真を撮るフラッシュをあびた時に、車ではねられる瞬間のことを思い出します。ココネそっくりの女性と車に撥ねられそうになった健太郎が、ふらつきながら自分の部屋に戻ると、部屋の中には本物のマネキン人形が横たわっていました。
 健太郎は大勝ちしたことを伝え、何か欲しいものはないかたずねます。すると「あなたさえいればいい…」と、ココネの声が聞こえました。」

 幻想的で魅力的な映画でした。