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中島みゆき『劇場版 ライヴ・ヒストリー 2007-2016』&ヴィム・ヴェンダース監督『ベルリン 天使の詩』

2022-04-13 00:20:00 | ノンジャンル
 中島みゆきさんの『劇場版 ライヴ・ヒストリー 2007-2016 歌旅~縁会~一会』を「あつぎのえいがかんkiki」で観ました。彼女の圧倒的な声量に、完全にノックアウトされました。

 また、ヴィム・ヴェンダース監督ペーター・ハントケ脚本の1987年作品『ベルリン 天使の詩』を「あつぎのえいがかんkiki」で再見しました。
 サイト「映画ウォッチ」の「ネタバレあらすじ」を修正加筆させていただくと、
「東西を壁に分断されたベルリンの街を、塔の上から男性の天使ダミエル(ブルーノ・ガンツ)ともう一人の男性の天使が見下ろしていた。彼ら天使は人間の心の声に耳を傾け、寄り添っていたが、目に映る世界はモノクロだった。
 ダミエルは街のあちこちを散策しながら、その日にあった出来事を親友のカシエルと情報交換するのを日課としていたが、霊としての永遠の存在に疑問を感じ、人間の持つ感覚に憧れていた。
 ある時、ダミアンはサーカスのテントを訪れると、中では団員のマリオン(ソルヴェーグ・ドマルタン)が空中ブランコの練習をしていた。ダミアンが彼女に見入っていると団長が現れ、サーカス団が破産したため、今夜のショーを最後に解散すると告げる。むなしさにかられ、不安や絶望、孤独な思いを心に浮かべて愛を求めるマリオンにダミエルは惹かれていく。
 ダミアンが見守る中、失敗するかもしれないという死への恐怖に打ち勝って最後の演技を成功させたマリオンは、ショーが終わるとひとりライブハウスへと向かう。彼女に寄り添っていたダミアンは込み合う会場の中で踊るマリオンの肩に手を触れる。その夜、彼女の夢の中に天使の姿をしたダミエルが現われ、彼女は孤独な思いから解放される。
 街のコーヒースタンドでダミエルは俳優のピーター・フォークに出会う。見えないが存在を感じる、というピーターは、ダミエルに天使では経験できない、人間としての喜びを話して聞かせ、人間の世界へ来ることをすすめる。そして友達だという彼が差し出した手にダミエルも応え、2人は握手を交わす。
 翌日、カシエルとともに散策していたダミエルは、マリオンに恋していることを打ち明け、人間になる決意を告げる。正気を疑うカシエルが振り返ると、そこには天使ではつくはずのない足跡があり、気づくとダミエルはカシエルの腕の中で天使としての最期を迎えていた。
 空から落ちて来た天使の鎧が頭にぶつかって目を覚ましたダミエル。頭の痛みにふと手をやった彼は、手についた血の赤い色に初めて色彩のある世界を実感して感動する。ピーターに出会ったコーヒースタンドで初めてコーヒーを口にすると、彼に会いに撮影所へ向かう。ピーターと再会したダミエルは、ピーターも元天使だったことを知り、人間としての教えを請おうとするが、ピーターは自分で見つけるよう言い渡す。
 人間となった彼はなかなかマリオンを見つけ出すことができないでいたが、カシエルが近くにいることを感じている彼は絶対に出会えるという確信があると告げる。マリオンを探して街をさまよっていたダミエルは、以前彼女が訪れたライブハウスで演奏していたロックバンドのポスターを目にし、ライブ会場に向かう。そこで吸い寄せられるようにダミアンに近づいたマリオンは、彼が夢に見た天使だと気づき、再会を果たした2人は運命に導かれるように口づけをし、抱きしめ合う。
 空中ブランコの練習をするマリオンを手伝う彼のそばには、今も2人を見守るカシエルの姿があった。」

 映画には「子供が子供であったころ、不思議に思った。私がなぜあなたではないことを。ここではなくなぜそこなのだということを」というナレーションが繰り返され、映画にアクセントを与えていました。今から35年前の作品であるにも関わらず、古臭さは一切感じず、私自身が年を取ったこともあり、逆に初公開当時より、新鮮に、そして深く見ることができました。ヴェンダース作品では一番ロマンチックな映画で、ブルーノ・ガンツの代表作でもあり、恋人と見に行くことをお勧めします!