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リーアム・ファーメイジャー監督『スージーQ 』

2022-07-17 05:33:30 | 日記

 リーアム・ファーメイジャー監督・製作の2019年作品『スージーQ 』を「あつぎのえいがかんkiki」で観ました。
 パンフレット「Rockumentary 2022」の中のこの作品の「INTRODUCTION」の文章を転載させていただくと、

「『スージーQ』は、スージー・クアトロの究極のありのままの物語を描くが、彼女は1973年に世界中で躍進しロックンロール界における女性の役割やイメージを塗り替えたデトロイト出身の少女だった。
 本作は、後に続く次世代の女性の先駆者、またはそのような女性にヒントを与えた人物として彼女を位置づけ、現代の人々にも彼女の草分け的な影響力、熱烈な才能、そして「キャン・ザ・キャン」「48クラッシュ」、そして「デイトナ・デモン」などの光輝く一連のロックのヒット曲を思い起こさせる。それらのヒット曲はロックンロール界のジェンダーステレオタイプを打ち破るtがめの手段で、ロックミュージックにおける女性に対してのイメージの物差しを変え、世界中の何百万人もの人に影響を与えた。
 また本作では、家族のうちの1人が成功を収めたことにより、他の才能ある家族のメンバーとの間に軋轢が生まれ、長い間家族が一触即発の緊張状態に陥ってしまったことや兄弟姉妹間の競争が取り上げられている。スージーは成功を収めたことによってヨーロッパに追放され、祖国アメリカでは忘れ去られていたが、私たちは彼女とともにデトロイトに戻る。スージーは個人的に名声や志を探求し、困難を乗り越え、成功を収めてきたが、そのうえで彼女が犠牲にしてきたものが明らかにされている。
 スージーは歌手、作詞作曲家、ベーシスト、女優、ラジオパーソナリティ、詩人として活躍してきたが、スージーという人間は1人しか存在しない。50年以上たった今でも彼女はまだ現役で、現在も新しい作品を生み、レコーディングを行っており、スージーは間違いなくロックンロール界の女王なのだ。

 今、彼女は王位継承をしに帰ってきた。」

 私はこの映画を観ていて、何度も号泣してしまい、家に帰るとすぐ、アマゾンとヤクオフで、彼女に関する本、彼女の曲の楽譜、彼女のCD-BOXをゲットしてしまいました。それほど喚起力のある映画だったと思います。リアルタイムで聞いていたスージーでしたが、彼女の良さが分かるように、やっと私も少し成長したのかな、と感じました。

→サイト「Nature Life」(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto)


チュ・サンミ監督『ポーランドへ行った子どもたち』

2022-07-16 07:12:48 | 日記

 昨日は日本共産党創立100周年に当たる日なので、「あつぎのえいがかんkiki」にて、『百年と希望』の上演後、西原監督が登壇され、この映画を作るに至った経緯をお話になり、その後、数人から質疑応答が行われました。私は彼が映画美学校を卒業しているので、彼の映画撮影のルーツと、誰の映画に一番影響をされたのかを質問し、佐藤真さん(『阿賀を生きる』などのドキュメンタリーを撮られた方)に師事し、三里塚闘争など、市民運動を撮影された小川紳介さんに多大な影響を受けているとおっしゃっていました。佐藤真さんの作品はほとんどDVDで私は既に見ていたのですが、そのことをまったく失念していて、もう一度見直したい欲望にかられるとともに、『圧殺の森』から始まる小川紳介作品は噂には聞きながら、これまで見逃しているので、改めてDVDを入手し、観ようと強烈に思いました。そして5000円で用意した花束を監督に贈り、パンフレットにサインをしていただいた上で、名刺交換もさせていただきました。私としては、次作の対象は福島みずほさんにしてほしいなあ、と思い、その旨も西原さんにお伝えし、「とにかく次回作に期待しています!」と言って別れたのですが、果たしてどのような次回作になるのか、今からワクワク感が止まりません。

 さて、チュ・サンミ監督・主演の2016年作品『ポーランドへ行った子どもたち』を「あつぎのえいがかんkiki」で観ました。
 チラシの「Story」に一部修正加筆して転載させていただくと、
「監督のチュ・サンミは、出産後に子どもへの愛着や不安のために産後うつを経験する。そんな中、彼女は偶然目にした北朝鮮の孤児たちの映像をきっかけに、秘密裡にポーランドへ強制位相された戦災孤児たちの記録を知る。1950年代、自国も厳しい情勢下に異国の孤児たちを我が子のように受け入れたポーランド人教師たちと、彼らを「ママ」「パパ」と慕う朝鮮の子どもたちがいた━━。チュ・サンミは、脱北の過去を持つ女優イ・ソンととおいポーランドを訪問し、いまでも子どもたちを懐かしく思い涙を流す教師たちと出会う。あのとき彼らは何を思ったのか。その後朝鮮に送り戻された孤児たちはどうなったのか。そして旅の途中、イ・ソンは泣きながら北朝鮮にいる家族のことを語りはじめる。特にイ・ソンは、憎悪と愛にからむ弟の話をし、ラストでは海岸で、沖を進む大型客船に対し、弟への思いを大声で叫び、彼にその思いが届くようにと願うのだった。」

 チュ・サンミさん、そしてポーランド教師たちの顔と声の圧倒的な魅力。それだけでも観る価値のある映画でした。78分という長さも、好感を持てるものでした。映画好きな方、必見です!!


西原孝至監督『百年と希望』

2022-07-15 08:43:45 | 日記

 西原孝至監督・撮影・編集の2022年作品『百年と希望』を「あつぎのえいがかんkiki」で観ました。
 パンフレットの「STORY」をそのまま転載させていただくと、
「日本の政権を長く担っている自由民主党。1955年の結党以来、野党となったのは4年間のみだ。経済最優先の新自由主義政策のもと、家父長的な性格を持つ保守政党である。2021年、世界中でコロナ禍が続く中、日本では繰り返される事業者への休業要請や夏に控えた東京オリンピック・パラリンピックを巡って、世論が二分されていた。一方、自民党政治を最も厳しく批判してきた政党がある。1922年創立の日本共産党は、日本で最も長く存続する政党であり、新自由主義からの転換を目指す左派政党だ。;本作は、最古の政党が歩んできた歴史と、それを受け継ぐ若き世代を追ったドキュメンタリーである。

2021年━━。
夏の東京都議会議員選挙にて再選を目指す池川友一は、子どもの権利保障、理不尽な学校校則の改革に取り組み、特に都立高校での「ツーブロックの髪型」禁止を撤廃を進める質問は多くのメディアに取り上げられた。4年ぶりに行われる秋の総選挙に挑戦する池内さおりは、前回落選の捲土重来を期している。2014年に初当選後、衆議院議員として刑法改正、ジェンダー平等、LGBTQなど人権問題に取り組んできた。若い女性たちからの期待を背負って、二度目の当選を目指す。そして党の機関紙である「しんぶん赤旗」編集部の内部、入党から60年を超える地方在住の古参党員の思い、これからを担う若い世代の支援者たちを、本作は党の外側から描いていく。

ナレーションを一切用いず、人々や風景の中にカメラを構え、話を聞き、静かに見つめた一年間の記録。日本共産党の99年目の姿を通して、多くの課題を抱える今の日本社会が浮き彫りになっていく。」

 私は前半の4分の1、睡眠不足のため、寝てしまいましたが、それを除けば、スクリーンに目が釘付けになり、あるシーンでは笑い、またあるシーンでは号泣してしまいました。日本共産党、素晴らしい護憲派の政党だと思います。今後は我が社民党と手に手を取って、新自由主義に代わるものとして「社会民主主義」を目指し、前にひたすら進んで行こうという決意を新たにしました。(ちなみに日本共産党結党100周年に当たる今日、監督が「あつぎのえいがかんkiki」に来てくださるそうです。私は花束を持って、熱狂的に映画後にスタンディングオベーションをするつもりです!!)


スティーブン・スピルバーグ監督『ジュラシック・パーク』

2022-07-14 00:46:56 | 日記

 スティーブン・スピルバーグ監督の1993年作品『ジュラシック・パーク』をNKK・BSプレミアムで再見しました。
 サイト「映画ウォッチ」の「ネタバレあらすじ」に加筆修正させていただくと、
「考古学者アラン・グラント博士(サム・ニール)とエリー・サトラー博士(ローラ・ダーン)の元に、世界的なセレブであるジョン・ハモンド(リチャード・アッテンボロー)が訪ねて来ます。無人島に、あるテーマパークを建設したがオープン前に是非体験してほしい、協力してくれるのなら研究費を出すという条件でアランとエリーに頼み、二人はそのテーマパークに行くことにしました。テーマパークに到着し、広大な草原をジープで走っていると、なんとそこには巨大な恐竜ブラキオサウルスがゆっくり地響きをたてて歩いているではありませんか。アランとエリーはどうやって恐竜を蘇らせたのかパニックになってジョンに詰め寄りますが、ジョンは得意げに「後でお見せするよ」と言うばかりです。
 テーマパーク、ジュラシックパークの中心部にある操作室に到着すると、そこには、恐竜の卵やバイオテクノロジーによってクローンを作る研究室がありました。今まで見た事のない技術に感動しながらも、神の領域だとアラン達は批判します。外に出るとそこにはジョンの二人の孫と世界的な数学者マルコム博士(ジェフ・ゴールドブラム)がすでに体験ツアーの準備を整えていました。テーマパーク内を走る電気自動車も用意され、いよいよツアーが始まります。
 電気自動車には、孫達とアラン、エリーとマルコム博士がそれぞれ乗り込み2台で出発しました。極力自然な形で恐竜を展示しているために恐竜の出現は恐竜の気分次第。恐竜が目の前に現れる事がなくツアーは進んでいきます。車内で恐竜の説明を行うレコーダーと恐竜が合わず、子供達は退屈しだします。天気も悪くなり、ますますこんな退屈なジュラシックパークの建設は失敗だったとマルコム博士が結論付けたその時、目の前に巨大で凶暴なティラノサウルスが檻を破って現れました。エンジニアの一人が故意に電気設備をシャットダウンさせ、ジュラシックパークを機能させなくしたためでした。子供達はパニックになり大声で叫びだします。ティラノサウルスは、子供達が乗っている自動車に襲いかかり、車は一瞬でつぶされてしまいます。アランはわずかな隙間から車を脱出し、ティラノサウルスを自分の方へおびき寄せますが、うまくいきません。マルコム博士も協力しようと走り出した瞬間、ティラノサウルスの巨大な口で襲われてしまいます。
 何とかティラノサウルスから逃れたアランと子供達は、操作室に戻ろうと鬱蒼とした森の中を歩いて戻ろうとします。一方エリーは、けがをしたマルコム博士と何とか車で操作室に戻りますが、電気設備を戻そうと対策を練ります。やはり恐竜たちが自由に動き回る森の中を進まなければならないということが分かり、エリーが行くことになりました。森の中では圧倒的に恐竜たちが優位。そして危険な恐竜はティラノサウルスだけではありません。知能が高いハンター、ヴェロキラプトルも森の中に放たれてしまっていました。エリーは何とか地図を見ながら電気設備を回復させに向かいますが、何度も恐竜に襲われてしまいます。命からがら電気設備を手動で回復させることに成功しましたが、ティラノサウルスは自由のまま。森の中を歩いていたアランと子供達も生命の素晴らしさを感じるとともに、恐竜の恐怖におびえながら何とかジョンが待機している施設に戻ることが出来ました。
 操作室に全員が避難出来ましたが、エンジニアがわざと電気設備を破壊したため、プログラムを起動しなおさなければならないことがわかりました。しかしジュラシックパークに残っているのはプログラミングには詳しくない者ばかり。マルコム博士も怪我の為動くことが出来ません。パニックになっているところへ、あのヴェロキラプトルが襲いかかってきました。頭のいいラプトルは自分でドアを開け施設内に入ってきたのです。施設内には何匹ものラプトルが侵入し、アラン達を襲います。逃げても逃げても足の速さでは全く適わず、アラン達は追い詰められてしまいます。ラプトルが上体をかがめ襲いかかろうとした瞬間、あのティラノサウルスが施設の壁を破って勢いよくラプトルを襲いました。仲間のラプトルがティラノサウルスに襲いかかり両者で争っているすきを見て、間一髪でアラン達は島を抜け出し助かることが出来ました。ジュラシックパークは、恐竜達の襲撃によってオープンすることなく幕を閉じました。」。

 ハラハラドキドキの2時間でした。


石井裕也監督『アジアの天使』

2022-07-13 00:24:04 | 日記

 石井裕也監督の2021年作品『アジアの天使』をWOWOWシネマで観ました。
 サイト「MOVIE WALKER PRESS」によると、「メンバーの95%以上が韓国というスタッフ・出演チームを組み、全編韓国ロケをした人間ドラマ。」なのだそうです。
 サイト「映画.com」の高森郁哉さんの「映画レビュー」を一部加筆修正させていただくと、
「妻を病気で亡くした小説家の剛(池松壮亮)は、8歳の息子・学を連れ、韓国で仕事がある」という兄(オダギリジョー)を頼ってソウルに到着。早々に兄が仕事仲間の韓国人から商品を持ち逃げされて途方に暮れるが、3人は怪しげなワカメのビジネスの話をあてにして北東部の港町・江陵を目指す。
 剛はソウルのモールで買い物をしていた時、観客のいない舞台で歌う元アイドルのソルを目にする。ソルは末端労働者の兄ジョンウ、喘息持ちの妹ポムを養うため細々と芸能活動を続けていた。3兄妹は若くして死んだ両親の墓参りのために電車に乗り、たまたま乗り合わせていた剛たち一行と思いがけず旅を共にすることに。
 そしてラスト、剛の兄と別れた一行はソウルに帰り、一緒に食卓を囲むのだった。」

 この映画も叙情に流れる場面ばかりがめだっていました。