以前から亡くなった父と私は参議院の存在意義を疑問視しておりました。
参議院議員は衆議院議員とは違う見方のできる有識者としての存在ということで発足したものが、今は全く違っているからです。しかも参議院がどれほど反対をしたとしても、決定権は衆議院にあります。ですから、私は、できるだけ人数を減らすべきだという考えを持っております。
今回、参議院議員の定数増の決定は呆れてしまいます。定数格差是正のためということです。人口の少ない鳥取と島根で一人の代表をしなければならないことによる対策を比例区で取ろうとした結果のようなのです。
かつて島根県を代表する参議院議員の一人、山本氏は、人柄も温和で、知識も豊富、人々の代表にふさわしい人物と言われておりました。県の代表として奔走しておられ尊敬を集めておられました。その方が引退されて以来、参議院議員は数合わせの存在、さほど期待できない状況になりました。
島根県選出の自民党の参議院議員の先生方の多くはあまり地元に顔を出されていないと、地元の自民党の人たちはぼやいておられたことを思い出しました。参議院議員とは本来日本の国の全体を考える存在なのだからそういうものなのでしょう。ですから、悪いけど、地方にとって参議院議員が出ないことはそれほど重要とは思いません。
それより、無駄に議員の数を増やすことの方が、お金の無駄です。そのお金を、産業の振興、経済対策、福祉に使うべきでしょう。
おそらく
自民党の勢力があるうちに議員の不満を解消して有利な状況にしておこうということで決めたのでしょう。
驕る平氏は久しからず
という言葉をご存知なのでしょうか?
英語ではネットで調べたら
Pride will have a fall.
清盛公は、政治家として立派な業績も残していますが、その一方で南都焼討などを行い今でもその影響が残っています。
平氏にあらずんば人にあらず
これが驕る平氏を象徴する言葉です。
人々の支持が多い時こそ驕らないのが真の政治家
自民党が、平氏にならないことを祈ります。