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2007年度(H19)一般会計反対討論

2007-03-22 | 市民のくらしのなかで


議案第2号  平成19年度向日市 一般会計予算 に対する 反対討論を行います。

 

                             向日市会議員  大橋   満 

市長の仕事は、市民の暮らしを守り高めることであります。
地方自治法第1条の2において「地方公共団体の役割と国による制度策定等の原則」が決められています。
  市民の立場からみて見ますと、市長は、① 国が新たな制度を作り、市民の暮らしを悪くするようなことをしてくれば 、それは困ると言って 改善を求めてがんばっていただくこと 、
 ②つめは、市長自身が、法律で決められている範囲で 市民の暮らしを良くする仕事をしなければならないと言うことです。
 
 今年度予算は骨格予算ですので、この4年間の市長の仕事ぶりをみて この2つの仕事がきちっと出来ていたたのかどうかについて検討したところ、とうてい賛成することはできないのであります。その特徴的なものについて申し上げ反対討論といたします。

 その第1の問題は、「日本人としての心を持て!  と言うことです。」
私がビックリしてあいた口がふさがらなかったのは 、普段憲法を守るとか向日市世界平和都市宣言を守ると言いながら、国民保護条例の提案と国民保護計画の決定であります。これは国で法律が出来たから仕方がないということで、すますことの出来ない重大問題だと言うことです。
 市長は、計画に書かれていることに本当に責任が持てるのですか。
しっかりとした科学的な説明責任を全く果たされず、ただただ国が決めた事だと言う説明だけでした。
 それは、多くを指摘するまでもなく、核兵器などへの対応として決められたことが実行出来るのですか。あの方法で市民が守れると思っておられるのですか。直ちに撤回し市民を守れる内容を提案すべきであります。
 それを決められた協議委員も,お二人をのぞきなんという無責任な人たちなのかと怒りを覚えるのであります。
  具体的には、次のようになっている、
 核兵器の場合は、生物兵器と化学兵器とも共通するとして、・避難誘導の際には、風下方向を避けるとともに、 (風下かどうかなど混乱していてわからないでしょう)
皮膚の露出を極力抑えるため手袋、帽子、ゴーグル、雨合羽などを着用させること、(このようなもので、核兵器の放射線を防げると、本当に思っておられるのですか)
 マスクや折りたたんだハンカチなどを口及び鼻に当てさせる、(そんなことをして防げるとおもっておられるのですか)こんなことに留意すれば大丈夫なのですか、助かるのですか。市長は、私の以前の質問に助けられるとは言われませんでした。
・核爆発に伴う熱線、爆風などによる直接の被害を受ける地域については、爆心地周辺から直ちに離れ、   〔離れるまでに死んでしまうではありませんか〕
地下施設などに避難、    〔向日市では何処の地下施設に、避難・誘導するのですか)
 安定ヨウ素剤の服用、(誰が持ってきてくれるのですか、用意してくれる人が死ぬようなことはないのですか その他誘導する人は死なないのですか、)
一定時間経過後、放射線の影響を受けない安全な地域へ避難・(核兵器が落ちて放射線の影響を受けない安全な地域は何処にあるのですか)
放射性降下物による外部被爆を最小限に押さえるため、風下を避けて風向きとなるべく垂直方向に避難、・(あちこちにおられる市民のおおぜいのかたを正しく風上にどうして避難・誘導するのでか)
 ダーティイボムによる攻撃の場合は、武力攻撃が行われた場所から直ちに離れ(離れる余裕がありますか)できるだけ近傍の地下施設などに避難 (これらの避難を市長が責任を持ってできるのですか 。できるわけがない ではありませんか。)

 先日小山議員が言われました 、ぴかっと光ればドンときて   丸焦げだと ・・・

だから広島市では、 核兵器はこんなことではどうすることもできない、核兵器をあまりにも過小評価したものだと、核兵器に関する対応を削除されたとの報道を見ました。
 
 久嶋市長は、こんな方法で核兵器の攻撃から市民を守ることができると思って提案されたのだから 、余りにも勉強不足か 、余りにも国の言われるままの、全く無責任な態度だと言うことであります。
 被爆国日本人なら、誰でも こんな方法で核攻撃から命が守れない事は分かり切っています。  
  
 ところが、アメリカでは兵士に対しても、国民に対してもこの程度の内容で、助かるというマニアルになっているのです、偽りの説明がこの文章の通りなのです。
 アメリカでは核兵器を使って殺人をしようとしているわけですから 核兵器の本当の恐ろしさを国民に知らせず、あの程度のことで命が守れると言う宣伝がおこなわれているのです。  私は、アメリカの退役軍人の方から直接その話を聞きました。
 この国民保護計画の原爆のところの記述は、アメリカのマニュアル直訳だと言うことを申し上げておきたいと思うのであります。

 第2は市民の暮らしの問題です
 2の1は 、「市民の立場に立てと言うことです。」
 わが党議員の一般質問の答弁で、市長は、増税 ・年金切り下げ ・医療費値上げ ・介護保険改悪・国民健康保険料値上げ ・障害者自立支援法と言うなの障害者切り捨て行政等の引き続く改悪等々で市民に対する負担増と、援助の切り下げが次々強行されたことや・生活保護行政のカットに対しても、苦しむ市民の立場に立って、国に対してもっと働きかけを強めてほしいてとお願いしても、国会で決められたことだからそちらを守るのが市長の勤めだと 市民の痛みを殆ど感じておられない態度だったのであります 。
 
 これだけの市民いじめの政治に、怒りを持って抗議するのが 市民の立場にたった市長だとおもうのですが 全くそのような立場ではありませんでした。これは市民にとっては非常にショックです。市民の苦しみを自らのものとして、国や京都府にストレートに申し入れていただくべきであります。そこから解決の糸口が見つかるものであります。

 第2の2は、「地方自治法の精神を貫けなかった。」事であります。
 財政健全化計画まで国の指導どうりではありませんか。、地方自治法を守ることは 地方分権を徹底的に守ることなのに 市として独自の工夫がないのではありませんか。
議員の視察で 向日市の類似団体に行きましたら 、5年間で41億円の財源不足が見込まれるので 「健全化計画」を立てたとの説明があり、議員同士顔を見合わせました。
 偶然の数字にしては ちょっとできすぎではありませんか 。
 しかもその内容が、向日市とおなじようで、公共料金の値上げ、無料のものの有料化  、民間委託、指定管理者制度 、補助金・負担金カット、人件費の削減、納税相談より権力的な差し押さえ・担保物件の提出等、市民を守る市役所が、苦しい市民生活に追い打ちをかける仕事に変ってきているのであります。
 向日市もこれでは市民の役にたつ所ではなく、国家の出先機関になっているのであります。

 第2の3は、「法律を遵守しゆがんだ同和行政をやめよ」ということであります。
 既に法的根拠がなくなった下で「地域改善対策の意見具申」を唯一の根拠にして、市長は直接「解同」にトンネルで275万円、関連を含め400万円の違法な支出をされた。このことは、京都府や京都市、近隣市長の解同擁護の態度が、京都市の関係事件を連続的に引き起こしている事への連帯責任だと言うことです。市長たちが、違法不法をかばい合っているからであります。市長は引き続き今まで通り公金を出し続けると言われましたが、全く法を遵守する気がなく、断じて認められないのであります。

第3は、「京都府の下請け機関ではない、実情に見合った行政を行え」ということです。
 向日市の実態に見合った水道料金問題解決についても、向日市議会の意志よりも京都府の言われるままではありませんか。水量については協議の対象にもしないとはおかしいじゃありませんか。なぜ、京都府の水道の条例を守らないのですか。毎年必要水量の契約をすれば良いではありませんか。市民の暮らしを第1に考えない典型的な下請け行政です。 

 第3の2は、「教育行政も京都府の下請け機関ではない、向日市の独自性を見つけることはできないのであります。」
 同時に「本当の人間の心を持って教育にあたってほしいと言うことです」それがないと言うことです。
 教育基本法の改訂に関してですが、改訂前は、教育への国家権力の介入は認められないこと 。愛国心の強制は 心の問題として内心への介入は認められないこと 。を国会答弁や憲法を根拠に説明されていました。ところが私の一般質問に、まだ憲法が変わってもいないのに、教育への国家の介入や、内心の自由を守ることについては、答弁しないという偏向教育であります。憲法を守らないのは違法教育といわねばなりません。

  「全国一斉学力テスト」についても、議会で行われたあの答弁の認識であるのなら、世間の事情を全くご存じないと言わなければなりません。しかし、議員にはあの程度の説明で切り抜けられると思っておられたのだとすれば、向日市民に失礼極まりないと思うのです。
 憲法改悪をにらみながら、教育基本法を先に変えてしまった。そのこととあわせて学力テストが行われる。何を目的に行われるのか、本来なら国会答弁などを引用しながら説明すべきであるのに、向日市は、詳しくはなにもせず、今後も毎回参加すると答弁があった。   しかし、学校長の中には、自分の学校のランクが  下の方だったら大変なことになるので色々試験対策を立ててえいる。その中で一番本質に迫るのが、当日は良くできない子を休ませようとか、休んで良かったとか  いうことになっている。これはどういう事か。
  民間会社に結果の集約をさせたら、どういう資料がつくられるのか、文科省がそれを根拠にどういう教育方針を出してくるのか 。世間ではどんなことに話題が発展して行くのか
 60%の子供が  塾に行っているなかで 、どういう資料が出回るのか、何も考えない市教委は、全く世間知らずとしか言いようがありません。
 既に、高校入学試験の結果が、本人の希望があれば公開されることになったが、本人の希望と言うより、塾の希望で本人を通して資料をつくり宣伝に使われている。ただそれだけではなく、そのことが子供にどういう影響を与えているか、考えられたことがあるのでしょうか。
 全国一斉学力テストは全国の資料が民間会社のコンピューターに保存されるのです。
しかも、試験に関係のない家庭の事情までもがです。
 
 教育基本法の改悪  。憲法改悪  。戦争できる国にしていく  と言う政治の流れを
 子供の教育に責任を持つ人間であるなら、一つ一つの行政がどのように関わっているのか分かるはずだし  人間の良心を持って仕事をしていただく必要があるのに、その指導ができていないと言うことを指摘しなければなりません。

  3の3は、キリンビール工場跡の開発も国の法律がありますが、具体的には京都府指導の言いなりであります。府道久世北茶屋線工事の教訓から向日市の立場で京都府にはっきり主張すべきであります。松山議員が質問で取り上げた、阪急工事の側道も、用途指定変更時期や区画整理・都市計画法等最初から洗い直して、もっともっと工夫して府や阪急に申し入れ 変更を迫るべきだし、市長の権限をふるに活用すべきであります。

  主なものだけ申し上げましたが  、市長の第一の仕事  法を守り市民の立場で国や府に改善を求めていただくと言う政治姿勢・市長の政治責任が果たされておらず認められないのであります。

 2つめの市として「市民に対する仕事」はどうだったのか でありますが  もう本議会が終われば市長選挙でありますから、そのことにも関連して申し上げたいと思うのです。

 府営水道問題では、市民の運動があれほど大きな問題になりNHKまで、テレビに大きく取り上げられたにもかかわらず根本的な解決のために、あまり努力をしてこなかったのであります。ご自分も自覚しておられますから
 3月8日づけの市長出馬挨拶のビラにも水道問題は、なにもふれることができなかったのでしょう。  知事に呼ばれてつくった協議会も目先の話だけに終わろうとしていますが、市長の態度は向日市議会の意志にも反しているのであります。市長の権限でできることなのにその権限を市民のために使っていないのです。

 8日付のビラは 市長がやらないとか やれないと拒否していたが 市民の運動でやらざるをえなくなったものはもう少し遠慮して書いておくべきではありませんか、予算の提出権は市長ですが、

    石田川2号幹線は、岡崎市長からの継続でしょう

 久嶋市長として、新しくされたのは、批判の多かったタウンミーティングくらいだけですね。殆どが文科省のそれとよく似ていましたが、市民が修正されました。

 今後5年間、の計画では、国の悪政の下で、増税・年金切り下げ・介護料と一部負担金の値上げ、医療費値上げ…などに この財政健全化計画を進めたら、公共料金の値上げと、使用料の値上げ等々で、市民一人一人の暮らしの財政が破綻のようになってしまうではありませんか。

 だから引き続き久嶋路線で今後の向日市を進めてもらうわけにはいかないのであります。
4つの委員会でわが党議員が、意見や要望を申し上げましたので  内容は繰り返しませんが、何れも市民の暮らしを高め、市民のための市政に変えていただきたいと思う気持ちで申し上げましたので 今後の行政に十分生かしていただきたいと思います。
  
 、当然のこととして人件費を始め通常の市役所の運営に必要な費用、扶助費  その他委員会で部分的に賛成だと申し上げたものはよいのですが  一括して賛否を取られますので  「反対」といたします 。

  最後に 私たちはまず市長を変わっていただいて  、市民のみんなが明るく、楽しく元気のでるような市政にカエル必要があると考えておりますので、皆さんのご協力をよろしくお願いいたします。

        以上で予算の反対討論を終わります。


 

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