安哲秀氏が出馬表明=「政治刷新」掲げ、朴槿恵氏の脅威に―韓国大統領選
【ソウル時事】
12月の韓国大統領選をめぐり、無党派層の人気が高く、動向が注目されていた安哲秀・ソウル大融合科学技術大学院長(50)が19日、ソ ウルで
記者会見し、「政治刷新」を掲げ、無所属での出馬を表明した。大統領選の支持率トップを走る与党セヌリ党の朴槿恵元党代表にとっては、大きな脅
威と なりそうだ。当選すれば、1987年の民主化以降、政治経験のない初の大統領となる。
安氏は「国民は政治刷新に対する熱望を表現した。出馬し、与えられた時代の宿題をやり遂げる」と述べ、「選挙戦の過程で、ネガティブ攻撃のよう
な古い政治は行わない」と宣言。大統領に必要な資質として「デジタルマインド」「各分野の専門家らを糾合する水平的リーダーシップ」を挙げ、既存
政治との差別化を図った。
さらに、朴氏と最大野党民主統合党の大統領候補、文在寅氏に対し「候補者が集まり、善意の政策競争を行って、選挙後、勝っても負けても協力す
ると約束する」ことを提案した。
具体的政策については選挙戦の過程で述べるとして明らかにしなかった。安氏はこれまで、著作などで、「福祉、正義、(南北の)平和」を掲げ、「米国
と中国の間のバランス外交」を主張しているが、対日政策には言及していない。
民間世論調査機関リアルメーターが19日に発表した支持率調査では、朴氏が38.6%、文氏が26.1%、安氏が22.5%。
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