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100年前に3・1運動がソウルで始まり全国に広がったように、この日も全国各地で「大韓独立万歳」の叫びが鳴り響いた。

2019-03-02 | 3・1独立運動の伝統を受け継いで

100年前の“あの日”のように…全国で「大韓独立万歳」

登録:2019-03-01 22:25 修正:2019-03-02 07:53
 
全国で3・1運動100周年記念行事 
市民の手にも、建物にも太極旗 
光州では「日本軍鎮圧」状況劇 
天安独立記念館にも3千人集まる 
京畿道では「慰安婦被害者」追悼行事 
日帝が動かした徳寿宮光明門も本来の場所へ

 
1日午前、ソウルの光化門広場で文在寅大統領夫妻と市民1万人あまりが参加した中で、100周年三一節記念式行事が開かれた=大統領府写真記者団//ハンギョレ新聞社

 1日、100年前の“あの日”のように、全国各地で「大韓独立万歳」の叫びが鳴り響いた。独立した祖国で市民は太極旗を手に持ち、民衆が中心となって日帝に抵抗した3・1運動の意志と精神を賛えた。

 政府の3・1運動100周年記念式は午前11時、ソウルの光化門(クァンファムン)広場で開かれた。政府の記念式が世宗(セジョン)文化会館など室内でなく、屋外で開かれたのは今回が初めてだ。光化門広場周辺の政府ソウル庁舎など主要建物には大型太極旗が懸けられ、一つの巨大な“太極旗広場”になった。数万人の市民が太極旗を手に、光化門とソウル広場一帯を埋め尽くした。

 ソウル市の3・1運動100周年公式記念行事は午後2時から始まった。これに先立ち、柳寛順(ユ・グァンスン)烈士の母校の後輩である梨花女子高の在学生・卒業生300人余りは、大型の太極旗を持ち中区貞洞(チョンドン)の校庭を出発し、ソウル広場~光化門広場を行進した。ソウル広場に集まった3千人余りの市民と国立合唱団、ソウル大学オーケストラは、スコットランド民謡の「Auld Lang Syne」(「蛍の光」原曲)バージョンの愛国歌と三一節歌、鴨緑江(アムノッカン)行進曲、独立軍歌などを泣きながら歌った。

 朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長は舞台に上がり、「今日午後2時にソウル市が行事を企画した理由は、100年前の今日午後2時に万歳の声が初めて鳴り響いたため」とし、「大韓独立万歳」を先唱した。3千人余りの市民と独立有功者の子孫はもちろん、近隣で「太極旗集会」を開いていた朴槿恵(パク・クネ)釈放運動本部など保守団体もこれを聞き「大韓独立万歳」を唱和した。

 
      ソウル広場で開かれた「100年大合唱」行事=チェ・ユンテ記者//ハンギョレ新聞社

 この日、1938年日帝の徳寿宮(トクスグン)公園化計画により強制移転された徳寿宮光明門(クァンミョンムン)が本来の場所に戻された。文化財庁は2016年、光明門跡を発掘し移転を推進してきた。そしてこの日、本来の場所に戻った光明門の竣工式が開かれた。

 100年前に3・1運動がソウルで始まり全国に広がったように、この日も全国各地で「大韓独立万歳」の叫びが鳴り響いた。京畿道水原(スウォン)では、市民2300人余りが集まり「大韓独立宣言書」を朗読し、大極旗を打ち振って華城行宮(ファソンヘングン)一帯を行進した。日本軍「慰安婦」被害者が暮らす京畿道広州(クァンジュ)のナヌムの家では「日本軍性奴隷被害者追悼祭」が開かれた。参席者は最近亡くなったキム・ジョンブンさんなど被害者の生涯を悼む時間を持った。

 
光化門広場~ソウル広場で開かれた各種の三一節行事を見守る市民たち=チェ・ユンテ記者//ハンギョレ新聞社

 光州(クァンジュ)錦南路(クムナムノ)と5・18民主広場一帯では、100年前に日帝に抵抗したデモを再現する独立万歳行進が繰り広げられた。この日の行進には、親日残滓清算と平和統一実現を望む市民と学生約3千人が参加した。彼らは太極旗と朝鮮半島旗を打ち振り「親日・分断積弊を撤廃しよう」、「民族自主を勝ち取ろう」などのスローガンを叫んだ。また「独立新聞」を撒いて、「独立軍歌」を歌い、錦南路方面に前進した。日本軍の扮装をした30人余りは、彼らの前に塞ぎ立ち、銃を放って鎮圧を試みる状況劇を演出することもした。

 
1日午前、ソウルの光化門広場で、文在寅大統領夫妻と市民1万人余りが参加した中で、100周年三一節記念式行事が開かれた=大統領府写真記者団//ハンギョレ新聞社

 全国有数の“闘争の聖地”とされる忠清道地域では、3・1万歳運動が再現された。忠清南道天安(チョナン)の独立記念館では、独立有功者、光復会員、市民など3千人余りが参加した中で、独立宣言書朗読、独立有功者表彰などが続いた。大田(テジョン)中央科学館では、大田3・1万歳運動が繰り広げられた。

 大邱(テグ)・慶尚北道と江原道地域でも記念行事が続いた。大邱では、市民4500人余りが太極旗を持ち、「大韓独立万歳」を叫び、達城(タルソン)公園、大邱第一教会、普賢寺(ポヒョンサ)からそれぞれ出発し、国債報償運動記念公園までの1.5~2.7キロメートルを行進した。

チェ・ユンテ、アン・グァノク、ホン・ヨンドク記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
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労働新聞、米国批判せず「問題解決のため生産的対話を継続」

2019-03-02 | 米朝対話

「避けて通れない難関」…金委員長、間接話法で“交渉”の意志示す

登録:2019-03-02 06:26 修正:2019-03-02 08:11

労働新聞、米国批判せず「問題解決のため生産的対話を継続」 
「3回目の首脳会談」への意志示す…韓中ロに遠まわしに“仲裁”を要請 
リ・ヨンホ外務相の深夜会見で北朝鮮側に不利な世論の遮断に乗り出す

 
朝鮮労働党の機関紙「労働新聞」が1日付で、ベトナムのハノイで開かれた朝米首脳会談のニュースを1~2面にわたって報じた。同紙は、金正恩国務委員長とドナルド・トランプ大統領が建設的な対話を交わし、生産的な対話を続けていくことにしたと報じた/聯合ニュース

 ハノイで開かれた第2回朝米首脳会談の合意が見送られた後、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が示したメッセージは簡明だ。「交渉を続ける」。もう少し詳しく説明すると、「生産的な対話」を通じて第3回首脳会談を実現させ、「段階的同時行動原則」に基づいて朝米両国の信頼水準に合わせた「非核化-相応の措置の取引」を進めるというメッセージだ。

 金委員長のメッセージは、異なる2つの窓口から発信された。まず「労働新聞」で、“総評・総論”を明らかにした。リ・ヨンホ外務相の深夜記者会見では“方法論・各論”を提示した。いずれもメッセージの公式性が高い。「労働新聞」は朝鮮労働党中央委員会の機関紙で、リ外務相は北朝鮮の公式対外窓口だ。

 「労働新聞」は1日付の1・2面にわたって、28日のハノイ会談のニュースを報じた。同紙に掲載された13枚の写真で、金委員長はいずれも笑顔を見せている。記事は1130字で短い方だが、対米批判はまったく見当たらない。同報道に込められた金委員長のメッセージは、「問題解決のための生産的な対話」を続け、「ハノイ首脳会談で議論された問題(を)解決」するとともに、「新たな再会」(第3回朝米首脳会談)を実現させたいということだ。

 同紙はハノイ会談を「朝米関係を両国人民の利益に合わせて発展させる意味ある契機」だと評した。合意が見送られたのは、“破綻”や“決裂”ではなく、長い過程で「避けて通れない難関と紆余曲折」の一環だということだ。金委員長がトランプ大統領とともに「70年間の敵対関係の中で積み重ねられた反目と対決の壁が高く、朝米関係の新しい歴史を切り開いていく旅程には、避けて通れない難関と紆余曲折があるが、手を取り合って知恵と忍耐を発揮し、共に乗り越えていけば、両国人民の志向と念願に合わせて関係を画期的に発展させていけるという確信を表明した」という部分が、それを表している。また両首脳が「建設的で虚心坦懐な意見交換」を行ったとし、金委員長が「再会を約束して(トランプ大統領と)別れの挨拶を交わした」と報じた。

 
北朝鮮のリ・ヨンホ外務相(右)が今月1日未明(現地時間)、ベトナム・ハノイのメリアホテルで記者会見を開き、前日行われたドナルド・トランプ米大統領と金正恩北朝鮮国務委員長の首脳会談が合意に至らなかったことに対する立場を明らかにした。左はチェ・ソンヒ外務副相/聯合ニュース

 リ外務相が28日午前0時過ぎにハノイのメリアホテルで行った深夜の記者会見は、内容と形式ともに前例のないメッセージの発信だ。リ外務相は、金委員長がトランプ大統領との会談で明らかにした構想の核心内容を、2ページの文書を読み上げる方法で、世界メディアに公表した。リ外務相と同行したチェ・ソンヒ外務副相は、5分間にわたり、会見場に集まった取材陣の質問に答えた。北朝鮮当局者が、誰かを激しく非難しない目的で記者会見を開き、質疑応答まで行った前例はこれまでなかった。政府当局者は「金委員長がトランプ大統領との会談で要求したのが制裁の“前面解除”ではなく、“一部解除”であることをマスコミに知らせることで、北側に不利な世論の拡散の早期遮断を狙ったようだ」とし、「反論より釈明会見と呼ぶべきかもしれない」と述べた。

 会見によると、金委員長がハノイ訪問に携えた“非核化措置”の主な内容は、寧辺(ヨンビョン)の核施設の永久廃棄と核実験・長距離ロケット発射の永久中止を文書で約束することだ。寧辺の廃棄と関連し、範囲とレベル(「プルトニウムとウランを含むすべての核物質生産施設」)▽査察と検証(「米国専門家の立会いのもと」)▽廃棄の主体(「両国技術者の共同作業」)を具体的に明らかにした内容が注目される。北朝鮮の核をめぐる交渉に詳しい元政府高官は「米国の査察と検証、共同作業を前提にした寧辺の核施設の永久廃棄は、北側がこれまで一度も提示したことのない新しい提案」だと指摘した。

 リ外相は会見で「米国側が交渉を再び提案する場合でも、我々の方針は変わらない」とし、北朝鮮側が先に交渉の再開を要請するか“譲歩案”を提示する可能性を排除した。しかし、これを鵜呑みにする必要はない。金委員長の提案について、「朝米間の現信頼水準」に基づいて取ることができる「最も大きな歩幅の非核化措置」としながらも、「信頼構築段階を経れば、非核化過程はさらに早く前進できる」とし、余地を残した部分に留意する必要がある。金委員長が表明した「段階的同歩的(同時行動)措置」(2018年5月7日、第2回朝中首脳会談)という“原則”を守るものの、米国側の相応の措置次第で、北側の提案内容も変わる可能性があるという意味が込められているからだ。

 金委員長が「非常に真摯な交渉への意志」(政府高官)を明らかにしているものの、朝鮮半島情勢はしばらく「進展なき膠着」局面は避けられないものと見られる。ハノイ会談で明らかになった朝米両国の取引条件の格差が非常に大きく、トランプ大統領の国内での立場が弱いためだ。元政府高官は「寧辺は北朝鮮の核能力の少なくとも半分以上なのに、トランプ大統領が本格的な折衷に乗り出さず、交渉を中断したのは非常に残念だ」とし、「政府が創意的な方案を用意し、役割を果たすべき」だと助言した。「労働新聞」も、ハノイ会談が「朝鮮半島や周辺地域、世界の平和と安全に貢献する意味ある契機」という評価で、韓国や中国、ロシアなどの“仲裁・促進の役割”を遠まわしに要請した。

イ・ジェフン先任記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
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文大統領は「私たちに訪れた(現在の)朝鮮半島の平和の春は、誰かに作ってもらったわけではなく、私たち自ら、国民の力で作り上げた結果」だ。

2019-03-02 | 米朝対話

文大統領、

朝米間の仲裁役を強調「韓国の役割がより重要になった」

登録:2019-03-02 06:27 修正:2019-03-02 07:59

文大統領、金委員長との会談後に韓米首脳会談  
非核化・制裁緩和めぐる隔たりを埋める試み

문재인 대통령이 1일 오전 서울 광화문에서 제100주년 3.1절 기념사를 하고 있다/한겨레신문사

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領は1日、第2回朝米首脳会談で合意が見送られたことについて、「韓国政府は朝米と緊密に話し合い、協力して、両国間の対話の完全な妥結を必ず実現させる」と述べた。朝米間の仲裁者・促進者として今回も突破口を開く意志を明らかにしたのだ。

 文大統領は同日、3・1運動100周年記念演説で、「これから私たちの役割がさらに重要になった」と述べた。朝米首脳が合意には至らなかったが、これまで2度も直接会って交流を深めただけに、文大統領が仲裁者として隔たりを埋める手助けをするという意味とみられる。文大統領は「私たちに訪れた(現在の)朝鮮半島の平和の春は、誰かに作ってもらったわけではなく、私たち自ら、国民の力で作り上げた結果」だとし、朝米首脳間の合意を導き、朝鮮半島問題を主導的に解決していく考えを重ねて示した。

 文大統領は朝米首脳の対話が続くことを期待し、ベトナムのハノイで会った両国首脳の努力を肯定的に評価しようと努めた。彼は記念演説で「長時間にわたって対話を交わし、相互理解と信頼を高めたことだけでも、意味のある進展」だとし、「特に両首脳の間に、連絡事務所の設置まで議論が行われたのは、両国の関係正常化に向けた重要な成果」だと意味づけた。また、「トランプ大統領が見せた持続的な対話意志と楽観的な見通しを高く評価する」と述べた。

 文大統領は今後、朝米首脳にそれぞれ会って、両国の立場を正確に把握すると共に、調整する作業に乗り出すものとみられる。前日、文大統領はハノイで会談を終えて帰国の途についたドナルド・トランプ大統領との電話会談で、「近いうちに直接会って協議を続けていこう」と提案し、トランプ大統領もこれに同意した。特に、トランプ大統領が文大統領に「金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国務委員長と対話した後、その結果を知らせるなど、積極的な仲裁役を果たしてほしい」と要請しただけに、韓米首脳会談の前に南北首脳が会うかどうかにも関心が集まっている。

キム・ボヒョプ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
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