加藤官房長官は“論点ずらし”の達人
登録:2020-09-18 06:15 修正:2020-09-18 07:24
登録:2020-09-18 06:15 修正:2020-09-18 07:24
焦点をずらす「ご飯論法」が得意
はぐらかす答弁が多い
加藤勝信官房長官=東京/時事通信・聯合ニュース
日本の首相官邸の“ナンバー2”でありスポークスマンは官房長官だ。特に菅義偉首相が7年8カ月の最長在任記録を持っているだけに、「菅首相が選んだ官房」である加藤勝信元厚生労働相にも注目が集まっている。
加藤官房長官が平日に1日2回開かれる定例会見をどのように行なっていくのかに関心が集まっている。文部科学省事務次官を務めた前川喜平・現代教育行政研究会代表は17日、東京新聞のインタビューで「(加藤長官が)自信満々にしっかり答弁しているように感じても、実はごまかし」だとし、「まったく説明責任を果たしていないことが多々あった」と分析した。前川代表は加藤長官の得意技としていわゆる「ご飯論法」を挙げたが、論点をずらして事実上答弁を回避する方法だ。
実際、2018年に加藤長官が厚生労働相として在職していた時に国会答弁を見て、「加藤のご飯論法」のパロディが流行したこともあった。 例えば、このようなやり方だ。
「朝ごはん食べましたか?」
「ご飯は食べませんでした(パンは食べましたが、それは黙っておきます)」
「何も食べていないんですね?」
「どこまでを食事の範囲に入れるかは、必ずしも明確ではありませんので…」
「では、何か食べましたか?」
「一般論で申し上げますと、朝食をとるというのは健康のため大切であります」
「一般論ではなく、朝ご飯を食べたかどうかを訊いています。それでは聞き方を変えて、ご飯、つまり白米をたべましたか?」
「そのように一つ一つの質問に答えていくことになりますと、私の食生活をすべて開示しなければなりませんので、そこまで言うのは大臣としての業務に支障をきたします」
前川代表は加藤長官について「失言はまずない。政府のスポークスマンになっても、ご飯論法でごまかすだろう」とし、「うまくかわす答弁をみて、菅さんは自分の後継に起用したのではないか」と指摘した。
キム・ソヨン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )