大橋みつるの平和ト-ク・・世直しご一緒に!

世界の変化を見ながら世直し提言
朝鮮・韓国・中国・ロシアとの友好促進
日本語版新聞紹介

少女像の永久存置決定の根拠を明確にした。コリア協議会がビラを作って持ち歩き、議員一人ひとりを説得して成し遂げた最も意義深い快挙だ。

2020-12-04 | 市民のくらしのなかで

[インタビュー]

「ベルリン少女像、もはや議会の同意なしにミッテ区は撤去できない」

登録:2020-12-04 03:41 修正:2020-12-04 08:14
 
ベルリン・コリア協議会のハン・ジョンファ代表インタビュー 
日本の圧力に立ち向かい、粘り強く市民社会と区議会を説得 
ミッテ区議会の圧倒的賛成多数により「少女像永久存置」を実現
 
2日(現地時間)、ドイツ・ベルリンのコリア協議会事務所にて。ハン・ジョンファ代表が明るい笑顔を見せている=ベルリン/ハン・ジュヨン通信員//ハンギョレ新聞社

 「昨日、ミッテ区議会で平和の少女像の存置が可決されるまでは、1カ月間が1年のように感じました」

 ドイツ・ベルリン市ミッテ区議会の「平和の少女像永久存置決定」を引き出したコリア協議会のハン・ジョンファ代表に2日(現地時間)、ベルリンの同協議会事務所で会った。ハン代表は「9月末に少女像を設置した後、日本の妨害ですぐに撤去命令が出ると推測してはいたものの、撤去日が目前に差し迫っていたため焦った」とし、団体のすべてのプロジェクトを中止し、少女像の存置に没頭してきた1カ月あまりの息詰まる過程を思い出しながら、小気味よく笑った。

 ミッテ区役所は10月7日、「10月14日までに少女像を撤去しなければ強制撤去する」との命令を下した。ハン代表は直ちに撤去命令停止の仮処分を申し立てた。少女像の前で毎週コンサートを開いた。先月25日にベルリン都心のジャンダルマンマルクト広場で開かれた少女像撤去反対イス設置デモには、150人が参加した。オンラインおよびオフラインで撤去反対運動も活発に繰り広げた。その間、ドイツの有力紙では、平和の少女像のニュースが続々と報道された。

 結局ミッテ区議会は今月1日、賛成24、反対5の圧倒的な票差で平和の少女像の永久設置を決議し、今後、少女像の永久存置に向けた方策をまとめることとした。決議は少女像に対する撤去命令を撤回するとともに、当初は来年8月14日とされていた設置期限を、来年9月末まで6週間延長することとした。ハン代表は「区役所は依然として撤去決定権を持っている」としつつも、決議の1項目に注目し、少女像は永久に存置されるとの展望を示した。決議には、「区役所は、少女像の永久存置解決策を探る。その際は区議会も参加しなければならない」と明示されている。ハン代表は、議会が圧倒的多数で永久存置を可決した状況に触れ「もはやミッテ区役所が議会の同意なしに少女像を撤去することはできなくなった」と説明した。

 特に区議会は「日本軍が第2次世界大戦当時、東アジアの女性たちの性を搾取したというのは歴史的な事実だ。東アジアの歴史についての批判的で芸術的な討論は、ベルリンの歴史的背景に基づいたベルリン・ミッテ区、ベルリン市、さらには市民社会の公共の場で繰り広げられるべきである。平和の少女像は、戦時はもちろん、平和な時期にも起こる性暴力についての議論を巻き起こすきっかけを作るだろう」として、少女像の永久存置決定の根拠を明確にした。コリア協議会がビラを作って持ち歩き、議員一人ひとりを説得して成し遂げた最も意義深い快挙だ。

 
ベルリンで平和の少女像撤去反対ろうそく集会が開かれている=ベルリン/ハン・ジュヨン通信員//ハンギョレ新聞社

 ハン代表は「撤去命令が下された時、我々がまるで市当局の規定に反する行動を取ったかのように説明されたため、不当だと思った」と話した。「少女像は外交的摩擦を引き起こすとの理由で、被害当事者たちが声をあげられなくなったり、少女像そのものがまるで問題でもあるかのように思われたりするのがやるせなかった」のだ。ハン代表がこのような気持ちを吐露したところ、ベルリンで30年あまりにわたり活動してきたコリア協議会と様々な縁を結んできた現地の関係者たちが、次々に協力を申し出てきた。特に、ミッテ区議員に直接会って説得しろと助言する人が多かった。コリア協議会のメンバーたちは左翼党や緑の党の議員たちを訪ね、少女像の意味について説明した。特に左翼党はコリア協議会を直接二度も訪ねて来て、ハン代表の説明に耳を傾けた。

 コリア協議会が日本軍「慰安婦」運動で連帯してきた30あまりの団体も「少女像の守り人」を買って出た。移住民女性団体「ヤジディ女性団体」、ユーゴスラビア内戦時の性暴力問題を扱う「メディカ・ムンディアレ」、「極右に反対するおばあさん」などの団体が協力した。多くの韓人団体も物心両面で共に活動した。

 今後コリア協議会は、ミッテ区役所や区議会と共同で、少女像の永久存置に向けた方策を探らねばならない。これに向けてハン代表は座談会、学術会議、市民との対話の場を設けることを計画している。ハン代表は「戦争犯罪を伝えるだけでなく、被害女性たちが自らの声をあげられる記念碑は、少女像をおいて他にない」とし「少女像は勇気ある女性を称えるということを示したい」と語った。

ベルリン/ハン・ジュヨン通信員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

自民党二階派の政治団体「志帥(しすい)会」が、マルチ企業「48(よつば)ホールディングス」(札幌市)と同社の関連会社から計160万円を受け取っていた.

2020-12-04 | 自民党の常識は、国民の非常識

二階派パー券代金 マルチ企業支払い

関連会社含め計160万円

代表はカジノ証人買収で起訴

 自民党二階派の政治団体「志帥(しすい)会」が、消費者庁から取引停止命令を受けた仮想通貨販売のマルチ企業「48(よつば)ホールディングス」(札幌市)と同社の関連会社から2019年にパーティー券の購入代金として計160万円を受け取っていたことが分かりました。業界紙によると、同社には取引停止命令の時点で約3万5千人の会員がいたとされ、被害者から集めた資金が二階派に還流した形です。本紙の取材に志帥会は、返金の意向を明らかにしました。(丹田智之)


写真

(写真)秋元司被告(右から2人目)が参加した2019年の二階派の政治資金パーティー(秋元被告のフェイスブックから)

返金の意向示す

 二階派を率いる二階俊博氏は、自民党幹事長として菅義偉首相を支えています。19年分の政治資金収支報告書によると、二階派が同年5月9日に東京都内のホテルで開いた政治資金パーティーで同社から80万円を受け取っていました。さらに、同社の関連会社からも80万円を受け取っていました。

 「48ホールディングス」は、15年12月ごろからクローバーコインと称する仮想通貨を販売。勧誘の際に「1カ月半後には10倍に値上がりする」「買わなきゃ損をする」などと虚偽の説明をして会員を集め、17年10月に消費者庁から特定商取引法違反で取引停止命令を受けました。その直前に同社はクローバーコインの販売を終了しています。

 クローバーコインは、新たな会員を勧誘すると報酬が得られる仕組みで、連鎖販売により家族や友人との関係を破壊するなど問題のある取引形態でした。

 消費者庁取引対策課の担当者によると、全国の消費生活センターに寄せられた同社に関する相談は「17年10月までに367件あった」といいます。被害者が同社に返金を求め、これまでに数十件の損害賠償請求訴訟を起こしています。

 志帥会の収支報告書には「48ホールディングス」と関連会社「プレシャスランド」の代表者として淡路明人被告の名前があります。淡路被告は、カジノ汚職事件をめぐって収賄罪で起訴された衆院議員の秋元司被告(自民離党)の証人買収事件に関与しました。

 検察の冒頭陳述によると、淡路被告は贈賄側の被告に渡すための現金を秋元被告と共謀して準備。現金の見返りに法廷で虚偽の証言をするよう持ち掛けたとして組織犯罪処罰法違反の罪に問われています。

 東京地裁で開かれた公判で「間違いありません」と起訴内容を認め、11月2日に結審。検察側は「悪質な犯行だ」として懲役1年2月を求刑しました。

 秋元被告は二階派に所属していました。志帥会の会計責任者は「(パーティー券の販売は)秋元事務所が関係していて、志帥会としては詳細を把握していなかった。できるだけ早い時期に返金させていただく」と述べています。

図

(写真)淡路被告が代表の会社が志帥会のパーティー券を計160万円購入していました(同会のメ年分政治資金収支報告書から、一部加工)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする