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意見書・抗議決議は、これらを踏まえ「重大な事故につながる可能性があり、極めて危険である」とし、同水域でのパラシュート降下訓練を一切行わないことなどを日米両政府に求める内容でした。

2022-12-22 | 市民のくらしのなかで

2022年12月22日(木)

米軍降下訓練への抗議決議

自民・保守系反対で否決

沖縄・うるま市議会

写真

(写真)意見書・抗議決議の提案理由を述べる日本共産党の金城加奈栄市議=21日、沖縄県うるま市議会

 沖縄県うるま市議会で21日、日本共産党など野党市議7人が発議した、同市津堅島訓練場水域での米軍によるパラシュート降下訓練の強行(7日)に厳重に抗議し同訓練の中止を求める意見書と抗議決議の採決が行われましたが、自民・保守系議員の反対多数(賛成8、反対19、退席1)で否決されました。

 うるま市によると、同水域での米軍パラシュート降下訓練は、同市制施行後計56回にのぼります。同水域では漁船などが頻繁に往来し沖縄本島と津堅島を結ぶ定期船も航行しています。2009年には水域外への落下、15年には事前通告なしの訓練もありました。

 意見書・抗議決議は、これらを踏まえ「重大な事故につながる可能性があり、極めて危険である」とし、同水域でのパラシュート降下訓練を一切行わないことなどを日米両政府に求める内容でした。

 自民・保守系議員らは、事前通告なしの訓練実施や市民の生命・財産に被害が発生した訓練の場合に「意見書・抗議決議を行う方がよい」などとして反対しました。

 市議会を傍聴した同市の女性(75)は「米軍の事件事故は絶えず、意見書をあげるのは当然なのに、事故が起きてからというのでは市民の安全を守れない。否決するのは市民の立場に立っていない」と話しました。

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