墓参

本日　予定通り　お墓参りに行ってきた

９時に多磨駅に到着

いつも花を買う店が１０時開店と初めて知った

正門からはゆっくり歩いて１５分ほどか

裏門のほうが近いし道もわかりやすいのだが　乗り物の都合上　父が亡くなってからはこのルートだ

今度こそ最短距離の道を覚えようといつも思うのに　さっぱりだ

何度も立ち止まり　区画ごとに立ててある案内板を確かめる

それでも　見覚えのある墓石も幾つかできた

周囲の風景から　近くなってきたこともわかるようになった


我が家の庭と同じで　今年は雑草の発育は悪いようだ（ラッキー！）

それなのに　草取りと剪定に１時間近くかかった

更に　墓石を洗い　献花やらお供えものやら　あれこれしていると更に１時間

そうして　やっと静かな対話の時間となる


以前　我が家の近くのお墓に　老婦人が一人で来ていた

石でできたベンチも置いてある　広めのお墓だ

私は　彼女がそう遠くから来ているのでは無いような気がした

ちょっと草取りをして　お花を供えて帰っていったその様子は　あまりにも日常的に見えたからだ

私のように　さぁ～行くぞ　という感じは微塵も無い

もしかしたら　月命日ごとに通っているのかもしれない

数人分ともなれば　えらいこっちゃだ

そして　そのお花が　墓地周辺に沢山ある石材店のものでも　生花店で買ったものでもないことは　すぐにわかった

自宅の庭の花なのだろうか

それがとても可憐で　亡き人への愛情と偲ぶ気持ちが表れているかに思えた

今日も　小ぶりだが可愛らしい花が　五月の陽光の中で活き活きと咲いていた


荒れ果てたお墓の家族にも　おそらくは参ることのできないそれなりの理由があるのだろう

使用料を払っていないのか　相続するものがいなくなったのか　申し出が無い場合には撤去するという立て札も見た

おそらく千以上の家族の歴史が　ここには存在している

あれこれ想像しながらの墓参もなかなか良いもの


帰宅は２時少し前

持っていくのを忘れたおにぎりを頬張りながら　昨日刈った草の後始末をしに庭に出る

そこそこ奇麗にしたつもりだったのに　草１本無いほどに奇麗にしたお墓参りの後とあって

だめじゃん　これ　全然だめじゃん　と意気消沈

明日　再び庭に出るか　それともダルダルに過ごすか　

ビールを飲みながら考える

結論はまだ出ていない