どこまでだって歩いていけるさ

2012年1月22日 それまでの日記を引き連れてOCN Cafeから移住。
新しい扉の向こうには何があるのだろうか。

8月7日土曜日―その壱―

2010年08月13日 | 日記
昨夜は 仕事から帰宅してすぐに洗濯

汚れた物をそのままにして しばらく家を留守にするのはね

トイレの掃除もした

電話でモーニングコールのセットをしたが やはり熟睡はできず それよりも早く起きる

そして 5時過ぎに家を出る

新幹線にビールは付き物の私だが 今回はやめた

「ひかり」の中でも米原で停車するものを選び そこから北陸本線の特急「しらさぎ」に乗り換える

接続時間はあるが そう余裕は無い

何度か姉の住む福井まで行っているので 焦る乗り換えであることは知っているからだ


この旅最初の降車駅は敦賀だ

今日はここで一泊する

「特急しらさぎ」は満員だった

ゾーン周遊券を使う私としては 特急料金を払わずしてこれに乗れるだけでも嬉しいことなので

遠慮気味にデッキで30分立ったまま 車窓を眺めることにした


ここでゾーン周遊券の話をしよう

私の使用したものは近江路ゾーンのものだが これはかなり使える

北陸は敦賀から小浜まで 滋賀は琵琶湖一周 京都駅までもだ(新幹線除く特急自由席にも乗れる)

京都から宇治までと 草津から貴生川までのJR

それに一部のJRバスと近江鉄道が含まれる

利用次第では十分元の取れるチケットなのだ


敦賀で降りた理由のひとつは 特急がここまでしか使えないこともあったが 

目的地がこの先にある王子保(おおしお)という駅でもあり(特急の停まる武生の一つ手前)
 
ここで一泊する予定なので ホテルで少し荷を軽くしようという魂胆

更に 明日は敦賀の町を見る時間は無いので 王子保からのバスにあわせて駆け足見学をするためでもある

海の近くまで15分ほど 観光マップを片手に商店街を抜けて歩く
 
駅からのアーケードには「銀河鉄道999」や「宇宙戦艦ヤマト」のモニュメントがあるが

残念ながら 私はまるで興味がない

気比神社が有名だが ここでは赤レンガ倉庫や旧敦賀駅舎 旧大和田銀行などを見る


ここだけの話 レンガ倉庫にはちょっとがっかりした

1905年に建てられたというから年代ものであることには間違いないのだが・・・

紐育スタンダード石油会社の文字がうっすらと読み取れる

レンガは丈夫で経済的といわれるイギリス積み(長手と小口を一段おきに積み重ねたもの)

建造物の大きさからすると何の文句もないのだが 現在の状態がちょいと侘しかった


だが 敦賀港の雰囲気自体は決して悪いものではなかった

これから向かう予定の王子保には北前船主の館があるのだが ここ敦賀も重要地点だった

大和田銀行というのも あの俳優の大和田信也・漠の御先祖で船主であった人が創始者

また第二次大戦中「命のビザ」を発行して多くのユダヤ人難民を救った東洋のシンドラー・杉原氏は有名だが

その船の日本上陸の地であることを 初めて知った

「人道の港」といわれる所以である

調べたところ 杉原氏は正教会で洗礼を受けている

ニコライ堂や美しいハリストス教会が脳裏に浮かんでくる


建物や町を見て歩く

ただそれだけのことなのに 時々 大きな循環の中にいるような気持ちになることがある

とてもうまく表現できない

メビウスの輪のような感じでもあり 螺旋を描いて塔を上っていくような感じでもある

一瞬 一瞬の風景は高さや方向で違って見えるけれども 何か簡潔で全てを包括するもの

求めているというよりも 自然と体感させるような あちらからやってくるというよなもの

いつか 全てが一点で交わる 

いや それが塔のてっぺんかもしれない

そんな気分になるのだ

人によっては これが宗教(神)というものかもしれない


あははは つまらぬことを長々と

だが こんなのは序の口

この頃 物忘れが激しくなってきたので 記憶の(すでに断片的には消失しているが)あるうちに!

旅と同じで駆け足 せっかち

とても長生きできそうにない^^
 
コメント
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