どこまでだって歩いていけるさ

2012年1月22日 それまでの日記を引き連れてOCN Cafeから移住。
新しい扉の向こうには何があるのだろうか。

プータロー人生第一日目

2015年08月26日 | 日記
昨日 無事に定年退職をした

私は 社長には今までのお礼を込めたものを 愛弟子となる二人の女性にはささやかなものを用意し 会社にはお菓子を持って行った

お互いに贈り物などの交換はしないでおこう と宣言しておいたのにもかかわらず 色々な人が 色々な思いで贈り物を下さった

「もう みんな何聞いてたのよ ちゃんと言ったじゃない~」と叫んではみたものの ありがたいこと

頑固者で 可愛くない私で大変申し訳ない 


愛弟子のひとりがくれた手紙に「二度の転職をして 人間関係が不安だった。怖いひとだったらという不安があったが それどころかフランクに接してくださり 丁寧に優しく何度でも仕事を教えて下さった。本当に嬉しかったです。この会社に入社して良かったと思えたのは ○○さん(私)が居て下さったからだと思います。」という文章を見た時 良かったと思い いつか新人が入った時には彼女もそう思われるようにね と願った

仕事が終わる頃 社長の奥さんも来社し 目を赤くした人もいる中 全員がエレベーターホールで私を見送ってくれた時は 少しうるうるきた

が そこは私である!!!

エレベータのドアが閉まりかけると またドアを開け それを二度繰り返してみんなの笑いをとったところで 三度目はそのまま閉めた

小さくガッツポーズ!


頂きもので荷物は多かったが デパ地下でお寿司を買って帰る

家に帰り 両親の写真に 私 やったよ と告げて いつもと同じようにビール


少しして携帯にメールが来た

す~さんからで 私が帰ったあとはお通夜みたいになってしまったとか

「社長が 寂しくなるなぁ~ やっぱりちゃんと送別会をやれば良かったなぁ って言ってたぞ

お前と一番飲みたくないのがまだわかっていませんでした」

とのこと

塚ちゃんからも同じような内容のメールが来ていた


社長に今までのお礼を述べたあと みな気持ちの良い人ばかりで楽しかったと告げると でも○○さん(私)は二人分働いてくれてたからなぁ ちゃんとやる人とあんまり仕事をしない人が居たりすると嫌なこともあったでしょう と

えっ?それって 自分のこと? それはあなたでしょ! って思ったけれどもちろん言わない

人それぞれだし 性分もあるし 他のところでその人の持ち味を出すということもあるし と答えた

何度も言うけれど 私は自分が満足できるような一日を送ろうとしただけのこと

損得勘定は自分を惨めにするし 卑しいことだと肝に銘じてきた

能力の限りを尽くし 力の出し惜しみはしないと決めて そういう人生を送るのだと決意して入社したのだから 私には当たり前のことだったのだ

いや 当たり前とうほど自然体ではなかったことを告白しなければならない

それでもそれを目標に掲げてきたことは事実だ


しょっているわけではないが みんなが私との別れを惜しみ 私が居なくなることに寂しさを覚え それでも不安とともに少しだけ頑張る気持ちが生まれていることも感じられた

時間は流れる

私の居る時間は終わった

今日からは私の居ないあの会社の時間が始まり 私の世界の時間は今日からまた新たな時を刻むのだ

人生たった一度の定年退職日がこんな風に過ぎたことを プータロー人生が始まった今日 書いておく
コメント (4)
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