どこまでだって歩いていけるさ

2012年1月22日 それまでの日記を引き連れてOCN Cafeから移住。
新しい扉の向こうには何があるのだろうか。

今の私を見てくれ

2016年02月10日 | 日記
自分の部屋の整理を続けている

大学生だった頃のアルバイト料の明細や その頃の年賀状や手紙 コンサートや展覧会のチケットなどがスクラップブックに収められている

あの頃の私は 自分の一年の歴史をこうして残しておいたのだ

そういえば こんな友人もいたんだと思い出す

同じバイトを3年4カ月にわたってしていたせいで 辞めた時に今までの感謝として図書券を頂いたことも すっかり忘れていた

社員に団塊の世代の人がいて まだ子供だった私はその人との会話が楽しかった 

その後会社は次第に縮小傾向となったが 今も経営はしているようだ

そうだ 私はけっこう頼りになる真面目なアルバイト学生だったのだ


クラスメートの中には 自営の仕事を息子に渡し 引退後に再び学びに来ている人がいた

その方はもう亡くなられたかと思うが とても綺麗な筆跡でお手紙を頂いていた

勉強のことで何やら私が手助けしたようで 懐かしく思い出す

卒業後 アメリカで仕事をしたいと留学した彼は 今 何をしているのだろうか

韓国籍の名前を持つ友人は そのことで悩んでいたっけ

家族との折り合いが良くない友人は 心の平安を徐々に乱しながら 生きにくい自分を支えきれずに自ら命を絶った

若い人の悩みや挫折や自己嫌悪や失敗や希望やらが詰まった手紙をシュレッダーにかけながら 沢山の友人・知人との記憶を反芻した

私はサークル活動もせず かなりのマイペース人間で 講義とバイトに明け暮れる学生生活を送り また昔から多くの人と群れるのは苦手でもあったが こうして思い出してみると それでも色々な人と関わり合うことで救われたり 楽しい時間をもらってきたことに あらためて感謝した

あの頃学んだ教室や図書館を 久しぶりに思い出した


大学の卒業証書も捨てた私には もう ほとんど過去の痕跡は残っていない

相手と私の記憶の中だけに 残るものは残る

今の私を見てくれ と言えたなら それで十分だという気がしてきた
コメント (2)
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