どこまでだって歩いていけるさ

2012年1月22日 それまでの日記を引き連れてOCN Cafeから移住。
新しい扉の向こうには何があるのだろうか。

友人も気に入った藤沢周平

2016年02月23日 | 日記
友人が藤沢周平を読みたいというので 少し前にゆうパックで送った

彼独特の人を見つめる視線を気に入ってくれたようで 着々と読み進めているらしい

彼の作品から離れてすでに10年以上か あらすじを忘れているものもあるが あの静かな世界は忘れられない

別に声高に何かを言うわけでもなく 水戸黄門のような高笑いも無い

人が持つあらゆる感情(嫉妬・友情・愛情・卑屈さ・自負心・不安・焦燥・嫌悪・軽蔑・欲望・怒りなどなど)の そのどれもを人は自分の中に持っている 

それゆえ人は愛すべき存在でもあり また哀しくもある

そしてどうあろうとも決して割り切ることのできない世界を 自ら引き受けてあえて割り切ることを選ぶその覚悟


生きている意味を問うという青臭い時代が 私にはあった

とっくに過去のことになっている

訊くな!答えろ!

問うものではなく 自分が問われているのだ

そんな時 藤沢周平の世界は もしかしたら 何も語らずにひっそりと寄り添ってくれる そんなものかもしれない

コメント (6)
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