ねぇ 教えてよ クマさん

本日は家事デー

洗濯が終わり　掃除をしようと思っていたらまたまた叔母から電話があった

叔母から送っていただいた物への　私からのお礼の手紙が届いたからとのことだった

私と姉もそうだが　始終連絡を取り合う仲ではない

今時の人間なのにメールもしない上に筆不精の姉だから　私が一方的にこちらの出来事を手紙で送るのが　もう長く続いている

年末と　姉と私の誕生日に電話をかけあうくらいだ


叔母と母もそうだった

きょうだいの中で一番仲が良く　また信頼しあっていた二人だが　近況を語りあったり　愚痴をこぼしたりといったことをほとんどしなかったのは　互いの家族を尊重し合い　また心配や迷惑をかけることのないようにと気を遣ったせいだと思う

母の病気がわかった時も　しばらくして元気になってから知らせたくらいだった

両親が亡くなってからこれまで　年賀状と　数回の手紙や電話程度の付き合いだった

そんなわけで叔父が亡くなっていたことを知らされた私が家に挨拶に行った時　つまり昨年から　私が叔母の愛した姉と義兄の子供ということもあって　手紙のやり取りや電話が増えた

そして　今はすっかり大人になった私に　婚家を好きになれなかった話をするようになった

母がどこまで知っていたかはわからないが　おそらくそうは語っていなかったのだろうと思う


そうした印象は　当時子供だった私でも感じるところはあった

決して悪い人ではないが　どこか肌合いが違うのだ

今であれば性格の不一致で離婚するところだろうが　帰れるような実家は無く　老いた母親にも心配をかける　それに意地もあったと叔母は明るい口調で語った

財産もあり　何不自由無い暮らしと見てきたが　幸せってなんだろう　なんて・・・

ごめんね　こんな話して　もう済んだ過去のことなのよ　と言うけれど　でも　今まで言いたくても言えなかったことを今　思いっきり言っているのだと思うと　せめて親の代わりに聞いてあげたいと思ってしまう

〇子は今でも　お父さんが買ってくる拳銃で喜んで遊んでいる　あの頃のままの可愛い〇子なの　と言ってくれるが（それが老後を口にする年になったのだから・・年月の経過は怖い）　私だって叔母といったら　オリーブ・オイル（アニメのポパイの彼女）みたいな細い体でさっそうと自転車に乗る　娘のような姿しか思い浮かばない


人の不幸をバロメーターにして自分の幸せを確認するような悪趣味は持ち合わせていない

未熟な頃は我が身を不幸だと思った頃もあったが　今はこれっぽっちも思ってはいないし　幸せだったし　今も幸せだし　これから先もそうあろうとしている

叔母も　不幸だとか失敗だったとかといった言葉は一切口にしてはいない

全てを受け入れて　その中で自分なりに頑張ってきたのだろうと思う

それでも幸せ～ってなんだっけ　なんだっけ～　って　残りの家事をしながら考えずにはいられなかった

ねぇ　教えてよ　クマさん