みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

【悩みのるつぼ】回答は上野千鶴子さん:「青春」は友情を育んだあとに

2015-01-19 21:50:08 | ジェンダー/上野千鶴子
朝日新聞beの「悩みのるつぼ」の回答者は上野千鶴子さん。
今年初めての登場です。

上野さんの回答を読むとスカッとします。
年が明けても、切れの良さはおんなじ。
とうぜんですね(笑)。

【悩みのるつぼ】2015.1.17 朝日新聞be
Q:女子校育ちに「男女で青春」は?
     
A:社会学者 上野千鶴子:「青春」は友情を育んだあとに


 女子校育ちに「男女で青春」は?
2015年1月17日 朝日新聞be

相談者 女子大生 10代
 現在一人暮らしの女子大1年です。中学も高校も女子校で、ずっと女子ばかり。楽で毎日が楽しいのですが、小説やドラマのような「男女で青春」というのがありません。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(中略)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
  共学に通っている友達みたいに授業やゼミ、サークルで会う、何かわからないけど一緒にいるよね、というような男友達ができず、出会った男性もそれから何でも話せる友達として発展することがありません。発展したとしても恋愛関係になってしまいます。私が求めている青春構成メンバーとは即席で出会った男女ではなく何げなく気が合って集まってしまうというようなものなのです。
 女友達で過ごす青春も楽しいですが、満足していない自分がいます。冬にスキーやスノボをしに男女で行くような青春を、私のような人は諦めたほうがいいのでしょうか。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
回答者 社会学者・上野千鶴子 
「青春」は友情を育んだあとに


 ふーむ、このご時世に中学からずぅーっと女子校ですか。死ぬまで女子文化のなかで生きていられたらそれはそれで幸せだけれども、そういうわけにもいきません。いつかは男性という異文化(それも魅力的なだけでなく、しばしば不愉快な)に遭遇しなければなりません。そのための異文化接触の学習と訓練ができていないのは、「男女共学の青春を楽しみたいっ!」相談より、もっと深刻です。

 「男女共同参画」の今時、子どもから大人になる時期の大半を男女別学で過ごすというのは不自然以外のなにものでもありません。お互いに異性に対する「妄想」がふくらむばかりか、生涯それから解放されないこともあります。その「妄想」のひとつが、異性と言えば恋愛やセックスの対象、というもの。

 ♪ただ~の友だちが恋人に変わるぅ……という歌詞がありますが、異性の友人は恋人予備軍のプール。異性の友人のいない人に突然恋人ができるなんてことはありません。そういうことがあるとすれば、片思いという名のこれもたんなる妄想。最近ではストーカーとも呼びます。

 異性の友人をつくるには、異性と日常生活を共にするに限ります。学校はその場のひとつなのに、それが欠けているのですね。でも学校だけに閉じこもっていないで、インカレのサークルやボランティア、NPO活動などに参加してはいかが? 周囲とどんな関係をつくるか、問題をどう解決していくか、リーダーシップをどう発揮するか……経験を共にすれば、どんな人柄かがよくわかりますし、同志愛が育ちます。まず異性と友情をはぐくむこと。ばかさわぎはその後です。

 女子校生はその点ハンディがありますが、遅かれ早かれ異性文化との出会いはやってきます。職場やしごとを共にするなかで、異性との友情を育むことはできます。「青春」はそれから味わっても遅くありません。「青春」に遅いも早いもありませんから。

 ただし男性という異文化は、あなたを友情の対象としてよりは性愛の対象として見るように習慣づけられていますから、それに早めに接触した共学女子の方が、「女らしさ」をうまく身につける傾向があります。それを学習する機会のなかった女子校育ちのあなたの方が、同じ目標に向かう同志として異性を扱うことに長(た)けているかもしれません。何事も一長一短。女子文化と共学文化、両方を越境して楽しんで下さい。


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金曜日に細めの徳田ネギがどっさり届いたので、
ヌタをつくりました。

ぬた(和え)というのは、なます和えの一種で、
野菜をゆでで、味噌と酢などであえたもので、
調味料の配分でいろんなバリエーションができます。

まずは、ネギを長いまま茹でます。
ネギは短く切ると切り口から辛みが出るのですが、
なかいままだと甘みが強く出るのです。
  
沸騰する直前の湯に入れて、ふたをして5分放置。


その間に、クルミとごまをすりつぶして、
赤みそと白みそを半々に入れて少しのみりんで伸ばし、
最後に酢を好みで入れます。


ネギが甘いので、みりんと酢はほんの風味づけ程度。

ネギは水にとらずにざるに揚げて自然にさまし、
3センチほどに切ります。

ネギと酢味噌をあわせれば、
徳田ネギのぬた(クルミ味噌和え)の出来上がり。
生では大量のネギが、おどろくほど少なくなります。

この地方で味噌といえば、「味噌煮込みうどん」です。

ありあわせの野菜と鶏肉と切り干し大根とネギで、
うどんを煮込めばできあがり。
ちなみに、煮込みに入れる生うどんは無塩で、
八丁味噌も色は濃いのですがしょっぱくないので、
見た目ほど塩分は強くありません。

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