新型コロナウイルスの5類移行に伴い、東京都は「新型コロナウイルス感染症対策サイト」を5月末に閉鎖しましたが、このサイトはプログラムの設計図を無料で公開して誰でも活用できるようにし、市民から修正や改善の提案を募って反映するという行政としては珍しい手法を採用していました。
国内外のエンジニアからも注目を集めていて、都は今後、改良を繰り返したサイト運営の経験を別の機会でも生かす考えだそうです。
このサイトは都のホームページのトップ画面に表示され、感染者数やコールセンターに寄せらせた相談件数、PCR検査の実績などの最新データをグラフや表で掲載していました。
サイトは5月に閉鎖されましたが、掲載していたオープンデータは引き続き都のホームページで公開しているそうです。
代表理事の関治之さんの呼び掛けで集まったエンジニアやデザイナー約10人によって、契約からわずか1日半の3月4日にサイトが開設されたというから驚きです。
最大の特徴は「オープンソース」という手法を活用した点で、ソフト開発者向け共有サービス「GitHub」に、プログラムの設計情報であるソースコードを公開することで誰でもコードを活用したり、サイトの修正を提案したりできるようにしています。
修正案は精査された上でサイトに反映される仕組みです。
オープンソースはインターネット上で広く活用されていますが、行政による活用は非常に珍しいですね。
国内外のエンジニアから注目が集まり、サイト開設から3週間で約700件の修正提案が寄せられたそうです。
台湾のデジタル発展部長(閣僚)を務める唐鳳(オードリー・タン)氏からも提案があったそうです。
政府は秘密主義でオープンソースを採用することはないでしょうから、自治体が開かれた行政を目指して採用したらよいと思いますね。
世界中からアイデアを集めて問題解決を図るという思い切った対策が効果を発揮します。
我が神奈川県でも採用して欲しいのですが、バナナとアワビの知事には無理でしょうね。
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