熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

判例とその読み方

2010-10-20 19:26:58 | Weblog
中野次雄編「判例とその読み方(三訂版)・有斐閣」を読みました。

ある人から判例の射程範囲を見極めるための参考書を紹介して欲しいと頼まれて、大学院時代に参考書として使用していた本(当時は改訂版が出版されて間もなかったので、改訂版を使用していました)をご紹介しました。

2002年~2004年まで早稲田大学大学院修士課程で勉強していたときに、特許法研究の指導をしていただいた先生から紹介されて読んだ本です。
当時は、判例の射程範囲を定める作業の参考となる書籍がなく、唯一この本だけが出版されていました。

判例とはどういうものか、判例は実務を支配する、裁判の理由のどの部分が判例なのか、判例の変更とは、という基礎的な解説に続いて、判例と学説、判例の読み方、実例等が詳細に書かれています。

実例は、憲法判例、行政判例、民・商事判例、刑事判例、労働判例の多岐にわたって説明されています。

参考書としては最良の本だと思います。

この本を読んで基礎的知識を獲得して、あとは良い指導者について実践あるのみです。

時間は掛かると思いますが、判例の射程範囲を定めるスキルが獲得できれば、実務家としては、これ以上心強いことはありません。

良書と良き指導者と継続する力があれば本当のプロになれること請け合いです。

ご一読をお勧めします。




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