熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

日本経済

2015-03-19 19:08:12 | Weblog
塚崎公義さんが書かれた「よくわかる日本経済入門」を読みました。

よくわかる○○というタイトルはよく見かけますが、多くの場合、読んでみると良くわからない本が多い中で、この本は正真正銘のよくわかる本です。

この本には、「戦後日本経済誌」「暮らしの中の経済」「企業・産業・金融の動き」「財政と景気」について分かりやすく書かれています。

著者の私見については、少々異論はありますが、それでも参考になる見解です。

私も大学で経済学、法律を学び、仕事では研究所で物理化学の研究をしていましたが、自然科学と異なり経済学は実験で確かめることができませんので、あくまでも多くの仮説が存在するという状況ですね(このあたりが自然科学を学んだ人間には分かりにくい)。

テレビで最もらしい見解を主張する経済評論家も、実証されていない仮説をさも実証されているかの如く声高に叫ぶだけですから、説得力はありません。

あくまでも仮説なので、経済予測が外れても理屈を捏ねるだけで、性懲りもなく違った仮説を主張するという人が多いですね。

この本の著者は、私見と断って自分の見解を述べているので、信頼できますね。

他人の仮説をさも自分の仮説のように述べたりする人が多いですからね。

それから不思議なことが一つ。

「アベノミクス」は、あくまでも政策なのですが、経済学の中の一分野を形成しているかのように発言する評論家が多いですね。

金融緩和という政策、公共投資という政策なのですが、なぜこれがアベノミクスという経済政策になるのか、これでは経済学という学問は必要ないことになりますね(政治家の名前を付けた政策を学べば良いことになる)。

経済学者や研究者はどのように考えているのか。

自然科学では、相対性理論とは言いますが、アインシュタイン理論とは言いません。







ブログランキングに参加しています。よろしければ、以下のURLから投票して下さい。


特許・知的財産 ブログランキングへ

 
弁理士 ブログランキングへ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

北海道でオーロラ?

2015-03-19 09:29:40 | Weblog
北海道名寄市の「なよろ市立天文台きたすばる」の職員が18日未明、オーロラの撮影に成功したそうです。

天文台によると、国内でのオーロラが観測されたのは2004年11月以来だということです。

日本でオーロラが見れるのは素晴らしいですね。

もっとも、今回のオーロラは、撮影に成功したとのことで、残念ながら肉眼では見えなかったそうです。

普段はより高緯度の地域で見られるオーロラだが、3日ほど前に太陽の表面で起きる爆発現象(フレア)が活発になり、電気を帯びた粒子が地球に大量に降り注いだため、緯度が比較的低い北海道でも観測できたようですね。

私も10年ほど前にアラスカにオーロラを見に行きました。

そのときは、フェアバンクスで2回、チェナ温泉で3回、合計5回のオーロラ観測のチャンスがあり、幸運にもチェナ温泉でオーロラを見ることができました。

白いレースのようなオーロラが垂直に立ち上がり、大きく揺れる姿は感動的でしたね。

アラスカのフェアバンクスのようなオーロラベルトに存在する観測地点では、4回の観測チャンスでオーロラが見れる確率は90%以上だということなので(1月下旬〜3月上旬までの間)、チャレンジしてみてはいかがですか。








ブログランキングに参加しています。よろしければ、以下のURLから投票して下さい。


特許・知的財産 ブログランキングへ

 
弁理士 ブログランキングへ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

これも老人力?

2015-03-18 09:29:56 | Weblog
先日、所用で東京に出かけたときのこと。

7時頃まで打ち合わせが長引いたので、新宿駅西口地下商店街のカレー専門店で夕食をすませ(この時にもちょっとした驚きがあったのですが、それは後日報告します)、小田急線のロマンスカーに乗り込み相模大野駅へ。

相模大野駅で各駅停車に乗り換えたのですが、午後8時を過ぎていたせいか、車内はかなり空いていました。

4人座りの席に、70歳を過ぎた老人が端の方に2席分専有して座っていました。

まあ空いているのでいいかと、つぶやきながら反対の端のほうの席に座りました。

しばらくすると、かの老人、お尻を少し持ち上げて、いきなり「プー」とオナラをしました。

私も前の席の女性も唖然として声も出ない。

幸い私とは反対側のお尻を持ち上げていたので、直接の被害はなかったものの、あまり良い気分はしませんでしたね。

私ならば、電車を降りるまで我慢すののだが、年を取ってくると我慢ができないのか、それとも羞恥心がなくなるのか、理解できませんね。

あのような老人にはなりたくないと思いましたが、あと十年経つとどうなるのか、自信はありませんね。







ブログランキングに参加しています。よろしければ、以下のURLから投票して下さい。


特許・知的財産 ブログランキングへ

 
弁理士 ブログランキングへ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

プーチン

2015-03-16 20:20:37 | Weblog
ロシアのプーチン大統領は15日夜に放映されたテレビ番組で、昨年3月にウクライナからクリミア半島を併合する過程で、欧米からの妨害を念頭に、核兵器使用に向けた準備を進めることを検討していたことを明らかにしたそうです。

ロシア国営テレビのドキュメンタリー番組「クリミア、祖国への道」のインタビューの中で発言したものです。

プーチン氏は、クリミア情勢がロシアにとって思わしくない方向に向かったときにロシア軍の核戦力を臨戦態勢に置く可能性があったかを聞かれて「我々はそうする用意ができていた」と答えました。

この発言は、恐ろしいですね。

独裁者が決断すれば、核使用が現実のものとなることが証明されました。

核の抑止力なんて、現実には存在しない。

頭に血が上りやすい独裁者は、核使用を躊躇なく決断するということですね。

ロシア国民は、今回のプーチン発言をどのように受け止めているのか、興味がありますね。

この発言があっても高い支持率を保っているとしたら、ロシア国民は反知性主義に毒されていると言わざるを得ませんね。

これは対岸の火事ではありません。

日中韓にも頭に血が上り易いプーチン型の独裁者がいますからね。

核の使用はないとしても通常兵器の応酬はあるかもしれません。

我々国民も反知性主義に毒されないように、知性を磨かなければ。







ブログランキングに参加しています。よろしければ、以下のURLから投票して下さい。


特許・知的財産 ブログランキングへ

 
弁理士 ブログランキングへ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

メルケル

2015-03-15 21:02:07 | Weblog
来日したドイツのメルケル首相の発言が波紋を読んでいますね。

第二次世界大戦で敗れたドイツが周辺国と和解してEUを作り上げたことと正反対に、戦後70年経っても日本は周辺国とのいざこざが絶えません。

メルケル首相は、共同記者会見で、「過去の総括はやはり和解のための前提になっている」と言明し、第2次大戦後にドイツが周辺国、特にフランスと和解をするため、戦時中の過去と向き合う努力をしてきたことを強調しました。

もちろん一歩的に日本を批判したわけではなく、周辺国、特にフランスの寛容さが和解に大きく貢献したとも述べています。

流石にドイツのリーダーは違いますね。

この発言は、周辺国との和解を成し遂げるには、先ず、戦争加害国が過去の総括をする、相手が納得するような総括をすることが重要であるということですね。

それから「脱原発」。

ドイツが脱原発政策にかじを切ったきっかけについて、「わたしの考えを変えたのは、やはり、フクシマの原発事故でした。この事故が、日本という高度な技術水準を持つ国で起きたからです。わたしたちが予期できないリスクがあることがわかりました。だからこそ、脱原発の決定を下したのです」と述べました。

福島第1原発事故を受け、原発推進派から脱原発へと移行した意思を説明したメルケル首相。

これに対して原発事故の当事者である日本は、脱原発どころか原発再稼働に向けて民意を無視した行動に出ています。

メルケル首相は、2022年までに、ドイツ国内全ての原発を閉鎖する方針を打ち出し、日本も同じ道を歩むべきとの考えを示しています。

日本もドイツに見習うべきではないでしょうか。








ブログランキングに参加しています。よろしければ、以下のURLから投票して下さい。


特許・知的財産 ブログランキングへ

 
弁理士 ブログランキングへ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春の訪れ

2015-03-14 20:41:56 | Weblog
柴又の実家から江戸川堤を通って帝釈天に行く道沿いで春の訪れを目にしました。

寅さん記念館の上にある公園から山本亭へ向かう道の近くにある梅の木に見事な梅の花が咲いていました。




春ですね〜。



山本亭の庭園にも梅の花が咲き誇っていました。




春ですね〜。


山本亭の庭園が2014年日本庭園ランキングの第3位の入ったそうです。




大したものですね〜。


柴又帝釈天を参拝する人の服装も春めいてきました。





あとは、花粉の飛散がなくなるのをじっと待つだけです。






ブログランキングに参加しています。よろしければ、以下のURLから投票して下さい。


特許・知的財産 ブログランキングへ

 
弁理士 ブログランキングへ


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

民意対国家権力

2015-03-13 20:14:47 | Weblog
沖縄・辺野古の海で米軍基地移設のためのボーリング調査が再開されました。

最近の選挙で示された「移設ノー」の民意を顧みることなく計画を進める安倍政権に、現地では反発の声が相次いでいます。

本土から沖縄を見つめる識者らの目にも、民主主義の危機が映っています。

「懐深くすべきは国の方」と安倍政権に苦言を呈しているのは、自民党元幹事長の古賀誠さんです。

古賀さんは、「辺野古一辺倒で押しまくっていいのか。いっぺん立ち止まり、半年なら半年凍結して、トップ同士で首相と知事がとことん議論するぐらいのことが必要ではないか。
民主主義は時間と手間が必要。無駄を排除してはいけない。後から見れば「何でこんなに遅くなったの」ということがあったとしても、それが民主主義の手続きだ。
辺野古移設は国としての方向性だと私も思うが、地元の民意は大事にしなければいけない。
調整こそ民主主義だ。北朝鮮のような一党独裁の国ではないのだ。
国と県では、横綱と前頭よりももっと大きな力の差がある。
より懐を深くすべきは国、官邸だ。
玄関先で「ダメ」と言ったら、話し合いにならない。
自民党もしっかり議論しないといけない。
今は政府の追認ばかりで、政党政治の劣化だと危惧している。」と語っています。

本当にそうですね。

最近の安倍首相、菅官房長官の発言や態度を見ていると、「俺様は偉いんだ。下々の意見など聞いていられるか。俺たちの言う通りに従えばいいのだ」と言わんばかりの傲慢な雰囲気が感じられますね。

沖縄県民と安倍政権のブツカリ合いは、お互いに後に引けない状態になりそうです。

国家権力に寛容性がないと正面衝突となりますね。

今の政権では、沖縄だけでなく、韓国、中国とも同じ状況になりそうで、不安ですね。








ブログランキングに参加しています。よろしければ、以下のURLから投票して下さい。


特許・知的財産 ブログランキングへ

 
弁理士 ブログランキングへ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

特許権侵害訴訟

2015-03-12 22:27:03 | Weblog
弁理士会会員研修「東京地裁知財部における特許権侵害訴訟の実情」を受講してきました。

講師は東京地裁の部統括判事です。

講義の内容は、特許権侵害訴訟の基礎的知識と東京地裁における運用状況ですが、基礎編レベルですね。

それでもところどころに参考になる説明が有り、有意義な講習でした。

裁判官の考え方の一端を知ることができたのは実務家として収穫ありでしたね。

裁判官として特許権侵害訴訟で難しい点は、①技術的専門性と、②法律的専門性だそうです。

①はわかりますが、裁判官が②が難しいと言われると、首を傾げたくなりますが、特許法の度重なる改正により特許侵害訴訟においてどの改正法を適用するのかが複雑になってくる、特許法に規定されていない概念(例えば、均等論)が多く、その解釈を理解するのが難しいそうです。

言われてみれば納得ですね。








ブログランキングに参加しています。よろしければ、以下のURLから投票して下さい。


特許・知的財産 ブログランキングへ

 
弁理士 ブログランキングへ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

3.11

2015-03-11 09:28:32 | Weblog
今日は、3月11日。

東日本大震災の発生した日で、あれから4年経ちます。

各局で震災から4年目の現状について伝えています。

4年経っても復興は思ったように進まず、厳しい現実が見えてきます。

避難生活を送るのは約22万9千人、被災3県では恒久的な住まいとなる災害公営住宅の完成が15%にとどまっています。

資材や人件費の高騰で建設が遅れていることが原因ですが、これは、震災復興という名目で全国の公共事業を優先させてデフレ脱却を図ろうとしている自公政権の思惑の現れでしょう。

被災者は、デフレ脱却の言い訳に使われていますね。

政府が決めた5年間の集中復興期間は、最後の1年の正念場を迎えますが、先日の安倍総理の発表で5年を過ぎても支え続けるという趣旨の発言をしていました。

これは復興が遅れていることの言い訳をしているの過ぎませんね。

警察庁は、震災の死者が1万5891人、行方不明者は2584人と発表しています。

復興庁によると、震災後の体調悪化や自殺による震災関連死は3194人になており、悲惨な現実が見えてきます。

特に深刻なのは、原発事故の影響をまともに受けた福島県。

東京電力福島第一原発事故の影響が続く福島県では昨年、田村市と川内村の一部で国の避難指示が解除されたのですが、田村市で4割、川内村で1割しか戻っていません。

原発周辺市町村では、帰還をあきらめた移住の動きが広がっています。

原発事故の影響で、常磐線の竜田(楢葉町)―原ノ町(南相馬市)間は現在も不通で、国土交通省によると、このうち北側の原ノ町―小高(同)間を2016年春までに再開させ、順次、運転区間を広げる予定だそうです。

しかし、放射線量が高く、ほとんどが帰還困難区域の富岡(富岡町)―浪江(浪江町)間は「除染や安全確保が完了した後」とされ、具体的な復旧時期は未定です。

双葉、大熊両町には、第一原発から5キロも離れていない駅もあるので、開通の見通しが立たないのが真実でしょう。

昨夜のNHKの番組で、原発事故があった福島第1原発周辺の画像を放映していましたが、その光景は恐ろしいものですね。

まるで廃墟。

4年経っても原発事故は終息していません。

汚染水が漏れて海へ流れ込む、汚染水収容タンクが原発敷地内を占領していて、このままでは何れ満杯となるのですが、その有効な対応策もない状況です。

これで本当に東京オリンピックが開催できるのか、疑問は尽きませんね。






ブログランキングに参加しています。よろしければ、以下のURLから投票して下さい。


特許・知的財産 ブログランキングへ

 
弁理士 ブログランキングへ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

知財経営コンサルティング

2015-03-10 18:07:39 | Weblog
弁理士会主催の「知財経営コンサルティング委員会平成26年度公開フォーラム」に参加してきました。

知財経営コンサルティング委員会の第1部会から第5部会の活動報告が主な内容なので、私が期待していた具体的なコンサル実例の説明は少なく物足りなかったですね。

各部会共通ですが、実践で苦労しているようで、具体的な成果は挙がっていないようでした。

私も知財コンサルをしていますが、特に中小企業のコンサルには苦労しますね。

私は大手企業の知財部門に勤務していたので、中小企業の実情を理解するのに時間がかかりました(人材、資金共不足している)。

私の経験では、中小企業の経営者の信頼を得ないとコンサルの成功は難しいので、いかに早く信頼を得るかが成功のポイントになります。

中小企業の経営者は、早急に具体的な成果を求めることが多いので、小さくてもいいから経営者が実感できる具体的な成果を出すことですね。

私の知り合いの中小企業の経営者から聞いた話では、立派な資料を作成してくれるコンサルがいるのだが、中小企業にはハードルが高く、お金も人もかなり必要で、いつ頃にどの程度の効果が出るのか、全く見通しが立たず、結局お引き取り願うことが多いとこぼしていました。

弁理士会主催のセミナーでも、中小企業の知財戦略と言いながら、実際は大企業でも実践が難しそうな戦略を提案するコンサルがいますね。

プレゼンテーションの見栄えは良いのですが、実践の役に立たないのでは、資料はゴミ箱行きになります。

綺麗な発表資料に騙されないようにしないと、思わぬ損害を受けることになります。








ブログランキングに参加しています。よろしければ、以下のURLから投票して下さい。


特許・知的財産 ブログランキングへ

 
弁理士 ブログランキングへ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする