先ごろ、来年の山行計画をつくるために、山の会の会員を対象に行きたい山のアンケートを行った。その集計を見てみると、山形県内の山では、1位鳥海山、2位月山、朝日連峰、新庄神室が同数で入り、続いて蔵王だった。誰もが知り、行きたいのだが、会員のうち何名の人がこの知られた山をこなせるだろうか。ある人がいう、山は変わらずにそこにあるが、加齢とともに次第に遠い存在になっていく。
宮城県の山では、1位不忘山、2位に栗駒山、大東岳、3位に禿岳が入った。これらの山は県内の山といっていいほど身近だ。山形の山より難度の点でも低いのではないか。岩手・秋田では、1位早池峰山、2位秋田駒ヶ岳、3位は岩手山となった。どの山も一度は登ったが、これからも行ってみたい名山である。
福島・新潟では1位に安達太良山、浅草岳、八海山が同数で並び、次に大源太山、平標が続いた。この秋、挑戦した大源太山は、越年してリベンジを狙っている。新潟の山は、それぞれが個性的で、どの山に挑むにしても難しい。来年行くとすれば、大源太とあとひとつぐらいだろうか。
アンケートでは著名な山を聞いているが、1位八ヶ岳に続いて、利尻岳、富士山、甲斐駒ヶ岳、雨飾山、雲取山の名が挙がっている。そのほか、山菜やキノコなどの楽しみを兼ねた山行では、与蔵峠、月山、笹谷などが挙がっている。どの山を選んでも、時期と天候に当たれば、楽しいものになるに違いない。