常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

雪景色

2012年11月28日 | 日記


夕日に染まった雪景色。
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冬の朝

2012年11月28日 | 日記


雪の日は、日中でも薄暗い。晴れた朝は、朝日を受けて街が輝いて見える。昨日、雪が降ったと思うと、今日は好天である。しかし、明日はまた天気が崩れるとのことでまことに目まぐるしい。

神無月ふりみふらずみさだめなき時雨ぞ冬の初めなりける 詠み人知らず

「ふりみふらずみ」とは言いえて妙だ。今の言葉にすれば、降ったり止んだりと単純になるが、降ったかたと思えば止んで、止んだかと思えばまた降ってくる。昨日の雪もそうだが、この言葉のように降ったり、止んだりするのが冬の初めの雪である。

清少納言は『枕草子』で、雪を題材に、自らの漢詩の知識を吹聴している。

「雪のいと高かう降りたるを、例ならず御格子まいりて、炭櫃に火おこして、物語などして
集りさぶらふに「少納言よ、香爐峯の雪いかならん」と仰せらるれば、御格子あげさせ、御
簾を高くあげたれば、笑わせ給ふ。」

白居易の

遣愛寺の鐘は枕を欹てて聴き

香爐峯の雪は簾を撥げて看る

の対句を動作に表わしたのである。また同じ白居易の「冬の夜」の句も、宮中で口ずさまれた対句だ。深山の宿で傾ける盃の酒は、春のようだと詠んでいる。

一盞の寒燈は雲外の夜

数盃の温酎は雪中の春
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