常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

落ち葉

2012年11月20日 | 日記


雪の来る前、山道には分厚い落ち葉の絨毯になる。青春の日には、こんな落葉を見て感傷に誘われたこともある。それは、上田敏の訳なるヴェルレーヌの詩を口ずさんでいたからかも知れない。

秋の日の

ヴィオロンの

ためいきの

身にしみて

ひたぶるに

うら悲し。

鐘のおとに

胸ふたぎ

色かへて

涙ぐむ

過ぎし日の

おもひでや

げにわれは

うらぶれて

ここかしこ

ささめなく

とび散らふ

落葉かな。

こんな詩を暗記して、朗誦するのが恥ずかしく、口のなかでひとり飴をしゃぶるようにして味わった。青春の日のなつかしい思い出である。



コメント
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