常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

草紅葉

2012年11月01日 | 日記


月が変わった。早いもので、今年もあと2ヶ月を残すのみである。久しぶりに悠創の丘を散歩する。あたりの紅葉は一段と進みみごとだ。青かった芝生が草紅葉していた。草紅葉という言葉を知ったのは、山登りを始めた年の秋であった。栗駒山の草原が見渡すかぎりに草紅葉し、その時の強い印象は忘れられない。「木の葉だけでなく、草も紅葉するのよ」と先輩のsさんが教えてくれた。もう20年も前のことだが、いまもそのシーンは眼前に再現することができる。

草紅葉何やらひとに倦む思ひ 広瀬 直人

デジカメを携えて散歩するのが楽しくなった。少しづつ、いいなと思った風景を捉えられるようになったような気がする。カメラの設定を変更しながら何度もシャッターを切るようになった。パソコンで比べて見ると、結果の違いが少しづつだが分かってきた。



ここ数日カメラを取り出すのは美しい紅葉を見た時だ。丁度陰っていた日がさしてきて巡光になったところでシャッターを押した。カエデの鮮やかな紅葉が撮れた。気象庁の紅葉前線の観測は、このイロハカエデが標準木にされている。10月になって最低気温が6、7度になると紅葉が始まり、約50日かけて日本列島を南下していく。11月の3連休ごろと予想される京都の紅葉は、冬の到来を前にして秋の紅葉の頂点と言って過言ではない。

秋は来ぬ紅葉は宿にふりしきぬ 道ふみわけて問ふ人はなし 古今和歌集



空に飛行機が飛び去った。上空の機体は白く透明感がある。いつもは飛行機雲をなびかせるが、きょうは機体だけが見えている。一瞬のシャッターチャンスで撮り逃したかと思ったが、ギリギリで収まっていた。

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