常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

丁岳(秋田)

2015年06月20日 | 登山


丁岳(1146m)に登ってきた。山友会の仲間からは、難しい山と聞かされ、ついに20年の間に登っていない山だ。今日の参加者の3名は2回以上登っている。山頂は狭いところに3角点があるばかりで、これと言った展望もなく、ここを見ただけで、この山の魅力を語ることはできない。

丁岳は山形県真室川と秋田由利本荘市の県境にある。今回は、秋田側の大平キャンプ場近くの登山口から登る。笹子と書いてじねご、直根と書いてひたたねと呼ぶ珍しい名の集落が山麓にある。丁は時や方位を表わす言葉で、ひのとと読む。火の弟という意味を含んでいる。方位では南を表わすので、あるいは集落の南にある山という意味であるかも知れない。



登山口から入ると橋を渡るとすぐに、急な登りの登山道にとりつく。この山は火山ドームの形を残し、歩く道は狭い尾根に限られる。だが、道はしっかりと整備され、急坂は木の階段を設けて登山者の安全を確保している。腐葉土がふかふかとして、膝や腰への負担が少ない。

観音岩を越したところに沢があり、影に雪が残っている。水場の水は手を切るように冷たい。この先の登山道では、笹タケが伸びて末折に丁度よい。



枯れ葉の間からギンリョウソウが顔を出している。葉緑を持たない不思議な植物である。白く透き通っていて、腐生植物である。動物の糞や死骸から栄養をとる。ユウレイタケという呼び方もあるので、キノコなど菌類の仲間かもしれない。



登山道脇のサラサドウダンの花が美しい。笹谷から山形神室の登山道でも見たが、この花に関しては、丁岳に軍配があがる。頂上から周遊コースの見える場所に行ってみる。この山塊もまた雄大で、周回コースの登山道が大きなアップダウンを見せて伸びていた。下山途中、青年の登山者が我々のグループを追い抜いた。朝8時に入山して、周遊コースを巡り、もう追い抜いたので、さすがに若い脚力である。本日山中で会ったたった一人の登山者である。

7時10分登山開始。頂上11時。周遊コース、鳥海山の展望した後、下山2時。本日の参加者5名。男性3名、女性2名。遠い雷鳴を聞くも、山中ではほとんど雨に会わず、快適な山行。周回コースへの挑戦は次回以降になる。

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