九州地方が梅雨に入った。暑くて少雨だった5月が過ぎて、これからは園芸にも畑作りにも、心配事が山のようにある。乾燥が続けばもちろん野菜の生育に関係する。一たび多雨になると、病虫害が気になってくる。6月の園芸家の神様へのお祈りは、複雑で、ときに矛盾したものなってしまう。
「神さま、どうぞ毎日、夜中から午前3時まで、土の中によくしみこみますようにゆっくり、あたたかい雨をお降らせくださいますよう。ただし、ムシトリビランジだとか、アリッサムだとか、ハンイチバナだとかラヴェンダーだとかいったような、全知全能のあなたさまが、乾燥を好む植物としてご存知の花には雨をお降らせくださいませよう。なお、一日じゅう日が当たりますよう。しかしどこもかしこも同じように日がさしませにょうに。(たとえばスパイレアやリンドウなどには日が当りませんように。)なお、日ざしはあまり強すぎると困ります。それから、うんとたくさん露をいただきとうございます。風は少なく、ミミズは十分に、アブラムシとカタツムリとウドンコ病はお与えくだいませんように。」
今日の農作業。野菜への水遣り、キュウリの枝を支柱に縛る。トマトの脇芽欠き。芽だしした枝豆の定植。芽の出ない野菜の種まき。除草。顔や袖をまくった腕が日焼けする。