
九州・四国地方が入梅したが、こちらは一向に梅雨前線の北上は見られず、乾燥注意報が何度も出されている。雨は降らないものと、笹竹の子を採りながら、筍汁を楽しむ山行を計画していたが、いきなりの雨の予報で急遽このイベントを日曜日に順延した。久しぶりの雨に、庭の花々も喜んでいる様子だ。雨に似合う花といえば、もちろん紫陽花だが、近所の家の庭の奥まったところでひっそりと咲いている紫陽花を見つけた。
さみだれに見えずなりぬる小径かな 蕪村
梅雨は梅の実が熟するころの雨で、漢字は梅雨とも書く。そういえば、借りている畑では、もう梅の実が大きくなっていた。紫陽花は、まだまだ蕾が多く、開花までには1週間ほどかかりそうだ。

雨に似合う花のもうひとつは、ムラサキツユクサである。園芸種として普及しているものは、北アメリカ産のムラサキツユクサとオオムラサキツユクサを交配したものでアンダーソーアナと呼ばれる。義母の家にたくさん咲いていたが、主のいなくなった庭は、荒れて花もきれいに咲かなくなった。