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常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

ベランダの雪景色

2018年12月09日 | 日記

寒波は勢力を強めて平地でも積雪とな

った。雪が風景を一変させる。それだ

けに、降り始めの景色は新鮮である。

明治時代、石上露子という才能豊かな

歌人がいた。

海こえてこゆきちりくる夕など

こひしさの身に湧きまさるかな 露子

昭和10年、露子53歳の年の歌である。

露子の初恋は、相手の青年がその恋心

を知らぬままにカナダへ移り住み、そ

のまま音信は途絶えた。

その後、露子は意にそまぬ結婚をする

も破綻、与謝野晶子に励まされて、悲

恋の歌を詠んだ。雪は、そんな女性の

心情を思い起こさせる。この歌人の存

在を教えてくれたのは芳賀徹、新聞の

コラムに連載された『詩歌の森へ』で

ある。

コメント (2)
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