常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

冬ごもり

2018年12月15日 | 日記

気温が下がって家にいる時間が長くなっ

た。ベランダからの山の雪景色は、朝日

をうけて、尾根や谷の存在をくっきりと

知らせてくれる。ベランダから撮った写

真で雪の山を思い出す。読む本は引き続

いて『芭蕉庵桃青』。鈴木清風が芭蕉や

その弟子たちを招いて、清風亭百韻連歌

を詠む辺りにさしかかっている。

冬ごもり壁をこころの山に依る 蕪村

蕪村は画家でもあった。彼の描いた「夜

色楼台雪万家図」は、重く垂れこめる夜

空の下に雪を被った山々が連なり、その

麓にひしめく藁屋根の万家。その家にひ

とつひとつにこもりながら夜を過ごす人

々がいる。

蕪村のように絵を描くこともできず、せ

いぜいカメラを向けて雪景色を撮り、パ

ソコンに向かって日記を綴る。これが私

の冬ごもりである。



 

コメント
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