常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

あかの他人

2020年11月03日 | 日記
最近Facebookの友達検索に若い女性の顔写真が出るようになった。何やら胸元を強調する、男心を刺激するようなものもある。友達登録する気はないが、どんなものかプロフィールだけ見てみた。驚いたことはこうした女性たちの友達数の多さだ。千単位、4千を超えるものもある。そこに明記されているのがline垢。何のことか分からなかったが、ふと垢はアカウントを呼ぶ若者語であることに気づいた。

渋柿やあかの他人であるからは 漱石

この渋柿を女性と見ることもできる。「あかの他人」のあかは、仏教語の「阿伽」、つまり仏に供える水のことである。ここから水のように、冷たく縁も所縁もない他人のことを言うようになった。句はせっかくの美人ではあるが、あかの他人のあの人に思われるわけがない、という解釈もできる。類推すれば、ライン垢にも、縁もゆかりのない人お断りの意味が含まれているのかも知れない。

季節は進んで、近所の散歩道に、枯れ葉が積もり、柿の木は葉を落として、実だけが木についている。寒さが増してくると、渋がぬけて、鳥たちの冬の食べ物になる。山の木々も葉を落とし、越冬の準備を始めている。
コメント (2)
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