常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

霧の朝

2020年11月12日 | 日記
今朝、今冬一番の冷え込み。氷点下が目の前である。天候は晴れ、放射冷却現象で朝深い霧になった。街全体が霧に包まれて、遠景はすっぽりと霧に包まれている。ベランダに干している柿も乾燥が進み小ぶりになったが、霧のなかで色がフィルターを通して見たような、微妙に美しい。霧は太陽が昇るにつれてあっという間に消えていく。カメラのシャッターを切っているうちに、青空が見え始めた。しかし冬の霧には重く、地表にのしかかってくるような感じがする。昭和の歌謡曲では、哀愁の象徴として夜霧が多く歌われた。石原裕次郎などはその代表例だ。

今朝は冬型の気圧配置が抜けて風が止んで、地表が冷却される。地表から300mから800m位のところに冷たい空気の層ができる。そのために明け方になるとそこに霧がたちこめる。高度成長時代にスモッグが問題になったことがある。都会の煤煙や自動車の排気ガスが霧に混じって立ちこめる現象である。霧の多いロンドンでもスモッグが発生し、多数の病死者が出た。幸い、排気ガスの規制が進み、日本ではこの悩みはなくなった。

髪濡れて待ちしは告げず霧の中 渡辺千枝子

朝の気温が下がってくると、朝寝が心地よくなった。5時ころ目覚めても、少し本を読んでいる間に二度寝してしまう。しっかりと目が覚めるのは7時ころである。夏から秋、夜の目覚めの回数が4回というのは珍しくなかったが、最近は多くて2度、ほとんど1度しか目が覚めない。睡眠とは健康にとって大きな影響を与えるらしいが、外気が冷たくなると、よく眠るようになるのは自然の摂理なのかも知れない。
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