今日、24節季の夏至。昼間が年間で一番長い日である。立夏と立秋の中間点で、太陽は一番高い線を通る。影は一番短い。里山ソムリエの黒田さんの本を開いたら、夕焼けが空を染める魔法の時間という記述があった。夕焼けもきれいだが、ピンク色に空を染める朝焼けの空も美しい。日がでたあとの空には、羊雲が広がり、季節の移ろいを物語っている。この季節の風習にチマキ造りがある。新しく出た笹の葉が大きくなって、チマキを巻くのにちょうど良くなる。夏至になる前、もうお二人の知人から、出来上がったチマキを頂いた。付け合わせのきな粉をまぶして、夏の味覚を味わった。
眠たさのあまりて夏至の夜と昼 正在
桑の実が黒く熟れた。子どものころ、口のまわりを汚して貪ったことを思い出す。英語ではマリーベリーと言う。こちらでスグリという果実は、グズべりーと呼んでいた。道端に生る小さな果実だ。畑にはサクランボも実っている。ウメの実が黄色く熟する季節でもある。草木が勢いよく伸び、実をつけると、食べ物が出回って、食べ物の少ない季節を通りこして豊穣の季節を迎える。時間が過ぎていくほど、その一時を大事にしたい。ある達人の暮らし方。ベットに入る前に手帳を開き、今日の予定でし残したことはないか、チェックする。最後の書き込むのは、「今日もよい一日であった」と書き込むそうだ。いやなことがあっても、そう書けばよい一日になる。