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台風に備えて、ベランダにある風の影響を受けそうなものを片付けた。自然の猛威に立ち向かうには、それぐらいしか思いつかない。昔の人もそうであったように、被害が少ないように神に祈るほかはない。あとは、じっとその時を待ち、通り過ぎるのを待つだけだ。やはり、地球の温暖化と台風の巨大化とは無関係ではない。自分のなかでできるエコ生活、エネルギーの消費を抑えることに務める。地球のすべての人間が取り組めば、温暖化の歯止めになるであろう。自分ができることから始めるより方法はない。
気温が下がって、安眠ができるようになった。スマートウォッチの機能に睡眠管理がある。睡眠の状態をウォッチして、浅い睡眠、深い睡眠を時間の経過に合せて分析する。30℃を越していたころは、深い睡眠が1時間程度で、状態「悪」がつついていたが、気温の低下につれて、深い眠りが2時間を超え、夕べは3時間を超え評価が初めて「良」となった。
スマートウォッチと合わせてオムロンの「からだスキャン」という、体組成計を買ったが、こちらでは自分の身体の骨格筋率が分かる。家庭用のものは、精度が高くないらしいが、傾向は分かる。一番高い日で33.7、平均して30前後で推移している。男性では、35を超えて普通となるので、自分の骨格筋率は低い傾向だ。骨格筋だけは、筋トレで増やすことができる。毎日の筋肉体操を継続して、こちらの率を上げていくのが当面の目標となる。今の基礎代謝が1450㎉だから、骨格筋が増えれば基礎代謝が上がり、太りにくい身体になる。つまり、健康な身体になる。
『明月記』は歌人の藤原定家が書き残した日記である。定家19歳、治承4年2月から書かれた日記である。日記を書き始めて間もなく、俊成と定家親子の住む近くで火災が起き、親子の住む焼失し、北小路の知人の家に身を寄せた。多くの文書、書物もあったいう間に、煙となった。その日の記事を見ると、
十四日。天晴る。名月片雲無し。庭梅盛んに開き、芬芳四散す。家中人無く、一身徘徊す。夜深く寝所に帰る。燈彷彿として猶寝に付くの心無し。更に南の方に出て梅花を見るの間、忽ち炎上の由を聞く。乾の方と。太だ近し。須臾の間、風忽ち起り、火は北の少将の家に付く。即ち車に乗りて出づ。
日記は漢字のみを書き連ね、読みづらいので、読む人は国文学者ぐらいであったが、今川文雄の『訓読名月記』が上梓されて、興味ある人が読めるようになった。平安時代の貴族たちは、せっせと日記を書いた。その目的は、生活に必要な有職故実を記録し、家の子孫に伝えようとした。この日記が書き始められて、目につくのが、天の月の明るさである。おそらく、定家はその印象から、この日記を名月記としたのであろう。
天の原おもへばかはる色もなし秋こそ月の光なりけり 藤原定家