そろそろ柿がおいしい季節になってきた。だが、ここにきて柿に異変が起こっている。知人の家では捥いだ柿の渋を抜くと、渋が抜けたころには柔らかくなって、パリパリとした食感が無くなってしまう。甘みも少ない。また別の家では、葉の落下が早く、捥ぐ前に落果してしまう。まるで冬のように樹で熟してしまう。そういえば、写真の樹はまだ葉があるが、すっかり葉を落として、柿の実が樹に残る初冬のような光景が目につく。
考えて見れば、今年は気温が異常な状態で推移している。9月に早い秋と思っていたが、その後気温があがり、10月にも30℃を越すような日が続いた。とのにかく、気温の高低の変動が激しかった。人間にとっても過ごしやすい夏ではなかったが、柿やリンゴなどにとっても、美味しい実をつけるには、厳しい夏から秋にかけての環境であった。ぶどうなどは、さほど影響はなかったようだが、これからの統計を見てみなかれば、果物がどんな影響を受けた詳しくは知ることができない。
公園でカエデのきれいな紅葉がある一方で、シュウメイギクがここに来て見事な花を咲かせている。畑の野菜たちも、早々と収穫できなかったキュウリは別にして、ナスやオクラ、ピーマンなどとっくに終わっている野菜たちが、まだ新鮮な実をつけている。カスミソウが、6月のようなきれいな花をつけた。