鴨川から八坂神社との四条通から北側は、飲食店やバーなどが多いエリアです。花見小路を四条通から北へ20メートルほど上がった細い路地に、ミモロは、ある日、迷い込みました。「ここどこだろ?」
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そこには、火の見櫓と石の橋や燈籠がある日本庭園のようなスペースが広がっています。
「えーこんな町中に、こんな場所があるなんて、知らなかったー」とミモロは、キョロキョロ。
清水坂の洋館などと同様に、何度も通った道なのに、すぐそばに全く知らない場所が存在する…それが京都の不思議さ。
この場所は、昭和30年代にできたそう。敷地内の中心には、水が湧く場所があり、その周囲にグルリと町家が囲んでいます。今は、カフェやスイーツのお店、バーや料理屋さんが営業中。
そのセンターに聳える火の見櫓の麓に、なにやら薄い布が下がる東屋が。
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「あのーミモロでも参加できますか?」「はい、もちろん。1000円頂戴しますが、いいですか?」「はい、よろしくお願いします」ということで、さっそくミモロは、中に上がることに…。
教えて頂いた通りに、履物を揃えて、脇に立てかけます。
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次にいらっしゃる方への心遣いです。
先客の脇にちょこんと座ります。
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「ミモロちゃんとおっしゃるんですか?お茶ははじめて?」「いいえ、何度かお茶会に伺いました。でも、あんまりよくわかりません」と。「わからなくても、そういうお席にでる経験をするのはいいことですよ」と。
「では、お菓子をどうぞ…」
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「これは、亀屋末広の粟羊羹です。どうぞ召し上がれ…」「うー美味しそう…ほんのり甘くて、粟のお味もするー」
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やがてミモロの前にお茶が…。
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「このお茶は、一保堂のものです」
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いろいろお話を伺ううちに、周囲の灯りがともる時刻に…。
お茶席にもロウソクが灯されて、いっそう素敵な風情が漂います。「こういう雰囲気のお茶席って初めてー」と、うれしそうなミモロです。
結構なおふく加減のお茶を頂いた後は、お道具を拝見することに。
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さすが、茶道具店のご店主のお茶会、使われる器が違います。
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「そういえば、さっきの菓子鉢もりっぱだったー」
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そしてお茶尺を拝見します。
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「どなたの作ですか?」とお客様。箱書には、「宗竹という銘がありますでしょ?それは、新島八重の名なんですよ。これは、八重さんが77歳の喜寿の祝いの折につくったものの1本です。最近京都博物館で展示されたものと、同じ時期のものなんです」と中路さん。「えーあの大河ドラマの八重さんが作ったのー」ミモロもちょっと触らせていただきました。
毎回、すばらしいお道具をお持ちになるそう。
「本物に触れるのは、とても大切なことです。自分の手で持って、その感触や重さを感じる…そこから本物を見る目が養われるんですよー」と。
「来月は、何が見られるのかな?また来ちゃおう・・・」と密かに思うミモロでした。
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「では、そろそろ失礼します。ありがとございました」とミモロが退席したころは、周囲は、すっかり暮れて、「楽宴小路」は、いっそう趣を増したよう。
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*「楽宴小路」東山区祇園町北側347-118 祇園新橋から、花見小路を一筋南へ。車が通れないほど狭い道を東側に入るとすぐ入口があります。東側は、東大路通からは、「よしもと花月」の北側の道の突き当りです。
中路さんのお茶会は、毎月23日 午後17・00から夜中まで開催されます。参加料1000円。ぜひご参加を…。
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