ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

清水坂にある、建築家、武田五一設計の大正期の洋館「五龍閣」。今は、「夢二カフェ」に

2013-08-17 | グルメ

清水坂を歩いていたミモロ、今回は、人通りの多い坂に面した店ではなく、ちょっと道から奥に入った場所にあるお店に興味を抱いているようです。清水坂の中ほどの南側に…「あ、ここも奥に入れる」と、トコトコ奥へ進みます。
「じぇじぇーここにも、こんな場所があったんだー」と…。ミモロの前に現れたのは、堂々とした洋館と大きな噴水。


噴水を囲むように、グルリと建物が続いています。ここは、湯豆腐で有名な京料理「順正」の敷地。
「あ、このお店知ってる…」そう、ミモロの住む岡崎の南禅寺のそばに本店があります。

「でも、あの洋館なんだろ?」ミモロは、噴水のそばの洋館が、気になってしかたないよう。

「だってー清水坂に、こんな洋館があるなんて知らなかったんだものー」と。
人で賑わう清水坂だけを夢中に歩いていては、目にすることができない建物です。

実は、この洋館は、約100年前、清水焼の窯元で、洋食器、電柱に使うガイシ、陶歯などの製造で財をなした明治の実業家、松風嘉定が、当時、有名な建物を次々に手掛けた建築家、武田五一に依頼し建てたもの。主に、迎賓館として使用されていたそう。中心部の建物は、三階建て、そして天守閣のような望楼が、その上に聳えています。
望楼には、風見鶏。でも、その前の屋根には、東大寺などに見るシビが付いています。これは、清水寺の門前を意識した和洋折衷の設計を物語るもの。この時代の建物として、見どころが多く、建築ファンには必見の建造物です。


「あ、武田五一って知ってるー。ミモロのおうちの近所にある『京都府立図書館』や『京都市役所』なんか設計した人でしょ…」。そう、京都にいると彼の手がけた建造物を、身近に見ることができますね。

昭和37年からは、「順正」が所有し、長らく豆腐料理店として使っていたそう。そして4年前から、この清水に縁の深い竹久夢二の版画を飾る「夢二カフェ 五龍閣」として、周囲の建物と共にリニューアルオープンしました。ちなみに、この洋館は、平成11年に、国の登録有形文化財に登録されています。
「ステキー」

店内は、大正期にもどったようなレトロな雰囲気。

大理石の暖炉や、ステンドグラス…「ホント、りっぱな洋館だねー」と、ミモロは店内をアチコチ歩き回ります。


さて、ここでは、豆腐料理の「順正」らしく豆乳ドリンクやとうふのスイーツなどのほかに、京都の野菜を使った料理が味わえます。
「なんかお腹空いちゃったー」と言い出したミモロは、大好きなハンバーグをメニューに見つけ、注文(1400円)。
「京野菜ハンバーグだって…美味しそう…」。まず運ばれたのは、とうもろこしのスープとミニサラダ。
「こんな素敵な雰囲気の中で、頂けるのってうれしいねー」と。続いて、大きなハンバーグがミモロの前に。
「はい、お待ちどうさまです。ごゆっくり召し上がってくださいねー」と。
デミグラスソースがたっぷりかかった大きな手こねハンバーグ。サイドには、エビイモ、万願寺とうがらしなど京野菜が添えられています。
「うー美味しかったー。食べごたえ十分だった…」と…。

大正ロマン漂う洋館の中での食事…「ホント、こんな素敵なカフェがある知らなかったー」とミモロ。


お腹がいっぱいになったミモロは、「あのー建物の中、見学できますか?」とお店の方に尋ねます。
「はい、どうぞ…2階もご覧になれますよーよかったらご案内しましょう」と。

では、明日は、建物の中と、そしてミモロだけ案内された特別な場所を、ブログでご紹介します。

*「夢二カフェ 五龍閣」京都市東山区清水2丁目239 075-541-7111 11:00~17:00 不定休

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ブログを見たら、金魚をクリックしてね。五山の送り火を近所から眺めたミモロより
コメント (3)
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