「こう暑くちゃ、なんか涼しいことしなくちゃ…」と、連日、38度以上の日々が続く京都の町に暮らすミモロは、近くの白川へと出かけました。

夏は、近所の子供たちが、川遊びをする場所。水の深さは、大人のひざくらいです。いまどき、近所で川遊びができるなんて、町では信じられないこと。それができる京都は、やはり特別な町です。
さて、浮き輪を体に巻いたミモロは、白川に掛る石の橋の上に。

「ねぇ、ここから飛び込むから、川の下流で捕まえてねー」と。え?そこから飛び込むつもり?
「絶対、捕まえてよー。絶対だからねー」と、念を押します。大丈夫?ミモロ…。「うん、浮き輪があるから平気…」と、なかなか大胆なミモロです。では、リクエストに応えて、川の下流に入って、ミモロが流れてくるのを待つことに。
「いい?飛び込むよー」


「わー面白いー」

はい、キャッチ!流れてきたミモロを、捕まえます。「わーよかった。捕まえてくれて…ちょっとドキドキしちゃったー。このまま鴨川まで流れたらどうしようかと…。もう一回やるー。今度は、もっと遠くに離れてー」と調子に乗ったミモロ、それから何度も川の中へのジャンプを繰り返します。

家に戻ると、8月4日に参加した「白川子供まつり」での金魚すくいイベントで、すくった金魚のところへ。
この日も金魚鉢の前で、じっと金魚を見つめます。

「ねぇ、川で泳ぐのって、すごく気持ちよかったよねー。水が冷たくて…広くって…。ここの金魚さん、幸せかな?小さな金魚鉢の中で…。なんか暑そうだし…川に戻してあげようかな…」とポツリ。
でも、ミモロ、金魚を川に放したら、他の魚に食べられちゃうかもよ…。それに、せっかく可愛がっているのに、いいの?毎日、朝起きると、真っ先に金魚に餌をあげているミモロです。でも、ミモロには、少し気がかりなことが…。それは、連日の猛暑日で、留守中の部屋の温度はかなり高く、金魚鉢の中の水温も、上昇しています。
「うんーなんか心配…水もぬるくなって、酸素が足りなくなっちゃうかも…」と、冷たい川遊びが、ミモロには、とても楽しく、気持ちよかったのでしょう、小さな場所でしか泳げない金魚が、気の毒に思えてきたよう。
そこで、その夕方、ミモロは、思いきって、金魚をバケツに入れると、

「確か、ここら辺ですくったと思う…」

放したばかりは、赤い姿が川に見えたのですが、間もなく、見えなくなりました。

「バイバイ…元気でねー。鴨川まで泳いでゆくんだよー」と川を眺めるミモロは、なんか淋しそう…。

ミモロ、家に帰る前に、美味しいお蕎麦を食べましょうか…。「え?おそばー?わかった!『桝富』でしょ。行く行く」急に、目の色が輝きだします。
三条通から、北へ。白川に沿ってお店はあります。



こちらは、何度かブログでもご紹介した場所。手打ちのそばでつくる品々は、いずれも美味しいと評判のお店です。
ミモロが好きなのは、ここの名物「鴨せいろ」。

せいろにのった蕎麦を、鴨と葱が入った熱いお汁でいただきます。金魚のことより、今は、鴨に夢中のミモロです。
わずか5分ほどの後…
「あ、ミモロちゃん久しぶりー。もう食べ終わったんですね。では蕎麦湯用意します」


水遊びと塩分補給…ミモロの暑さ対策です。どうぞ、皆さま、熱中症にご注意を…。
*「桝富」京都市東山区白川橋西入ル大井手町103 075-771-5973 11:30~15:00LO 17:00~20:30LO 火曜休み 地下鉄東西線東山駅の平安神宮方向の出口を上がり、三条通を左に。一筋めを進んですぐ。

ブログを見たら、金魚をクリックしてね。日焼けしたミモロより